LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

大白水谷沢登り〜適度なサイズの滝ラッシュ〜(2019年8月)

とても明るい沢で、常に太陽に照らされた場所を登り、水は青く輝いていて美しい。難所の滝は5つあり、難易度は高くなくフリーで登ることができるが、落ちたら大怪我をする滝もあり、スリルを味わうことができる。この時期の割には水が冷たく、ウェットスーツがある方が快適に楽しめるかもしれない。

ラバーとフェルトどちらでも可。

下山は登山道なので快適だが、沢靴を履き替える方が良い。

レベル:沢3級(個人的なランク付け)

おすすめ度:★★★★★

場所:岐阜県大野郡

日程:2019年8月25日(日)

人数:3人

所要時間:6時間10分

地図:f:id:kuromenboo:20200320223832j:plain

心踊る自然との対峙

20m大滝。登攀レベルは高くないですが、高度感があるため、緊張感のある登りを楽しめます。集中して一歩一歩進むのは非常に楽しいです。
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ボルダリング課題。適度に難しく、空荷じゃないとクリアできず。落ちても下は水だから攻めまくれます。
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計画

ルート

06:30大白川駐車場→07:30転法輪谷分岐→ここから滝ラッシュ→10:40沢筋から登山道を目指す→11:05登山道→12:40大白川駐車場

登山時間:6時間10分

駐車場:大白川駐車場。岐阜側から白山に登る登山口。

装備

  • 服装上(アクティブスキン、フラッドラッシュ)
  • 服装下(アクティブスキン、フラッドラッシュ)
  • 足元(沢タビ)
  • 防水カメラ
  • ヘルメット
  • 昼ごはん
  • ドリンク(1.5L)
  • 緊急用(ツェルト、タオル、緊急セット)使用せず

下記沢道具も持って行きましたが全て不使用。本来は使用すべき箇所はありますが、メンバーのレベルが高く、不安な箇所がなかったです。

  • ハーネス
  • ザイル、30m,8mm
  • カラビナ
  • エイト環
  • マイクロトラクションプーリー
  • スリング(2m,2個)
  • ハンマー、ハーケン

沢登

先週沢で出会った人にお声をかけて頂き、私も入れて3人で沢登りをすることになりました。山での出会いって面白いものですね。2人とも山岳会に加入されており、心強いです。

06:30大白川駐車場出発。駐車場は広く、停められない心配はありません。白山登山に向かう人達がほとんどの中、私達ともう1組だけが、大白水谷へ遡行開始です。f:id:kuromenboo:20190826214914j:image

少し進めばすぐに入渓。初めから広めの沢で虫もおらず景色も良いため、とても快適です。狭い沢で蜘蛛の巣が多い場所は苦手な私にとって最高なコンディションです。
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07:30転法輪谷分岐を越えてから、小滝がたくさん現れてきます。
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07:40 難所滝を含む滝軍団の前で装備を整えます。手前と奥に大きめの滝が見えるので、気持ちが高まります。
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難所1/5。ゴルジュ感が出てきてワクワクします。直登を試みるも、手がなく断念しました。というか水が冷たくてあまりじっくりと考える元気がありませんでした。
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左岸から登ります。少し高さはありますが、手と足は良くみんなフリーで突破。(ロープ推奨)
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今回の1番の難所、20m滝が見えてきました。
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水は青く、とても美しい。(潜ると寒い)f:id:kuromenboo:20190826215346j:image

難所2/5。20m大滝。右岸から巻けなくはなさそうですが、直登の方が簡単と判断しみんなフリーで行きます。岩がもろく、とれやすいため注意が必要です。(ロープ推奨)
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高度感はありますが、手も足もしっかりとしており、難易度はそんなに高くありません。問題なく突破。
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綺麗な釜があったらとりあえず潜りたくなる病気です。寒さなんて関係ない!めっちゃ寒いけど。f:id:kuromenboo:20190827221344j:image

難所3/5。ここからは見えませんが、右岸には溝がありそこからも行けそうですが、他の方のレポートを辿るのが安全なので、左岸から行きます。
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滝付近は最後の一手がないので、途中で草側に行くルートです。草側に行けば難しくなかったです。(一応ロープ推奨)
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難所4/5。巻くことも出来ますが、とりあえず直登を試したくなる病気です。
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シャワー直登はもうちょいで行けそうでしたが、寒さと水圧にやられて撤退。寒くなかったら時間をかけて登れそうです。
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次に、左岸をボルダームーブで攻めます。ショルダーで登ったというレポートもありましたが、3人とも自力で突破しました!私は荷物を持っているとダメでしたが、空荷なら行けました。(荷物があると体を入れにくくてムーブが変わりますね)落ちても水なので楽しく攻めれます。
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次の大滝は直登不可。左岸から楽に巻けます。
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この辺りから、水の色が青白くなってきて、温泉のような雰囲気が出てきます。
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滝に石灰のような白い固形物が付いているのがわかるだろうか?
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白い⁉︎これは温泉で暖かいのでは⁉︎と思ってしまいます。暖かいかどうかは行った者のみが知ることができます。
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最後の難所5/5。
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右岸から巻き気味に行くもよし、滝の側を行くもよし。ルートファインディングが楽しいですし、手も足もしっかりしており難易度は低いです。(一応ロープ推奨)
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10:05 滝ラッシュも終わり、後は細くなっていく沢を詰めます。
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登山道を目指してルンゼを詰めていけば、
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11:05登山道に到着。沢靴を解除し、登山靴で軽快に下ります。
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大白川ダムを眺めながらワープで下山します。とても綺麗に整備された道で、歩きやすかったです。f:id:kuromenboo:20190826220204j:image

12:35 駐車場到着。

大滝ラッシュはワクワクと楽しく、沢へのアクセスも簡単なので、気軽に楽しめるいい沢でした。

活躍した沢登り道具

私が使っている防水リュックはこれです。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく日帰り登山ではよく使ってます。

インナーはこれに決まりです。もうやみつき。濡れ冷え防止に最適で、冬山でも重宝します。

新たに導入したフラッドラッシュ。保温力はほどほどですが、濡れた後の乾き、寒さからの復帰が早いです。この上にレインウェアを組み合わせることで効果は高まりそう。ウェットスーツほど暖かくないので、泳ぎメインの沢ではスペック不足です。

沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。