冠雪しては溶ける、秋と冬の瀬戸際の時期。夜に強風で冷え込む予報だったので、霧氷が期待できると思い、100名山の荒島岳に行ってきました。
冬になると白き者達が姿を現し、美しい景色を見せてくれます。
場所:福井県
日程:2019年11月29日(金)平日
出会った自然の造形美
氷華。シモバシラという植物の茎が作り出す芸術作品。急に冷え込んだ時しか見られないレアキャラです。
霜柱。この塊を見ると足でごそっととりたくなります。
霧氷。緑の世界の中に白い世界が広がり、素晴らしい光景です。
霧氷をアップで見ると、俗に言うエビの尻尾。
計画
ルート
09:30勝原スキー場駐車場→11:30荒島岳山頂→20分のんびり→11:50下山開始→13:20駐車場
登山時間:3時間50分(CT5時間50分)0.65
駐車場
勝原スキー場跡の駐車場。トイレ、登山届け提出場があります。
装備
- 服装上(インナーL1、長袖L2)
- 服装下(長ズボンL2)
- 帽子
- 足元(トレランシューズ)
- 手袋
- カメラ(α7II、SEL24105)
- 三脚
- モバイルバッテリー
- ドリンク(ハイドレーション1.5L)1L使用
- 緊急用(ツェルト)
- レインコート上下
- バラクラバ(使用せず)
- 小物(ヘッドライト、救急セット)
- 食事(行動食、コンビニパン)
登山
09:30勝原スキー場駐車場。私を含めて4台でした。平日ですからね。遠くから荒島岳が見えた時、山頂付近は霧氷がありました!急ぎます。
まずはスキー場跡地を登ります。ここからは霧氷は見えません。溶ける前に行かねば。
今日は天気が最高で、太陽が眩しいです。
リフト跡までくれば、ここから荒島岳登山開始です。
荒島岳は広大なブナ林を有しており、どこを見てもブナの木。
お、氷華。この山で見られると思っていなかったので感動です。シモバシラという植物の茎から毛細管現象で湧き出る氷。飴細工のような芸術です。
このルートでは、一箇所だけ固まっていました。
先行の登山者たち。稜線に出るぐらいで山頂付近の霧氷がチラチラと見えていたので、テンション上がって先を急ぎます。
間に合った!霧氷太陽光に照らされて白く輝いています。
こんな登山道テンションが上がらないわけがありません。ここからは疲れを忘れて景色を楽しみながら進みます。
霧氷の死骸。やはり10時ぐらいになると結構散っていましたが、まだまだ生き残っていました。
接近。風の方向に伸びる氷。不思議な自然現象ですね。
山頂に近付くと霜柱も成長して盛り盛りです。
山頂手前の稜線。緑の中に白く輝く者がいて、言葉になりません。
街を見下ろすと、ぎりぎり三段紅葉でしょうか。霧氷、緑、紅葉。違和感のある光景です。
笹にも雪がつき、そして太陽に照らされ、私を出迎えてくれているような感覚がしました。
11:30荒島岳山頂到着。思ったより風は強くなく、太陽の陽射しが心地よいです。
その先にも霧氷が広がっており綺麗なので、少し散歩します。
面白いなー。
エビの尻尾もしっかり出来上がっています。
30cmほどの小さい植物にも霧氷がついていて可愛らしい。
粟島岳から街を見下ろせば、全てが見渡せます。ここから福井の街を見守ってくれているのでしょう。
気温は5度。それにしては寒いです。温度計合ってるかな。11:50そろそろ下山します。
はるか遠くには白山が見えます。もう紅葉が終わっていますが、紅葉のピークには紅葉ラインが白山まで続く景色が見れそうです。
霧氷よさらば。登る時も全く同じ場所、同じ構図で写真撮ってました。
下山はあっというまです。霧氷が少なくなってきて寂しいです。
ブナちゃんもさらば。
あ、土栗。好きなキノコです。
13:20下山。
下山後は近くの銭湯、「あっ宝んど」へ。600円。温泉ではないのが残念ですが、内湯は広く、露天風呂もあり、サウナもあり、大満足でした。個人的にはサウナがあるかどうかが重要です。
あっ宝んどから見た荒島岳。見るもよし、登るもよしの良い山です。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
カメラバッグ
α7IIは登山にかかせません。
この画角が便利すぎる。SEL24105F4
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。