日本百名谷の一つであり、別名「十九ノ滝」とも呼ばれる奥の深谷。その名の通りの滝ラッシュ。ロープがいらない丁度良いレベルの、登り甲斐のある滝がこれだけ詰め込まれた沢は珍しいのではないでしょうか。大満足間違いなしのルートです。
レベル:沢2級
オススメ度:★★★★★
場所:滋賀県
日程:2017年9月25日(月)
人数:1人
所要時間:4時間30分
心に残る自然との対峙
明王谷の二の滝と三の滝。共に巻いたが、直登すれば楽しい滝なのだろう。
美しい光のカーテン。奥の深谷が出迎えてくれているかのようだった。
奥の深谷は、驚くほどの滝ラッシュにテンション爆上がり。
計画
ルート
07:00駐車地、明王谷に入渓→07:30二の滝→07:45三の滝→08:30奥の深谷→10:15ロープで終了、林道へ→11:30駐車地
登山時間:4時間30分
駐車場
車6台ほど駐車可能なスペースがあるので、そこに駐車しました。
装備
- 服装上(アクティブスキン、半袖)
- 服装下(アクティブスキン、半ズボン)
- 足元(サワーシューズ)
- 防水カメラ
- ヘルメット
- ドリンク
- 緊急用(タオル、緊急セット)使用せず
沢道具、持っていきましたが、使用せず。
沢登り
明王谷(二の滝、三の滝)
07:00駐車地発。すぐに橋の下に降りられるので、入渓し、明王谷を楽しみます。
二の滝まではそんなに面白みはないので、二の滝までショートカットしても良さそうでした。
07:30ニノ滝。シャワー直登できるかも?水が冷たいので頑張る元気がなかったです…
一般的に登られている、滝のすぐ右側の岩場から登ります。一応ロープは張られていましたが、簡単ではないです。
少しゴルジュ的な沢を進みます。
07:45三の滝。左岸から直登できるらしいので、泳いで回るか、滝の裏を潜るか。
滝の裏側を行けば左岸ですが、足を滑らせて滝壺に吸い込まれることを考えると怖くなり…簡単な道から巻くことにしました。
時折現れる太陽は、沢の水蒸気とのコラボにより綺麗な光を見せてくれました。
大きな滝もなく単調そうだったので、一旦林道に出て奥の深谷へワープします。横に林道があるのは安心ですね。
奥の深谷(凄まじい滝ラッシュ)
08:30奥の深谷到着。
1つ登ると目の前に次の滝。の繰り返しで、本当にこれでもかと滝ラッシュです。
そのどれもが簡単すぎないけど登れる滝なのが最高です。
4段40m。斜爆なので難しくなく、なるべくシャワー直登です!
攻めすぎてちょっと怖かった滝です。巻くのは簡単ですが、シャワー直登しようと水線に突っ込んだのはいいですが、足を滑らせばウォータースライダー一直線で、危険です。
登れない滝もありますが、安全に巻くことができます。
滝が多すぎて、休む暇はありません。
釜は冷たいので、泳いで直登は避けちゃいますが、綺麗なグリーンで、潜っても楽しそうです。
単調な滝ではないので、どれもが楽しく登れます。
一つ一つ大きさもあります。
ミニゴルジュ。滝はほとんど途切れることを知りません。
滝が小さくなってきたかなと思うと、
10:15ロープで遡行終了。
下山は、平和な登山道でサクサクの後は、林道です。蛇だなーと思ってましたが、マムシでした…
11:30駐車地。
滝ラッシュの登りは非常に楽しく、下山は登山道と林道で楽々。大満足な沢登りでした。
活躍した沢登り道具
沢登り装備は、色々試してきて自分に合った装備がわかってきました。 kuromenboo.hatenablog.com
今回は通常の登山ザックを代用していますが、後日この防水リュックを購入して使っています。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく、日帰り登山でよく使ってます。
今回の沢靴はサワーシューズでしたが、登攀能力の点でラバーソールのサワタビの方がオススメです。ただ、フェルトに比べてソールが薄いので長時間歩くと足裏が痛くなります。
今回のハーネスはモンベルの、サワークライムシットハーネスを使用していましたが、ロッククライミング用がオススメです。強度も高く、カラビナをかける場所も最適化されてるし、重さは気になりません。
ロープで確保しながら登るとき用のマイクロトラクション。滑りが抜群に良く、小さいので買って良かった一つです。ロープに固定し、登る側には動くが、落ちる側では止まり、安全を確保できます。
沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。
アクティブスキン上下。通常の登山であれば保温性を感じますが、泳ぎメインの沢で完全に濡れて乾く暇もなければ保温性はほとんどなく、お守りみたいな感じですが、着てます。ウェットスーツ必須です。