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自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

針ノ木岳サーキット夜間登山〜ライチョウもいる最高の縦走路〜(2023年8月)

今年のお盆は不安定な天気で、午前は晴れでも午後から雨予報。夜間登山して昼前に下山するプランで、扇沢から針ノ木岳サーキットへ。流れまくる満点の星、久々に見ると泣けてくる朝焼け、気持ちの良い稜線、ライチョウ家族。コースタイムは長いので手軽とは言えませんが、1日で周回できる稜線歩きとしては、格別なボリューム感のある素晴らしいルートでした。

場所:長野県

日程:2023年8月18日(金)お盆と土日の間の平日

獲得標高:2380m

距離:20.1km

登山時間:9時間50分(標準CT13時間20分)

心踊る自然

ヘッドライトを消し、天の川と流れ星だらけの夜空を何度も見上げる。f:id:kuromenboo:20230820192213j:image

薄明かりに照らされる、これから行く稜線に思いを馳せる。
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グラデーションの先にある最高峰。
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山で見るご来光の何と綺麗なこと。
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男前なズバリ岳は、今回の数あるピークの中で最も好き。
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どんどん湧いてきたライチョウの家族。逃げなすぎて心配になるレベル。
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アップダウンを繰り返す気持ちの良い稜線歩き。
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ずっと左側にそびえる立山連峰f:id:kuromenboo:20230822213059j:image

登山計画

ルート

01:00駐車場→04:40針ノ木岳、20分のんびり→05:40ズバリ岳→07:10赤沢岳→07:45鳴沢岳→08:45岩小屋沢岳→09:30種池山荘→10:50駐車場

登山時間:9時間50分(標準CT13時間20分)

駐車場

扇沢市営無料駐車場。00:30に到着した時点で空きは5台ほど。一応平日なので、ガラ空きかと思っていたのでビックリです。f:id:kuromenboo:20230820143709j:image

登山装備

  • 服装上(半袖)
  • 服装下(スポーツタイツ、半ズボン)
  • 足元(トレランシューズ)
  • キャップ
  • タオル
  • カメラ(α7Ⅲ、SEL24105)
  • ミニ三脚
  • ドリンク(ハイドレーション3L+予備0.5L)1.5L使用
  • 行動食(ゼリー2、バー3)

予備装備

  • レインウェア上下
  • ダウン上
  • 手袋
  • 救急セット

合計8.5kg

登山

01:00車が多いことに驚きましたが、午後から天気崩れるので、みんな同じように夜間登山するのかと思ったら、誰もいなくてなぜ!?と少し寂しい中スタート。


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新月の夜、天の川が肉眼で見える満点の星空です。
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何度か渡渉を繰り返すルートですが、夜はルートがわかりにくく、慎重に目印を追わないとすぐ間違えます。


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時々ライトを消し、満点の星空を何度見上げたかわかりません。10秒に1回ぐらい流れます。f:id:kuromenboo:20230820200411j:image

焼けてきました。泊まりの山行に行けていない今、久々に見る朝焼けに感動。
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04:40針ノ木岳到着。気温13度で風もあり寒い。
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山頂からの景色だけじゃなく、縦走中ずっと見える景色ですが、北アルプス立山連峰、富士山、360度絶景です。

北アルプス
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立山連峰
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これから歩く縦走路。
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富士山。
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蓮華岳。あの鞍部から上がってきました。
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中々太陽が出なくて寒く、上着を出そうか悩みましたが、どこから見ても絶景なので、体を温めるために先に進みます。
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太陽おはよう!暖かい光が体に染み渡るー。
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あれ?これ恐竜っぽくない⁉︎と後から写真を見てテンションが上がりました。
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針ノ木岳の次のピーク、ズバリ岳。
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想像していたよりも岩場でヘルメットいるか悩ましいレベルのルートです。結構ざれており、下りではあまり使いたくない道です。
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まだ誰にも遭遇していませんが、針ノ木岳に人が見えます。針ノ木小屋に泊まっていた人でしょうか?
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太陽眩しいっ!本当に午後から雨降るのかなーと思う時もありますが、まだ5時半です。
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05:40ズバリ岳到着。ここからも立山連峰見えますし、ホントにずっと景色が良い。
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まだまだ縦走は続き、後3つのピークを越えます。f:id:kuromenboo:20230820200435j:image

あれ?ひょっこりはん
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ライチョウに出会えてラッキーと思っていると、次々に湧いてくるではありません。子供4匹お母さん1匹の家族でした。目の周りが赤いのがオスKen on X: "雷鳥、こんなに近くで見たの初めて。無限に見てられる。 https://t.co/HFkWccooT3" / X

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まだまだ続くよ幸せな時間。
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ただ、このルートに不満があります!ハイマツが登山道すぐ脇に群生しているのですが、朝露で足が濡れまくります。トレランシューズは防水性なんてないので、中まで濡れます。稜線で乾くかなー?ハイマツで濡れるーの繰り返し。これは岩小屋沢岳まで続きます。
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ホントに常に360度絶景で困ったもんです。
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07:10赤沢岳。
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歩いてきた道を振り返る。砂が出て茶色くなってる鞍部から上がってきてきました。
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私にとって、こっちから見る剱岳は新鮮ですが男前ですね。あの雪が多い部分が、測量隊が登った長次郎谷ですか、雪を背負って登り、雪を背負って帰るルート。
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まだまだ続くよ縦走路。
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このにっくき水滴め、綺麗ではあります。
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ピークに本日初めての登山者発見。
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07:45鳴沢岳。雲が多くなり、太陽は隠れがちな天気になってきました。
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信越乗越山荘が見えてきました。このルートには3つも山小屋があり、好きなとこに泊まり放題です。
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少し小雨がぱらつくこともありますが、強く降ることはなかったです。気温は20度ぐらい。
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前から来る登山者が必要以上に鈴を鳴らしており、何してんだろうと思っていると、次のピークこえたあたりにクマが出たとのこと。威嚇しても逃げないし30分も足止めされたとは、どっか行ってればいいのですが…f:id:kuromenboo:20230820200202j:image

08:45クマ鈴をこれでもかと鳴らしながら、岩小屋沢岳到着。ガスが上がってきました。
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針ノ木岳から岩小屋沢岳までのルートは、道幅が狭く少し歩きにくかったのですが、ここから先は非常に歩きやすい!クマに注意しながら行ってましたが、結局合わず…ただ、そばの草むらで大型の動物が動く気配はあり、あれがクマだったのか…。
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稜線歩きが終わり、下山の分岐地点である種池山荘が見えてきました。
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09:30種池山荘到着。ここまで3人しか会いませんでしたが、ここには大勢の登山者がいます。
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あの1番先の山が針ノ木岳で、ここまで来たのって凄く良い!
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多くの人が爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳に登るのでしょう。意外に元気だから行けた気はしますが、子供の保育園に間に合わせるために急ぎ下山しないと、温泉を楽しむ時間がなくなってしまう。
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少し下ると雲が上がってきており、ガスの中。それにしても歩きやすい。


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10:50駐車場。青空は見えますが山は雲の中。下界はあっちぃ。
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帰りの温泉は「薬師の湯」へ。何か聞いたことあるダムカレーをいただきました。サウナ好きなのですが、とても熱く発汗が気持ち良い!温泉もいい感じで満足でした。
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針ノ木岳サーキット登山。聞いたことないピークの縦走ですが、どの山も素晴らしく、とても気持ちの良い尾根歩きができました。コースタイム10時間越えるルートは山登った感が強く最高です。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。

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登山の時はいつもSEL24105F4!

登山装備

使っているトレランシューズはアカシャ。

いつも愛用しているファイントラックのナノタオル。よく乾きよく吸う良いタオル。

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サングラスは、E-NOX EIGHTの調光レンズ。縁がなく視界性抜群です。

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特に印象に残った登山まとめ

過去の登山まとめです。

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