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初冬の爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳へ日帰り登山〜雪化粧の美しい山々〜(2021年11月)

扇沢から爺ヶ岳を越えて鹿島槍ヶ岳へ日帰りで行ってきました。夏でも日帰りは健脚ルートであり、雪があると時間切れの可能性大ですが、事前情報から、新雪がなくトレースがしっかりあると知り決行!雪化粧した山々の姿は美しく、最高の景色を見ることができました。

場所:長野県

日程:2021年11月21日(日)

獲得標高:2480m

歩行距離:20.8km

登山時間:10時間20分

出会った自然の造形美

満月に照らされる山々。f:id:kuromenboo:20211125212720j:image

日の出を待つ爺ヶ岳三峰。f:id:kuromenboo:20211125212703j:image

優しい光と、目覚める前の街。
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鹿島槍ヶ岳
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雲海と光の芸術。
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八峰キレット
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剱岳
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鹿島槍ヶ岳から見る爺ヶ岳
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日程と装備

ルート

03:10駐車場→05:45種池山荘→06:15爺ヶ岳南峰→06:30爺ヶ岳中峰→07:40冷池山荘→09:10鹿島槍ヶ岳南峰→11:30爺ヶ岳南峰→11:50種池山荘→13:30駐車場

登山時間:10時間20分(標準コースタイム:13時間30分)0.77f:id:kuromenboo:20211130213013j:plain

駐車場

柏原新道登山口駐車場に駐車しました。03:00だと空いてましたし、下山した13:30の時も空いていたので、この時期になると、混むことはないのでしょう。(ここへの道は、12/1から通行止め)f:id:kuromenboo:20211125212656j:image

装備

  • 行動着上(インナー、半袖、防風ソフトシェル)時々ハードシェル

  • 行動着下(ソフトシェル)

  • 足元(3シーズン靴、ゲーター、チェーンアイゼン、時々アイゼン)3シーズン靴でしたが、日の出前の山頂は足元が寒かっただけで、それ以外は問題なしでした。

  • 手袋(インナー、ソフトアウター)

  • バラクラバ
  • カメラ(α7Ⅲ、SEL24105、バッテリー予備1個は未使用)

  • 三脚
  • ドリンク(水筒3L)2L使用。

  • サングラス
  • ピッケル (時々使用)
  • 食事(パン、行動食)
  • 小物(ヘッドライト、救急セット)
  • ツェルト(使用せず)
  • 冬用手袋(使用せず)
  • レインウェア下(使用せず)
  • ダウン上(使用せず)

12kg(ドリンク、食料全て込み)

登山

駐車場→爺ヶ岳南峰

03:10駐車場出発。満月が明るく、ヘッドライトいらないのではと思う明るさ。気温は2度とそれなりに寒いです。f:id:kuromenboo:20211127135543j:image

しっかりとしたルートがあり、夜でも迷うことはありませんでした。

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月明かりに照らされる針ノ木岳f:id:kuromenboo:20211125212647j:image

途中から雪が出てきて凍っていたので、チェーンアイゼンを装備してサクサクと進みます。

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05:30ぐらいから空が明るんで来ました。日の出までまだ1時間ですが、この朝と夜の境目、良いですよね。f:id:kuromenboo:20211125212507j:image

05:45種池山荘到着。この辺でヘッドライト切って、月明かりの散歩を楽しみます。
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爺ヶ岳をとらえました!何人か登っている人がいます。
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今から行くぜ、鹿島槍ヶ岳
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針ノ木岳扇沢の灯り。山の偉大な存在感を感じます。
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爺ヶ岳へ登る人。
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あと少し。そこまで斜度がないので、チェーンアイゼンで全く問題ありませんでした。
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爺ヶ岳三峰。爺さんは南峰、中峰、北峰に分かれています。ここまで、インナー+半袖でしたが、稜線近くまでくると風が強くて寒いので、アウターを着ました。温度計は0度ですが、体感は-5度ぐらいです。3シーズン靴では、この時間で足の冷たさを感じましたが、日が出てからは大丈夫でした。
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06:15爺ヶ岳南峰到着。日の出待ちのカメラマンが数名いましたが、泊まりですかね?山荘近くだけでなく、平らな場所でもテント泊をしてる人がいました。
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遥か遠く、鹿島槍ヶ岳。これから歩く稜線は、中々のトラバースが待っています。
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剱岳方向。景色が最高な場所です。
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爺ヶ岳南峰→鹿島槍ヶ岳

太陽おはよう!良い天気だね!
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優しい光と、目覚める前の街。
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中峰から南峰方向を振り返る。この先のトラバースは危険なので、チェーンアイゼンから12本爪アイゼンと、ピッケルに装備変更します。
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遠くにありながらも存在感が凄い剱岳
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鹿島槍ヶ岳へは、中々下って登ります。往復5時間は伊達じゃない。
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爺ヶ岳の中峰から先は、急斜面のトラバースルートで、アイゼンピッケルがないと危険です。
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ただ、今日はしっかりとトレースがしっかりあるので、危険度はかなり低いです。
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太陽の光で煌めく雪が美しい。
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爺ヶ岳のトラバースが終わると、危険地帯は終わりですが、ここからの登りが辛そうです。
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07:40冷池山荘通過。爺ヶ岳を振り返ります。
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今日は高曇りで、太陽が隠れる時もありますが、雲海に光が差す景色は素晴らしいです。
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風の有無で寒さが全然違うので、格好が難しいです。稜線は寒いですが、風がないと暑い。手前の布引山の先に鹿島槍ヶ岳
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布引山の近くは雪もまばらです。
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爺ヶ岳から歩いてきた稜線。
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08:30布引山。ここまで来れば鹿島槍ヶ岳が目の前です。
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雪山装備での日帰りは流石にしんどいですが、もう少しです!
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09:10鹿島槍ヶ岳到着。登山口から6時間、やっとの思いでここまできました。
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八峰キレット。3ヶ月前には向こう側の五竜岳から眺めてた場所に今いると思うと、面白いです。
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鹿島槍ヶ岳北峰。トレースもなく元気もないので、そこまでは行きません。
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剱岳はやっぱりかっこ良いですね。
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鹿島槍ヶ岳は、山々に囲まれた素晴らしい場所です。
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鹿島槍ヶ岳→駐車場

爺ヶ岳から針ノ木岳まで、見渡せる景色が美しすぎます。さて、遥か遠く、爺ヶ岳を越えて扇沢まで帰りますか。
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高いところまできたものです。街がちっちぇ。
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気持ちの良い尾根歩きルートです。
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下りの雪道はサクサクと進めますが、登り返しが結構あるのできついルートです。
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3人の爺さんをアップで。f:id:kuromenboo:20211125212712j:image

最後のトラバースルートを越えれば、平和地帯です。
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11:30爺ヶ岳直下。ここまできたら危険箇所は終わり、人が増えてきました。
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疲れたから早く下山したいよーという気持ちが強くなってきました。
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さらば爺ヶ岳
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種池山荘まできたらほぼ終わりでもなく、まだまだ中々の距離があります。
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危険地帯はありますが、今日は雪がなく全く問題ないルートです。

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月明かりで見えていましたが、種池山荘までのルートでも十分良い景色です。f:id:kuromenboo:20211125212608j:image

雪と土が交互に出てきますが、注意すれば行けるとノーアイゼンでしたが、滑って転んで、手を怪我してしまいました。少しでも危ないと思ったら、チェーンアイゼン必要です!反省。
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13:30駐車場到着。非常に疲れました。
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駐車場には川の水が流れており、諸々の装備を洗えたので助かりました。

扇沢から日帰りで鹿島槍ヶ岳へ。結構ハードなコースでしたが、鹿島槍ヶ岳から見える景色はとても美しく、最高の登山でした。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。

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この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

ファイントラックのコアノパンツ。雪がつかず、防風性能に優れており、ハードシェルの代わりに度々使ってます。

アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。

インナーはスマートウールのライナーグローブ。それなりに暖かく、スマホを触る感度も良いので愛用しています。

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今回チェーンスパイクとアイゼンを併用しましたが、チェーンスパイクは付けてる感がなく足取りが軽いので使い勝手が良いです。

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何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。

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北陸の雪山登山で私が実際に行った場所のまとめです。登る場所の参考にどうぞ。

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これまでの登山で見た絶景たちです。

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