旧勝原スキー場からブナ林、すごい急登もちが壁を越える、勝原コースから登ってきました。朝一は太陽が顔を出すも、山頂付近はホワイトアウト。景色なんてほとんど見えませんが、そんな白い世界でも登山は楽しいです。
日程:2019年2月2日(土)2人
獲得標高:1233m
歩行距離:8.7km
地図:詳細はYAMAPリンクをどうぞ(https://yamap.com/activities/3059882)
駐車場:旧勝原スキー場の駐車場。駐車場への道は除雪されていないようでしたが、FFでも登れましたし、158号線からすぐなので、多少積もっていても勢いつければ問題なく行けそうです。トイレあります。
登山計画
ルート
06:20駐車場→10:20荒島岳山頂→50分ランチ→11:10下山→13:10駐車場
登山時間:6時間(コースタイム5時間50分)
装備
- 服装上(インナー、長袖、ソフトシェル)
- 服装下(インナー、厚手防風ズボン)
- 足元(冬靴、ゲーター、ワカン )
- ストック
- カメラ(α7II、SEL1635F4)
- ドリンク(サーモス0.75Lアクエリ、山専ボトル0.9Lお湯、予備ペットボトル0.5Lアクエリ)
- 手袋(インナー、テムレス)
- コンロセット
- スコップ
- 緊急用(ツェルト、防寒着上下、冬用手袋、ハードシェル上下)使用せず
- 小物(ヘッドライト、救急セット、タオル)使用せず
登山
駐車場→荒島岳山頂
06:20駐車場発。天気予報は曇りで、駐車場もガスガスなので、晴れは期待せずホワイトアウトを想定して挑みました。登り出しからワカン装着です。
少し登ると青空が見えてきました。期待に胸を膨らましながら、旧スキー場跡を進みます。下界だけがガスガスだったようです。
広々とした場所を超えると、林道のような道を登って行きます。雪の積もった踏み跡はありますが、新しいトレースはスキーのみです。
樹林帯に入って行きます。踏み跡があるので、さくさく登れます。踏み跡から外れても膝下なので、トレースがなくてもぎりぎり登れそうです。
有名なトトロの木。2018年の台風で倒れたそう。立ってる状態を見たことないので残念です。
まさかの太陽さんおはよう。山頂はピーカンでは⁉︎とテンションが上がります。
コントラストあふれる世界に一転します。
太陽太陽と騒いでいたのも束の間、雲に覆われて世界からコントラストがなくなりました。大きな木が多く、霧氷が立派です。
急登で有名なもちが壁。中々の急登で、膝でステップ作ったり、木の枝を掴みパワーで登ったり、楽しかったです。
上は霧氷が育ちまくってます。
もちが壁の先も急登が続きますが、ワカンでさくさくと登れるので、やはりもちが壁が1番の核心のようです。ここから先はずっとホワイトアウトに近い状態でした。
もうトレースは埋まってありません。先頭に立つと自分がどこまで見えているのかわかりづらくなるので、方向と雪庇の踏み抜きに気をつけながら進みます。
山頂の看板はあるものの、白の世界です。それでも20mぐらいは見えているので、雪庇も見えています。
木がなくなると本当に真っ白なので、コンパスを頼りに行くしかありません。こんな経験初めてなので、この状況を楽しんでいます。
おーい
やべ、見失う。笑
10:20荒島岳山頂到着
ホワイトアウトを楽しんでいるうちに山頂に着きました。山頂の10m手前に来てもどこが山頂か見えず、柱が埋まっていたら見逃していたかもしれません。
山頂ランチタイム
スコップで風避けランチルーム作りました。背もたれ、椅子、ワカンの足も入る掘りごたつ式。雪質が良かったので掘りやすく、10分もかからずできました。
山頂で食うカップ麺は格別ですね。もちが壁で合流した青年がパンをくれました。「先行してくれてありがとうございました」と感謝されました。私からしたら、逆に先に行かせてくれてありがとうございますですけどね。笑
山頂の祠は雪が付きすぎな上、世界が白すぎてもう何が何やらわかりません。
荒島岳山頂→駐車場
11:10下山します。苦労した登りも下りは一瞬。ノートレースの斜面をズボズボと下るのは雪山の醍醐味だと思います。ゆっくり霧氷景色を楽しみます。
もちが壁の下りは慎重に行きます。足を滑らせると下まで一気に滑り落ちそうです。
大きな木たちの霧氷スポットで少し撮影します。青空だとより綺麗でしょうが、ガスの中の幻想的な霧氷も好きです。
あっという間に旧スキー場の広い場所まで来ました。
13:10駐車場
下山しました。15人ぐらいとすれ違いましたし、天気が悪くても人気の山のようです。
ホワイトアウトの真っ白な世界。写真だけ見ると青空が見えずにガスガスであまり楽しくない登山に思えるかもしれません。しかし、ホワイトアウトだからこそ見える、感じる世界を私は全力で楽しみました。楽しかった。荒島岳ありがとう。
帰りに永平寺温泉禅の里に寄りました。500円と安く、少しヌルヌル温泉、サウナも付いていて大満足でした。福井方面に来たらこの温泉で決まりかも。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIのバッテリーは貧弱でも、何とか撮影は続けられます。今回はバッテリー問題なしでした。
見える景色全てを収めることができる、SEL1635F4。
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、雪山でよく使っています。
アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。
トレイルプロショック。安定した強度で信頼しています。