長瀞峡の沢登りで物足りず、沢のハシゴで、すぐ近くの菱池谷に来ました。
初めは、北陸の沢らしい暗めの沢で蜘蛛の巣ラッシュ(嫌いです…)。最後にいくつか登りごたえのある滝が出てきて楽しめます。
■登攀要素:慣れている人なら問題ないですが、初心者だと難しい滝あり。
■下山:どの枝沢を詰めるかによって変わります。林道を使えるので楽ですが、そこまでの藪漕ぎは少ししんどい。
■靴のソール:ラバーとフェルトはどちらでも可。
■服装:天気が悪かったので、ウェットスーツが丁度良かったです。基本水に浸からなくても行けますが、シャワー登攀もあるので、ウェットスーツ無しだと寒いかもしれません。
レベル:沢2級(個人的なランク付け、水量による)
オススメ度:★★★☆☆
場所:石川県
日程:2021年7月4日(日)
人数:2人
所要時間:4時間
心に残る自然との対峙
緑の領域が、とても美しかった。
核心のチョークストーン滝。落ちても下は深いので安心して攻めれる。
最後の藪漕ぎ、これも沢登りの醍醐味?
計画
ルート
10:20駐車地→11:50大きめな滝ゾーン→12:40遡行終了、藪漕ぎ開始→13:20林道→14:20駐車地
登山時間:4時間
駐車場
入渓地点すぐそばの、橋の近くの空きスペースに駐車しました。3台ぐらいは停められます。
装備
- 服装上(インナー、セミドライスーツ)
- 服装下(セミドライスーツ、半ズボン)
- 足元(沢タビ)
- 防水カメラ
- ヘルメット
- ザック内、防水インナ
- ドリンク(0.5L)0.2Lぐらい使用
- 緊急用(ツェルト、タオル、緊急セット)使用せず
沢道具(持っていきましたが全て使用せず。初心者がいる場合、ロープあった方が良いと思います)
沢登り
10:20駐車地出発。あれが遡行する沢です。
左岸の沢横にある踏み跡を少し進んでから入渓します。
初めは大きい滝はこれといってなく、北陸らしい暗めの沢で、蜘蛛の巣だらけです…。


蜘蛛の巣を払いながら、何とか進みます。


滝ゾーンは終わりの方なので、基本滝はないのですが、一つだけ2mと小さい少し面白い滝がありました。


直登しようとすると顔面に水を受けるので、上手く体を捻って避けながら登ります。(巻道はあり)
特に見どころのない、暗めの沢を進みます。


11:50直登できない8m滝です。左岸から巻きます。ここを越えたあたりから、少し楽しい滝ゾーンです。
滝裏は水浴びと苔が綺麗。


緑の領域がありました。ゴルジュ空間なんですけど、岩が露出しておらず、緑緑しているのが印象的です。
緑ゾーンを進みます。
菱池谷の核心、8mチョークストーン滝です。泳いで取り付いて、シャワー直登は最高ですね。
落ちても下は釜なので攻め放題です。苦戦しましたが、ルートがわかってしまえば難しくはないです。ただ、初心者には厳しそうで、ロープ垂らすとしても、上に立木はないので、カムとか、スリングを岩に巻くとか工夫が必要そうです。もしくは、ロープ手持ちで引っ張り上げても良いかもしれません。
5m。難しくはないのですが、釜部分は岩なので、落ちたらタダではすみません。
これは簡単。結果、楽しく登れる滝は2つぐらいでした。
12:40 沢をもっと詰めていく手もありますが、GPSで確認しながら、林道に出ることにします。
中々の藪漕ぎです。
13:20 40分の格闘の末、林道到着。車をデポするのもありですね。
雨予報だったのにまさかの晴れ間!
おしゃべりしながらのんびり歩いて、14:20に駐車地到着。
面白い滝はありますが、前半の蜘蛛の巣ラッシュ、林道に上がる藪漕ぎの大変さがしんどい沢でした。
活躍した沢登り道具
沢登り装備は色々試してきて、自分に合った装備がわかってきました。 kuromenboo.hatenablog.com
私が使っている防水リュックはこれです。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく日帰り登山ではよく使ってます。
沢靴はラバーソールのこれです。安いのは良かったですが、ソールが薄いので長時間歩くと足裏が痛くなります。指が割れた靴下使ってます。
ハーネスはロッククライミング用がオススメです。強度も高く、カラビナをかける場所も最適化されてるし、重さは気になりません。
ロープで確保しながら登るとき用のマイクロトラクション。滑りが抜群に良く、小さいので買って良かった一つです。ロープに固定し、登る側には動くが、落ちる側では止まり、安全を確保できます。
沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。