LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

心が震えた登山まとめ(2018年)

2018年に登った山の中で、特に心が震えた登山をまとめます。

感動をくれた山に、人に、自然に感謝します。

八経ヶ岳、凍てつく白の世界

2018年1月12日、奈良県

地面、空、周囲、どこを見ても白い世界。音は吸収され、とてつもなく静かな空間。凍てつく寒さの中、聞こえるのは自分の息遣いだけ。f:id:kuromenboo:20190121005126j:image

シェイクスピア氷柱群

2018年2月3日、奈良県

冬に幕が開く自然の美術館。遠くから見ても美しく、内側から見る景色も神秘的。アイスクライミングでしか行けないその上には、さらに大きな氷瀑が鎮座する。f:id:kuromenboo:20190121005327j:image

翼の氷瀑、黒滝

2018年2月9日、奈良県

最大級の寒波が来た時しか姿を現さない、翼の氷瀑、黒滝。明確な場所がわからない中、辿り着いた山の奥地。その姿はまさしく、大きく翼を広げた氷の化身だ。目の前に立ち、対峙した時の感動は言葉にできない。
f:id:kuromenboo:20190121005132j:image

巨大氷瀑、琵琶の滝

2018年2月10日、奈良県

落差50mの巨大な滝。そんな滝が凍りつく大寒波。通常は滝の目前に行く道なんてないが、全てが凍りついた今だけは、その道ができていた。近づくにつれて高まる気持ち。足場の裏には勢いよく水が流れている。巨大な造形に、自然の圧倒的な力を感じる。
f:id:kuromenboo:20190121005154j:image

伯耆大山

2018年2月18日、鳥取県

山で知り合った仲間達と行った伯耆大山。登り出しは雪。御来光は見れないかも?それは登って見ないとわからない。登り出しの天気が悪い方が、絶景に出会えた時の感動が大きくなるので、私は好きだ。不安と期待が入り混じる中一歩一歩進むも、山頂付近は爆風で、ガスのため視界も効かない。心が折れるかと思ったその時、急にガスが晴れ、風が凪ぐ。そして世界が明るくなってくる。御来光を拝めるのは珍しい大山で、仲間達と見る絶景。痛寒い中に染みる太陽の温もり。やはり登って見ないとわからない。だからこそ山が好きだ。f:id:kuromenboo:20190121005308j:image

山と渓谷12月号のfinetrackの広告に使って頂きました。

氷瀑が作る世界、風折滝

2018年2月24日、三重県

薄暗い中辿り着いた風折滝(かぜおれだき)。この場所まで雪はほとんどなく、氷瀑があるのか疑問に思っていた。しかし、暗めの世界でも一際目立つ存在が、そこにいた。風で折れる滝が作り出す氷の世界。その空間だけが別の世界のような錯覚を覚える。
f:id:kuromenboo:20190121005056j:image

氷ノ山、雪洞泊

2018年3月4日、兵庫県

人生初の雪洞泊。YAMAPで知り合った仲間達との最高の思い出の一つ。4人で雪の椅子に座り雪のテーブルを囲み、鍋をつついたり、肉を食べたり、酒を飲んだり。雪洞は暖かく静かなんだよ?そんなこと、1人では決して味わえなかった。山に、仲間に、感謝。
f:id:kuromenboo:20190121005214j:image
f:id:kuromenboo:20190121005220j:image

合川(たちあごう)、沢登

2018年4月21日、奈良県三重県の県境。

沢登りでしか行くことができない大滝。この滝がつくりあげたのであろう大空間に流れ落ちる水。昔はどれほどの水量が暴れ狂い、どれほどの月日でできた空間なのだろう。ただただ、自然の壮大さに驚き、目を奪われる。
f:id:kuromenboo:20190121150136j:image

郷川下部、沢登

2018年5月5日、奈良県

ここ行くの?増水した不動滝の流れは早く、落ちればその先の滝へ一直線に流される。正直怖かったが、滝壺に降り立つと、ちょうど不動滝に光が照らされた。なんて美しいのだろう。恐怖は消え、滝の轟音、水飛沫でできる虹、水の冷たさ、自然の匂い、五感で感じとる全てに感動した。f:id:kuromenboo:20190121150618j:image
f:id:kuromenboo:20190121005137j:image

八経ヶ岳、石の双門

2018年5月20日奈良県

森の中にドカンと存在する石の双門。なんと巨大な岩。神様のイタズラでできたその岩屋根の中には、見たこともない数のツバメが住み着いていた。
f:id:kuromenboo:20190121005121j:image

立山剱岳1泊2日テント泊

2018年7月13-14日、富山県

立山周遊からの剱岳を狙い、劔沢キャンプ場でテント泊。山々に囲まれたその場所は、街明かりが遮蔽された天体観測場だった。新月の夜、風もない。星に囲まれた世界、何時間でも見ていられる。
f:id:kuromenboo:20190121005238j:image

白山、暖かい太陽

2018年8月14日、石川県。

白山御前ヶ峰でご来光待ち。この日はペルセウス座流星群がピーク。生物が寝静まった無音の世界で、深く感じる流星の輝きや太陽の暖かい明るさ。なんて美しいんだろう。f:id:kuromenboo:20190121150433j:image

ご来光の時間になるとどこからともなく集まってくる人。夏場は、神主さんがありがたいお言葉を述べ、太陽が生まれるとみんなでバンザイをする。美しい自然に感謝。
f:id:kuromenboo:20190121005314j:image

富士山

2018年8月18日、静岡県山梨県

ご来光を狙って登った人生初の富士山。山頂付近は爆風で歩くのもつらく、先に到着した人達は小屋付近で風を凌いでいる。そんな中突き進み辿り着いた日本最高峰。30分後には多くの人が登ってきたが、この瞬間だけは、私だけが日本最高峰を独り占めしていた。
f:id:kuromenboo:20190121005226j:image

涸沢、奥穂高1泊2日テント泊

2018年10月7-8日、長野県

穂高岳山荘にテントを張り、後はのんびりタイムだが、周りはガスで何も見えない。夕日は無理かな?と思いつつも涸沢岳へ登ると、そこは雲と空の境界。そして現れた人生初の白虹。ブロッケン現象と白虹の珍しい組合せに、そこに居合わせた人達みんなが感動していた。
f:id:kuromenboo:20190121005101j:image

翌日、アドレナリン全開ジャンダルム。
f:id:kuromenboo:20190121005232j:image

白山、転法輪の窟

2018年10月13日、石川県。

1300年前に白山を開山した泰澄(たいちょう)大師が行を重ねたとされる場所、転法輪の窟(てんぽうりんのいわや)。白山に幾度も登ったことがある私もその存在を知らなかった。山頂付近にあるその場所で、泰澄は何を思い、何を願っていたのだろう?
f:id:kuromenboo:20190121005249j:image

百四丈滝(ひゃくよじょうのたき)

2018年10月21日、石川県。

滝裏に入れる滝では国内最大級の落差90m。沢登りの困難なルートの先に存在する幻の滝。正面は滝風で、横から雨が降っているようなものだ。落差がありすぎて水は飛散するので滝壺はない。生きているような水の動きに目を奪われる。
f:id:kuromenboo:20190121005111j:image

f:id:kuromenboo:20190121150748j:image

2019年はどんな感動を味わえるのか楽しみです。 

撮影機材など

登山ではこのカメラバッグでカメラを持ち運んでいます。めっちゃ便利です。

α7IIとSONYのレンズが私の相棒です。

kuromenboo.hatenablog.com

写真の勉強でこの本が目から鱗でした。もっと勉強しよう。