今年は暖冬のようで、どこもかしこも雪が少ない。悩んだ末に選んだ唐松岳、大正解でした。(どこを選んでも大正解と思うんですけどね。笑)
八方尾根スキー場のリフトが使えるのでアクセスは容易で、登山者も多いので、雪山導入としても良い山です。ラッセルになると日帰り困難なので無理は禁物です。
場所:長野県
日程:2019年12月15日(日)
出会った自然の造形美
登り出しからずっと見える五竜岳。何と美しい姿でしょう。
シュカブラ。森林限界を越えた稜線では、強風が作り出す芸術作品が転がっている。
彩雲。サングラスをしていると増して虹色に見える。
唐松岳。小さな人が見えるだろうか。近そうで遠い。
岩と雪の殿堂、剱岳。カッコ良い!
雲の中に何か大きなものがいるように見えた。
計画
ルート
(07:50八方第3駐車場→08:00ゴンドラ駅、08:25乗車→08:35リフト→)08:50登山開始→09:15八方池山荘→12:30唐松岳山頂→14:40リフト乗り場(→15:00ゴンドラ駅→15:15駐車場)
登山時間:5時間50分(CT8時間)0.73
日帰り時間を調べると、ゴンドラの始発が08:00で登山開始は08:30、リフトの終発が15:30なので、7時間しかありません。CT8時間なので、体力に自信があっても、少しでもラッセルがあったら時間切れですね。
駐車場
八方第3駐車場。無料。ゴンドラまで徒歩10分。ゴンドラの近くは有料(600円)だったので、ゴンドラに1番近そうな八方第3駐車場にしました。ゴンドラまで徒歩10分ぐらいでしたし、無料駐車場で全く問題ありませんでした。
装備
- 服装上(インナー、長袖、ソフトシェル)
- 服装下(インナー、防風ソフトシェル)
- バラクラバ
- サングラス
- 足元(冬靴、ゲーター、ワカン 、アイゼン)
- 手袋(インナー、テムレス)
- カメラ(α7II、SEL24105)
- ドリンク(水筒0.8L+予備1L)0.8L使用。
- 緊急用(ツェルト)
- ハードシェル上下(使用せず)
- ゴーグル(使用せず)
- 小物(ヘッドライト、救急セット)
- 食事(行動食)
料金
- ゴンドラ往復:1800円
- リフト往復:600円
- 白馬姫川温泉:700円
- 高速片道:2900円(石川県小松市から。行きは下道)
合計6000円
登山
駐車場→登山開始地点(リフト終点)
07:50八方第3駐車場出発。まだまだ空きだらけです。ここからゴンドラ駅まで徒歩10分。登山靴なら余裕ですね。
ゴンドラ駅近くの駐車場は600円。結構埋まってましたが、まだ入れそうでした。
08:00ゴンドラ駅到着。登山届けを書かないとチケットを買えないので、書いてチケット購入して並んでたら、乗車したのは08:25でした。
一気に標高を上げます!雪不足のため、滑る方も下山はゴンドラです。
目の前のリフトに乗り、更に標高を上げます!
リフト終点→唐松岳
08:50リフト終点到着。本当はもう一つリフトがあるのですが、今日は稼働してませんでした。思ったよりも雪が積もっていて30cmぐらい沈むので、ワカンを装着して行きます!
凄まじい人。こんなに大勢登るんですね。半分以上はバックカントリーの人たちでした。
このリフト地点は雲の中でよく冷えてたからか、霧氷が育ってました。
リフト乗り場から人が湧いてきてます。
少し登ると雲の上で、遠くにはめちゃカッコいい五竜岳が見えます!
いい天気だ。今シーズン1回目の雪山登山。いいスタートです。
09:15八方池山荘。リフトが動いていたら、ここまでショートカット可能です。
広大な尾根を登っていきますが、唐松岳はまだ見えません。山頂近くまでは風もなく、穏やかなポカポカ登山です。
雲海とのコラボはカッコ良いですね。
凄い団体さんが登っています。初級の山なので、ツアーか何かでしょうか?
カッコ良い五竜岳はずっと見えています。何枚も同じ写真が量産されました。
後ろを振り返ると雲海。雲の上の登山は大好物です。
気温は0度。寒くなく暑いぐらいなので、ソフトシェルを脱いで、インナーと長袖に変更です。
シュカブラ。強風が作り出す芸術は至る所にあり、景色に飽きることはありません。
どこまで行っても人がいて安心の雪山です。登っている時は、山頂直下までどれが唐松岳かわかりませんでしたが、三山の左側が唐松岳です。
右手には不帰ノ嶮(かえらずのけん)。大キレットのような岩の稜線です。
五竜岳から雲光線が!
そんなに急登もなくのんびりと歩を進めます。
少し樹林帯ゾーンが出てきました。長い影が面白く、不思議な絵です。
この樹林帯にはいつくかテントが張られており、天然のテント場なのですね。こういうところで泊まれたら最高の景色がみれることでしょう。
シュカブラ。
太陽を見ると彩雲。サングラスだともっとくっきり見えましたが、肉眼だと眩しすぎて見れたもんじゃないです。
樹林帯を抜けたぐらいから傾斜がきつくなりますが、最高の景色なので疲れません。
後ろの先には御嶽山。今日は雲海がずっと見えており、前を見ても後ろを見てもどこも絶景で最高すぎます。
風が強くなってきて、凍結の可能性があるので、装備を変更します。
ちょっとずつ尾根は細くなってきますが、危険箇所は特にありません。
もうね、五竜岳は男前すぎるんですわ。
やっと唐松岳を認識できました。左側の三角です。その横は不帰Ⅲ峰。
唐松岳どーん。ここは特大な雪庇が育つようです。小さな人と比較すると十分でかいですが、まだお子ちゃまサイズですかね。
12:30唐松岳山頂到着。ここまで3時間40分。リフトの最終は15:30なのでまだまだ間に合いそうです。のんびりと景色を味わいます。
不帰ノ嶮の方向。
五竜岳。
岩と雪の殿堂、剱岳。
八ヶ岳の向こう側には富士山も見えました。
唐松岳→駐車場
12:40下山開始します。滑落しても止まりそうな傾斜ですが、気を抜かずに一歩一歩行きましょう。
唐松山荘からの出だしが1番の難所です。岩の真横を通るので、ぶつけて横に弾き出されないように注意です。(危険度はそんなに高くない印象です)
不帰ノ嶮の先にある天狗の頭。クリームが垂れたような雪の着き加減が好きですよ。
雲の中目指してサクサクと下山します。雪山の下山はとてつもなく楽なので大好きです。アイゼンでズボン等を引っ掛けないようにだけ、注意が必要です。
雲の上にできた影が面白くて、何か召喚されそうな、雲の中になにかいるような、想像が膨らみます。
下山はあっという間〜
右側の山の名前がわからなかったので、この看板は重要です。なるほどと思いながら再度山を眺めます。
唐松岳から天狗の頭まで、わかりますか?わかりやすい看板だと思います。
足が長い!写真撮りながらゆっくり登ったので今日は元気です。下山はトレースのない場所をズボズボと行っちゃいます。
さらば唐松岳。この山の稜線は女性的な感じがします。
雲海の中に行っちゃいます。左にしれっとブロッケン現象。
雲の中の光が周る感じも好きだなー。この人いっぱい撮ってたら、後ろの友達に「いっぱい撮られてる笑」と言ってて、美しい被写体だからですよ!と返せば良かったと後悔しました。
明るいぜ。まだまだサングラス必須です。
14:40あっという間にリフト乗り場到着。暑いからとソフトシェル脱いだまま乗ってしまって、凍えそうなほど寒かったです。この山行の中で1番寒かった。笑
登山の相棒。お疲れ様。
初級の雪山、唐松岳。リフト代は高く出費は痛いですが、スタートから絶景で大満足の登山でした。もっと積もったらまた来たいところです。
登山後は、駐車場から10分弱の白馬姫川温泉天神の湯へ。サウナがあるところを探しました。料金は700円で、いい感じの泉質で、露天風呂もありサウナも熱々で大満足です。
帰り道にあったノースフェイス。めっちゃ大きくて、品揃え良くて、登山後に寄る場所ではないですね!あやうく買うところだった。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIのバッテリーは貧弱でも、何とか撮影は続けられます。寒さで10分に一回ぐらいポケットで暖めたバッテリーと交換が必要でした。
この画角が便利すぎる。SEL24105F4
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、雪山でよく使っています。
ピッケルは、まだ命を救われたことはないですが、大事なお守りです。
ワカンはフラットで、アイゼンもつけられた方が汎用性が高くて良いです。