登山用にBlack diamondのトレイルプロショックのストック(BD82320)を2018年11月に購入し、2020年3月現在まで使用したレビューです。(継続して使用中)
結論として、買ってよかったです。
他のストックを使ったことがないので比較はできませんが、頼れる良い相棒として活躍しています。
そもそもストックは必要なのか?
そもそもストックは必要なのか?
ストックを使わずに何度も山に登り、あんなもの必要ないのでは?私は、初めはそう思っていました。
そんな私が買った理由は3点です。
1.安定した歩行が可能
重量物を背負った時でも、軸のバランスを維持でき、こけにくい。
テント泊装備などザックが重たくなると、一歩踏み外しただけでも怪我のリスクは高まります。そこでストックがあると、色々と役に立ちリスクを軽減できます。
- バランスをとりやすい(特に下る時に、ザックが揺られてバランスを崩すことがありますが、ストックがあれば2本の足が増えるようなもので、安定します。)
- 登りでストックを使えば足の負担軽減(登りでは短く持ち、手の力も使って登ことで足の負担を軽減できます。)
雪山の不安定な地面
雪が積もると地面が真っ直ぐではないため、足だけではバランスを崩しやすいですが、ストックを持つことで2本の足が増え、歩行が安定し、雪山も攻め放題です。
- 不安定な雪面での歩行安定
- 深雪にハマってしまった時の脱出(踏み外して深い雪に埋まってしまった時、ストックがないと脱出は非常に困難です。手をつこうにも雪は沈み、足を上げようにもステップがない。ストックがあれば、手の力で上に上がれます)
2.緊急時の骨
まだこの用途で使ったことはないですが、骨折してしまった時の支え棒として役に立つことは間違いなしです。
- 骨折した骨の支え棒
3.ツェルト泊用の支え
汎用性的な使い方です。ツェルトを張る場合は支柱が必要であり、このストックは長さ調整が容易で強度も十分なので、問題なく使用できました。
- ツェルト自立用の支え棒
仕様と使ってみた感想
公式HPに記載されている基本的な仕様と、使ってみた感想を列挙します。
外観
黒を基調とした赤のアクセントが格好良く、高級感があります。
サイズ(長さ)
100-140cmまで長さ調整可能です。目盛りで長さがわかる仕組みなので、自分の長さはこれと決めておきて、毎回その設定にして登り出します。
収納時68cm(ザックの中に入れるにはまだ長いので、使わないときは外付けです)
完全にバラした時56cm(この状態で持ち運べば最も小スペースです)
伸縮方法
軽くて丈夫なアルミ製のフリックロックプロを搭載しています。固定力は強く、強く突いたり、体重をかけても縮んだことはありません。
- 伸縮方法(固定部を解除し、長さ目盛りを見ながら自分に合った長さにし、固定部をロックする)
- 固定部が固すぎる場合は、マイナスドライバーで固さを調整可能。
重量
572g(ペア)
少しでも軽くしたい登山に、この重量は重すぎると思っていましたが、そんなことはありません。
- 手で待ち歩行サポートに使うため、足の負担は下がるので、通常使用時は重量は気にならない。
- 岩場ではザックにしまうため、その時はおもりになる。
強度
十分にあります。体重65kgの私が20kgの荷物を背負いこのストックを使用していますが、折れそうになった事は一度もありません。
- 下山時にストックに大負荷をかけても縮むことなく支えてくれる。
- 溝に引っ掛けて曲げ方向に負荷がかかっても変形せず丈夫。
衝撃吸収機構
コントロールショックテクノロジーをグリップに内蔵しています。
- バランスを崩し、不意にストックを強く突いても手への衝撃はあまりこない。
他のストックを使ったことがないので、はっきりとした意見はありませんが、高価な分良い仕事をしてくれていると思います。
グリップ
キメが細かく肌触りが良いノンスリップフォームが使われています。
- 1年間使用しても劣化は見られず肌触りも良いまま。
- 雪が凍りつかない効果もあり、付いた雪はポロっととれる。
私の使い方ですが、登る時はバンドに手を通さず、持ちやすい位置のグリップを持って使っています。持ちやすい形状をしており、いい感じに滑り止めになっています。
バンド
- 1年間使用しても劣化はなく丈夫。
- 欠点:左右でバンドは違うが、目印がバンドにしかなく、わかりにくい。
その他
先端プロテクターゴム(石突)
私はゴムを付けたまま使用しています。ゴムがあった方が地面に突いた時の反応が柔らかくて好きだからです。ただ、このゴムがとれやすく、2回紛失しました。
対策として、先端にダクトテープを巻くことで固定力を向上させ、それ以降とれたことはありません。
パウダーバスケット
付属されていないので、購入が必要です。これがないと、雪で沈みすぎてストックが使い物になりません。
なぜこのストックにしたのか?
ストックは種類が多く、何が自分に合っているかよくわかりません。私がトレイルプロショックにした決め手は、
信頼している登山写真家の山写さんが使っていたから。(過酷な環境で使うプロが使う道具は間違いないと判断)
商品の現物を見ずに買いましたが、見てもよくわからず悩むだけだと思い即決しました。
結論
高い買い物ですが、過酷な登山で使う道具ですので、自分が思う1番良いものを買う。その考えで物を買えば長く使えて、やっぱりこれが欲しいと思うこともありません。
この商品はオススメです。
パウダーバスケットは雪山に登るなら必要です。