LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

唐松岳〜初冬の雪山登山〜(2019年12月)

今年は暖冬のようで、どこもかしこも雪が少ない。悩んだ末に選んだ唐松岳、大正解でした。(どこを選んでも大正解と思うんですけどね。笑)

八方尾根スキー場のリフトが使えるのでアクセスは容易で、登山者も多いので、雪山導入としても良い山です。ラッセルになると日帰り困難なので無理は禁物です。

場所:長野県

日程:2019年12月15日(日)

出会った自然の造形美

登り出しからずっと見える五竜岳。何と美しい姿でしょう。f:id:kuromenboo:20191216184457j:image

シュカブラ。森林限界を越えた稜線では、強風が作り出す芸術作品が転がっている。
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彩雲。サングラスをしていると増して虹色に見える。
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唐松岳。小さな人が見えるだろうか。近そうで遠い。
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岩と雪の殿堂、剱岳。カッコ良い!
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雲の中に何か大きなものがいるように見えた。
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計画

ルート

(07:50八方第3駐車場→08:00ゴンドラ駅、08:25乗車→08:35リフト→)08:50登山開始→09:15八方池山荘→12:30唐松岳山頂→14:40リフト乗り場(→15:00ゴンドラ駅→15:15駐車場)

登山時間:5時間50分(CT8時間)0.73

日帰り時間を調べると、ゴンドラの始発が08:00で登山開始は08:30、リフトの終発が15:30なので、7時間しかありません。CT8時間なので、体力に自信があっても、少しでもラッセルがあったら時間切れですね。f:id:kuromenboo:20191216221449j:plain

駐車場

八方第3駐車場。無料。ゴンドラまで徒歩10分。ゴンドラの近くは有料(600円)だったので、ゴンドラに1番近そうな八方第3駐車場にしました。ゴンドラまで徒歩10分ぐらいでしたし、無料駐車場で全く問題ありませんでした。

装備

  • 服装上(インナー、長袖、ソフトシェル)
  • 服装下(インナー、防風ソフトシェル)
  • バラクラバ
  • サングラス
  • 足元(冬靴、ゲーター、ワカン 、アイゼン)
  • 手袋(インナー、テムレス)
  • カメラ(α7II、SEL24105)
  • ドリンク(水筒0.8L+予備1L)0.8L使用。
  • 緊急用(ツェルト)
  • ハードシェル上下(使用せず)
  • ゴーグル(使用せず)
  • 小物(ヘッドライト、救急セット)
  • 食事(行動食)

料金

  • ゴンドラ往復:1800円
  • リフト往復:600円
  • 白馬姫川温泉:700円
  • 高速片道:2900円(石川県小松市から。行きは下道)

合計6000円

登山

駐車場→登山開始地点(リフト終点)

07:50八方第3駐車場出発。まだまだ空きだらけです。ここからゴンドラ駅まで徒歩10分。登山靴なら余裕ですね。f:id:kuromenboo:20191216184846j:image

ゴンドラ駅近くの駐車場は600円。結構埋まってましたが、まだ入れそうでした。
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08:00ゴンドラ駅到着。登山届けを書かないとチケットを買えないので、書いてチケット購入して並んでたら、乗車したのは08:25でした。
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一気に標高を上げます!雪不足のため、滑る方も下山はゴンドラです。
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目の前のリフトに乗り、更に標高を上げます!
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リフト終点→唐松岳

08:50リフト終点到着。本当はもう一つリフトがあるのですが、今日は稼働してませんでした。思ったよりも雪が積もっていて30cmぐらい沈むので、ワカンを装着して行きます!f:id:kuromenboo:20191216184822j:image

凄まじい人。こんなに大勢登るんですね。半分以上はバックカントリーの人たちでした。
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このリフト地点は雲の中でよく冷えてたからか、霧氷が育ってました。
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リフト乗り場から人が湧いてきてます。
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少し登ると雲の上で、遠くにはめちゃカッコいい五竜岳が見えます!
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いい天気だ。今シーズン1回目の雪山登山。いいスタートです。
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09:15八方池山荘。リフトが動いていたら、ここまでショートカット可能です。f:id:kuromenboo:20191217214921j:image

広大な尾根を登っていきますが、唐松岳はまだ見えません。山頂近くまでは風もなく、穏やかなポカポカ登山です。
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雲海とのコラボはカッコ良いですね。
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凄い団体さんが登っています。初級の山なので、ツアーか何かでしょうか?
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カッコ良い五竜岳はずっと見えています。何枚も同じ写真が量産されました。
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後ろを振り返ると雲海。雲の上の登山は大好物です。
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気温は0度。寒くなく暑いぐらいなので、ソフトシェルを脱いで、インナーと長袖に変更です。f:id:kuromenboo:20191216214335j:image

シュカブラ。強風が作り出す芸術は至る所にあり、景色に飽きることはありません。
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どこまで行っても人がいて安心の雪山です。登っている時は、山頂直下までどれが唐松岳かわかりませんでしたが、三山の左側が唐松岳です。
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右手には不帰ノ嶮(かえらずのけん)。大キレットのような岩の稜線です。
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五竜岳から雲光線が!
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そんなに急登もなくのんびりと歩を進めます。
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少し樹林帯ゾーンが出てきました。長い影が面白く、不思議な絵です。
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この樹林帯にはいつくかテントが張られており、天然のテント場なのですね。こういうところで泊まれたら最高の景色がみれることでしょう。
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シュカブラ。
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太陽を見ると彩雲。サングラスだともっとくっきり見えましたが、肉眼だと眩しすぎて見れたもんじゃないです。
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樹林帯を抜けたぐらいから傾斜がきつくなりますが、最高の景色なので疲れません。
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後ろの先には御嶽山。今日は雲海がずっと見えており、前を見ても後ろを見てもどこも絶景で最高すぎます。
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風が強くなってきて、凍結の可能性があるので、装備を変更します。
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ちょっとずつ尾根は細くなってきますが、危険箇所は特にありません。
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もうね、五竜岳は男前すぎるんですわ。
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やっと唐松岳を認識できました。左側の三角です。その横は不帰Ⅲ峰。
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唐松岳どーん。ここは特大な雪庇が育つようです。小さな人と比較すると十分でかいですが、まだお子ちゃまサイズですかね。
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12:30唐松岳山頂到着。ここまで3時間40分。リフトの最終は15:30なのでまだまだ間に合いそうです。のんびりと景色を味わいます。
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不帰ノ嶮の方向。
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五竜岳
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岩と雪の殿堂、剱岳
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八ヶ岳の向こう側には富士山も見えました。f:id:kuromenboo:20191217223951j:image

唐松岳→駐車場

12:40下山開始します。滑落しても止まりそうな傾斜ですが、気を抜かずに一歩一歩行きましょう。
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唐松山荘からの出だしが1番の難所です。岩の真横を通るので、ぶつけて横に弾き出されないように注意です。(危険度はそんなに高くない印象です)
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不帰ノ嶮の先にある天狗の頭。クリームが垂れたような雪の着き加減が好きですよ。
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雲の中目指してサクサクと下山します。雪山の下山はとてつもなく楽なので大好きです。アイゼンでズボン等を引っ掛けないようにだけ、注意が必要です。
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雲の上にできた影が面白くて、何か召喚されそうな、雲の中になにかいるような、想像が膨らみます。
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下山はあっという間〜
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右側の山の名前がわからなかったので、この看板は重要です。なるほどと思いながら再度山を眺めます。
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唐松岳から天狗の頭まで、わかりますか?わかりやすい看板だと思います。
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足が長い!写真撮りながらゆっくり登ったので今日は元気です。下山はトレースのない場所をズボズボと行っちゃいます。
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さらば唐松岳。この山の稜線は女性的な感じがします。
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雲海の中に行っちゃいます。左にしれっとブロッケン現象
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雲の中の光が周る感じも好きだなー。この人いっぱい撮ってたら、後ろの友達に「いっぱい撮られてる笑」と言ってて、美しい被写体だからですよ!と返せば良かったと後悔しました。
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明るいぜ。まだまだサングラス必須です。
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14:40あっという間にリフト乗り場到着。暑いからとソフトシェル脱いだまま乗ってしまって、凍えそうなほど寒かったです。この山行の中で1番寒かった。笑
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登山の相棒。お疲れ様。
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初級の雪山、唐松岳。リフト代は高く出費は痛いですが、スタートから絶景で大満足の登山でした。もっと積もったらまた来たいところです。

 

登山後は、駐車場から10分弱の白馬姫川温泉天神の湯へ。サウナがあるところを探しました。料金は700円で、いい感じの泉質で、露天風呂もありサウナも熱々で大満足です。
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www.hakuba-highland.net

帰り道にあったノースフェイス。めっちゃ大きくて、品揃え良くて、登山後に寄る場所ではないですね!あやうく買うところだった。
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今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIのバッテリーは貧弱でも、何とか撮影は続けられます。寒さで10分に一回ぐらいポケットで暖めたバッテリーと交換が必要でした。

kuromenboo.hatenablog.com 

この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、雪山でよく使っています。

ピッケルは、まだ命を救われたことはないですが、大事なお守りです。

ワカンはフラットで、アイゼンもつけられた方が汎用性が高くて良いです。