初心者でも安心して行ける沢だが、侮ることなかれ。雰囲気の異なる素晴らしい滝が多数あり、絶景に見惚れること間違いない。長いナメ床、ナメ大滝、オーバーハングした壁から落ちてくる滝、手軽にこの景色が味わえるのはとても素晴らしい。難しい登りはなく、滝見ツアーの様な沢登り。下山は道路なので楽。
レベル:沢1級(個人的なランク付け)
おすすめ度:★★★★★
日程:2019年7月5日(土)
人数:1人+2人(現地で友達ができた)
所要時間:7時間
地図:https://yamap.com/activities/4349491
出会った自然の造形美
岩洞滝。オーバーハングした壁から流れ落ちる滝は、滝裏に入ることができ、そこは不思議なほど静かな空間。また、真下から見る景色も面白い。
蓑谷大滝。人工物のような巨大なナメを滑り落ちる滝は圧巻。
計画
ルート
07:15通行止め地点→07:45大滝手前の滝→09:10本来の入渓地点→09:40五郎七郎滝→10:40岩洞滝→11:20蓑谷大滝→12:25林道→14:20通行止め地点
登山時間:7時間5分(入渓地点に駐車できれば、3時間ほど短縮可能)
駐車場:入渓地点直近に停められるはずが、予定外にも北側の道は通行止めのため、4km歩きました。南側からはアクセス可能。(北側:2019年2月13日〜12月24日通行止)
装備
- 服装上(アクティブスキン、フラッドラッシュ)
- 服装下(アクティブスキン、フラッドラッシュ)
- 足元(沢タビ)
- 防水カメラ
- ヘルメット
- 昼ごはん
- ドリンク(1.5L)
- 緊急用(ツェルト、タオル、緊急セット)
下記沢道具持って行きましたが不使用。
沢登り
駐車地→本来の入渓地点(沢上谷)
07:15 予定外の通行止めのため、通行止めポイントすぐの空き地に駐車。偶然にも同じタイミングで2人組が駐車。同行をお願いしようか悩むも、まずは1人で出発。
通行止め箇所。(北側:2019年2月13日〜12月24日通行止)工事のため道路がなくなっていたので、どうあがいても車では行けませんでした。
林道を歩くという手もありますが、とりあえず入渓したくなる病気です。
地図上の大滝の手前に前衛がいました。20mぐらい。
釜が恐ろしく暗い。とりあえず潜ったところ、手づかみ出来そうな距離を魚がたくさん泳いでいて楽しいです。
左岸から。本気出したら登れるかもしれないです。
ここで、駐車場で出会った2人組と合流!私のペースと同じぐらいとは早い!ぜひお供させて下さいとお願いして、同行させてもらいました。まさか沢で友達が出来るとは!
林道に出て巻きます。話しながら進むとあっという間です!
大滝の落ち口。距離感が伝わりませんがとても高いです。2段の滝になっており、懸垂下降で降りたら楽しそうです。
沢上谷メイン部分
09:10 本来の入渓地点に到着。平和な沢歩きの始まりです。ナメの多い沢で、長いナメポイントが何回かありました。
唯一の登攀ポイント。団体さんが上からロープが来るのを待っていました。そこをかき分けてフリーで直登。ロープが来る前だったから邪魔になってないと思いますが、すみません。ちなみに右岸の巻道にロープがあり、簡単に巻けます。
お、デカイ滝が見えてきた。
09:40 五郎七郎滝。ナメの小ボスといったところか。確かにナメがデカイが感動は薄いです。多分感覚がバグってます。引き返してメインルートに戻ります。
釜が深く、適度な飛び込み台がある滝。普通に崖から飛び込んだら、「あの木にぶら下がって飛び込んだら楽しそうじゃない!?」の悪ノリの結果がこれ。地味に怖かったですが、ぶら下がって飛び込むのは楽しかったなー。(写真は同行者です)
ナメ床を進み、難所は全くなく、平和です。
10:40 岩洞滝。40mぐらいあるだろうか?オーバーハングした崖から流れ落ちる水は下から見ると面白いです。
この崖はどのように出来たのか?岩を観察するのも楽しい。滝裏は不思議なほど静かで風もない。
白山にある百四丈滝の子供みたいな滝です。真下で修行しようと思いましたが、足場が悪くそこまでは行けませんでした、残念。この滝も行き止まりなので、引き返してメインルートに戻ります。
平和な道を進むと、最後のボスキャラが見えてきました。
11:20 蓑谷大滝。ナメの大ボス。人工物のような滑らかな斜面を滑り落ちる滝は圧巻。何がどうなったら一枚岩に水が流れる川になるんだろうか。
左岸から巻きます。注意を払えばわかる場所にテープがあり、踏み跡もしっかりしているので間違えることはないと思います。人口的に作ったかのような巻き道もあり、初心者でも安心な巻き道です。
ロープに沿って巻道を下ると、
蓑谷大滝の落ち口。覗き込むのが怖くて、控えめな写真になっちゃった。最恐のウォータースライダーです。
最後のナメ滝。ロープがありますし、グリップも効くので登るのに苦労しません。
平和なナメ床を進めば林道に到着。
2時間弱かけて林道を歩きます。山を本気でやっている人たちとの会話は楽しいです。仕事職場では山の話ができる人ほぼいないですからね。
14:20 あっという間に駐車場に到着。
活躍した沢登り道具
何年か沢登りしてきて、必要な装備が見えてきました。kuromenboo.hatenablog.com
私が使っている防水リュックはこれです。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく日帰り登山ではよく使ってます。
沢靴はラバーソールのこれです。安くても性能は十分!何の不満もなくいい相棒です。
ハーネスはロッククライミング用がオススメです。強度も高く、カラビナをかける場所も最適化されてるし、重さは気になりません。
ロープで確保しながら登るとき用のマイクロトラクション。滑りが抜群に良く、小さいので買って良かった一つです。ロープに固定し、登る側には動くが、落ちる側では止まり、安全を確保できます。
インナーはこれに決まりです。もうやみつき。濡れ冷え防止に最適で、冬山でも重宝します。
新たに導入したフラッドラッシュ。保温力はほどほどですが、濡れた後の乾き、寒さからの復帰が早いです。この上にレインウェアを組み合わせることで効果は高まりそう。ウェットスーツほど暖かくないので、泳ぎメインの沢ではスペック不足です。
沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。
岐阜県の沢記録
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