一般登山道を通らず、沢を泳ぎ、滝を越えて行く沢登り。ルートは整備されておらず、自分でルートファインディングで道を決め、滝を登るか、巻くかも自分で判断する。人はほとんど入らないので、助けなんて求められない。
だからこそ、そのままの大自然が残っており、自然の美しさ、盛大さを直接感じられます。
注意:沢登りは一般登山とは比較にならないほど危険なアクティビティです。ガイドや熟練者と一緒に行くことを推奨します。また、装備についても、登山用品店で納得いくまで相談して選択して下さい。
2017年6月から沢登りを始め、今に至るまで沢登りにのめり込んできました。自分の記録もかねて、実際に登った沢を全て記録します。
私の拠点は、石川と、大阪なので、中部地方、関西地方の沢がメインです。
この記事は、中部地方(岐阜、石川、福井)のまとめです。(関西地方は別記事で、最後にリンクあります)
めちゃ楽しい沢から、面白くない沢、初心者向けの沢から、上級者向けの沢まで色々な沢があり、おすすめ度を記載していますので、沢登りスポットの参考にして下さい。
まだ記事がない記録もありますが、随時更新して行く予定です。
※沢レベルは下記のように、個人的な感覚でレベリングしています。また、所要時間も個人差は大きいので参考程度にご覧下さい。
沢1級(初心者向け):基本的にはロープ不要で、危険な滝登り、巻きはない。
沢2級(中級者向け):ロープが必要な場合もあり、滝登り、巻きに少し危険が伴う。
沢3級(中級者向け):ロープ必要。滝登り、巻きに危険が伴う。
沢4級(上級者向け):ロープ必要。滝登り、巻きに危険が伴い、ルートを見極める技術が必要。人工登攀の技術がいる場合がある。
沢5級(上級者向け):ロープ必要。滝登り、巻きに危険が伴い、ルートの見極めを誤ると命に関わる。人工登攀の技術が必要。
岐阜県
川浦谷本流、★★★★☆(沢2級)
オススメ度:★★★★☆(沢2級)
所要時間:5時間
遡行日:2020年8月
見所は50m+70mの大ゴルジュの廊下。目前にすると圧巻の景観であり、そこを泳ぐのは楽しい。水量によって難易度は変わるので注意。kuromenboo.hatenablog.com
海ノ溝谷、★★★★★(沢4級)
オススメ度:★★★★★(沢4級)
所要時間:7時間50分
遡行日:2020年8月
入口から大ゴルジュの廊下が続き、気を抜けば流される泳ぎ、登れそうにない滝にある絶妙なルートの登攀、沢登りの面白さが詰まった完成形と言っても過言ではない面白さだった。レベルは高いので、初心者
大白水谷、★★★★★(沢3級)
オススメ度:★★★★★(沢3級)
所要時間:6時間10分
遡行日:2019年8月
とても明るい沢で、常に太陽に照らされた場所を登り、水は青く輝いていて美しい。難所の滝は5つあり、難易度は高くなくフリーで登ることができるが、落ちたら大怪我をする滝もあり、スリルを味わうことができる。この時期の割には水が冷たく、ウェットスーツがある方が快適に楽しめるかもしれない。
沢上谷、★★★★★(沢1級)
オススメ度:★★★★★(沢1級)
所要時間:7時間
遡行日:2019年8月
初心者でも安心して行ける沢だが、侮ることなかれ。雰囲気の異なる素晴らしい滝が多数あり、絶景に見惚れること間違いなし。長いナメ床、ナメ大滝、オーバーハングした壁から落ちてくる滝、手軽にこの景色が味わえるのはとても素晴らしい。難しい登りはなく、滝見ツアーの様な沢登り。
福井県
桧谷よろぐろ谷、★★★★☆(沢2級)
オススメ度:★★★★☆(沢2級)
所要時間:7時間40分
遡行日:2018年8月、2019年8月
まず歓迎してくれるのが一枚岩を流れる白滝。ここまでなら登山靴でも行けなくはない素晴らしい滝だ。その滝を越えた先にある沢を遡行し、登りは桧谷(東側)、下りはよろぐろ谷(西側)。長いナメ床は歩いていて楽しく、小さめな滝が多くあり越えていくのも楽しい。よろぐろ谷の方が滝が多く、そちらから登った方がおすすめだ。
石川県
菱池谷(へしけたに)、★★★☆☆(沢2級)
オススメ度:★★★☆☆(沢2級)
所要時間:4時間
遡行日:2021年7月
北陸の沢らしい暗めの沢で蜘蛛の巣ラッシュなのは勘弁してほしいですが、最後に登りごたえのある滝が少しあり楽しめます。街から近いので行きやすいです。
大日沢、★★★★☆(沢2級)
オススメ度:★★★★☆(沢2級、ほぼ直登で沢3級下)
所要時間:6時間50分
遡行日:2018年7月
初めはクモの巣が多く大変だったが、堰堤を越えてからは、まだ続くのかと思うほどの滝ラッシュで、そのほとんどが登れるから最高だ。下山は登山道なので楽。
丸石谷、★★★☆☆(沢3級)
オススメ度:★★★☆☆(沢3級)
所要時間:11時間
遡行日:2018年10月
冬には氷壺で有名な百四丈滝(ひゃくよじょうのたき)。滝裏に入れる滝としては国内最大級の落差90m。この滝だけがメインであり、直登する滝はありませんが、大きな崖に囲まれた場所を進むので、その景色も寒い時期なので、足元のみ沢装備で行ってきました。
富山県
瀬戸の長瀞峡、★★☆☆☆(沢1級)
オススメ度:★★☆☆☆(沢1級)
所要時間:3時間
遡行日:2021年7月
ゴルジュは中々立派で、北陸では珍しい泳ぎ多めの沢です。水量が少ない時に行ったことと、滝がないので、物足りない印象を受けたためオススメ度は低めですが、初心者とワイワイいくには丁度良いかもしれません。
オススメの沢登りまとめ(関西地方)
関西地方(奈良、滋賀、三重、兵庫、大阪)のこれまでの記録まとめです。
私の装備紹介
1人で沢登りを始めて、試行錯誤の末、必要なものが見えてきました。
私が使っている防水リュックはこれです。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく日帰り登山ではよく使ってます。
沢靴はラバーソールのこれです。安いのは良かったですが、ソールが薄いので長時間歩くと足裏が痛くなります。指が割れた靴下使ってます。
ハーネスはロッククライミング用がオススメです。強度も高く、カラビナをかける場所も最適化されてるし、重さは気になりません。
ロープで確保しながら登るとき用のマイクロトラクション。滑りが抜群に良く、小さいので買って良かった一つです。ロープに固定し、登る側には動くが、落ちる側では止まり、安全を確保できます。
沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。