山頂付近に広大な白い台地を有する、冬の銀杏峰(げなんぽう)。気分屋さんの北陸の天気の晴れ間を狙って登ってきました。
日程:2019年2月5日(火)平日、2人
獲得標高:1084m
歩行距離:9.2km
登山時間:5時間50分
駐車場:夏は宝慶寺いこいの森が駐車地ですが、冬はそこまで行けません。34号線のトイレ付近に駐車しました。10台ぐらいは停めれそうです。
出会った自然の造形美
山頂に広がる白い台地。まるで白い砂漠。思わず声が出て走りたくなる美しさ。
雪の妖精さん。雪化粧の木が沢山いて、お気に入りを探すだけでも面白い。
部子山(へこさん)への縦走路は歩きたくなること間違いなし。
登山計画
ルート
07:20駐車場→09:50前山→11:00山頂→1時間30分、ランチ&散策→12:30下山→14:40駐車場
登山時間:5時間50分(コースタイム5時間30分)
装備
- 服装上(インナー、長袖)
- 服装下(インナー、厚手防風ズボン)
- 足元(3シーズン靴、ゲーター、ワカン )
- ストック
- カメラ(α7II、SEL55F18Z)
- ドリンク(サーモス0.75Lアクエリ、山専ボトル0.9Lお湯、予備ペットボトル0.5Lアクエリ)0.75L使用
- 手袋(インナー、テムレス)テムレス使用せず
- コンロセット
- スコップ
- 緊急用(ツェルト、防寒着上下、冬用手袋、ハードシェル上下)使用せず
- 小物(ヘッドライト、救急セット、タオル)使用せず
登山
駐車場→前山
07:20駐車場発。平日にもかかわらず、すでに1台いました。みんな晴れ間を狙ってくるのでしょう。ここで!このために持ってきたと、嬉しそうに一眼レフカメラを取り出した同行者。ただ、確認すると、バッテリーが入っていない。。。。やっちまったようです。今気づいてよかったね。笑
まずは、いこいの森までの車道を進みます。
踏み跡はあるものの、ツボ足だと20cmほどズボルので、ワカン&スノーシューを装着しました。
07:40宝慶寺いこいの森到着。ワカンやスノーシューだと、この登山口の階段が地味につらいです。
さて、ここから山頂まで1000mほど登るので、中々の急登が続きます。
朝から出ていた太陽が、やっと見えてきました。
少し霞みがかっていますが天気は良く、経ヶ岳を越えて白山まで見えます。
味のある字で書かれた松っちゃん。今日は55mmの単焦点一本なので、迫力ある一枚は撮れませんでしたが、中々の松っちゃんでした。
まだまだ急登は続きます。
09:50前山到着。遮るものがなくなり、下界とその先の白山が綺麗に見えてきました。素晴らしい景色です。
前山→銀杏峰山頂
山頂付近に霧氷が見えてきて、気持ちが高まってきます。
登山道は尾根道で安全ですが、横の斜面では雪崩れた跡がありました。
霧氷ゾーンに入ってもまだまだ登ります。
あれ?ふと気付くと青空があまり見えず曇ってきました。それでも霧氷は綺麗です。
真っ白部子山が見えてきました。
霧氷のトンネルをのんびりと進みます。
まるで白い花。何度見てもテンションが上がります。
トゲトゲ霧氷もいました。
霧氷に見とれているうちに、山頂台地に着きました。何だこの素晴らしい場所は!?
山頂かと思って目指したら、山頂はまだ先でした。
山頂は遠くの祠。一部凍結した地面なのでワカンの爪を効かせながら、この広大な大地を気持ちよく歩きます。
11:00銀杏峰山頂。
ランチ、散策、ヒップソリ
これぞ冬の醍醐味。雪を掘って風よけ、椅子、テーブルを作ります。ものの10分ほどで簡単に出来上がります。
山専ボトルにお湯を入れてきたので、5分もかからずに沸騰します。冬山では山専ボトルはめっちゃ便利です。
今日の昼ご飯はカレーメシ。さすがに座って動かないと少し寒くなってきますが、手袋なしでも過ごせるレベルです。
腹ごしらえしたので、部子山の方に少し散歩してみます。風もなく、天気も良く、最高です。
雪の妖精さん発見!この広大な台地、お気に入りの妖精さんを探すだけでもとても楽しいです。
なんて気持ちの良いお散歩でしょう。
部子山への縦走路手前でパシャリ。偶然にも青い服が揃っていたので、いい感じに撮れました。
手ごろな斜面があったので、ヒップそりで遊びます。
スノーシューがひっかかりドンマイ。
スノーシューを脱ぎ、高速滑走を流し撮りで遊びます。迫力満点!滑るのも撮るのも楽しい。
まだまだ遊びたいところですが、ぼちぼち帰ります。
銀杏峰山頂→駐車場
12:30下山開始。雪山と下界のギャップに非現実感を感じます。
中々の急登続きだったので、ここぞとばかりにヒップそりの出番です。ちょっと怖いですが攻めます!
今日は6人ほど登っていました。天気最高なので、みんな笑顔です。
ヒップそりがカッコよく見えます。いや!オリンピック顔負けの攻めです!
お分かり頂けるでしょうか。はるか遠くに黄色の点があります。そう、ヒップそりをロストしました。
本来は雪崩の走路なので危険箇所ですが、もう崩れ切ったようで安定してそうなので頑張って回収に向かいました。いやー疲れた。
綺麗な霧氷ともお別れです。
下山はさくさくとあっという間です。
登りでは凍結していた地面も緩みシャリシャリです。
14:40下山。下山時に靴紐が切れそうだったことが判明。切れなくてよかったです。登る前の確認が大事ですね。
晴れ間を狙っていったおかげで最高の景色に出会うことができました。次は部子山まで縦走を楽しみに来たいものです。後、ヒップそりをロストしないように、紐をつけとかないといけないですね。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIのバッテリーは貧弱でも、何とか撮影は続けられます。今回は暖かったのでバッテリー問題なしでした。
人を撮るのにちょうど良い画角、SEL55F18。
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、雪山でよく使っています。
アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。