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【岐阜県】沢上谷で沢登り!初心者向け|絶景滝を楽しめるルートと装備を写真で紹介

沢上(そうれ)谷は初心者でも安心して行ける沢だが、侮ることなかれ。雰囲気の異なる素晴らしい滝が多数あり、絶景に見惚れること間違いない。長いナメ床、ナメ大滝、オーバーハングした壁から落ちてくる滝、手軽にこの景色が味わえるのはとても素晴らしい。難しい登りはなく、滝見ツアーの様な沢登り。下山は道路なので楽。

  • レベル:沢1級(初心者向け)
  • おすすめ度:★★★★★
  • 場所:岐阜県高山市
  • 日程:2019年7月5日(土)
  • 人数:1人+2人(現地で友達ができた)
  • 所要時間:7時間(休憩含む)

出会った自然の造形美

岩洞滝。オーバーハングした壁から流れ落ちる滝は、滝裏に入ることができ、そこは不思議なほど静かな空間。また、真下から見る景色も面白い。f:id:kuromenboo:20190820220622j:image

蓑谷大滝。人工物のような巨大なナメを滑り落ちる滝は圧巻。
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計画

行動ルート・所要時間

07:15通行止め地点→07:45大滝手前の滝→09:10本来の入渓地点→09:40五郎七郎滝→10:40岩洞滝→11:20蓑谷大滝→12:25林道→14:20通行止め地点

登山時間:7時間5分(入渓地点に駐車できれば、3時間ほど短縮可能)f:id:kuromenboo:20200408235124j:plain

駐車場

入渓地点直近に停められるはずが、予定外にも北側の道は通行止めのため、4km歩きました。南側からはアクセス可能。(北側:2019年2月13日〜12月24日通行止)

当日の装備・服装

  • 服装上:アクティブスキン、フラッドラッシュ
  • 服装下:アクティブスキン、フラッドラッシュ
  • 足元:サワタビ
  • 防水カメラ
  • ヘルメット
  • 昼ごはん
  • ドリンク:1.5L
  • 緊急用:ツェルト、タオル、緊急セット

下記沢道具持って行きましたが不使用。

  • ハーネス
  • ザイル:30m(直径8mm)
  • カラビナ
  • エイト環
  • マイクロトラクションプーリー
  • スリング:2mを2つ

沢登り記録

駐車地→本来の入渓地点(沢上谷)

07:15 予定外の通行止めのため、通行止めポイントすぐの空き地に駐車。偶然にも同じタイミングで2人組が駐車。同行をお願いしようか悩むも、まずは1人で出発。f:id:kuromenboo:20190822235233j:image

通行止め箇所。(北側:2019年2月13日〜12月24日通行止)工事のため道路がなくなっていたので、どうあがいても車では行けませんでした。f:id:kuromenboo:20190822235009j:image

林道を歩くという手もありますが、とりあえず入渓したくなる病気です。
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地図上の大滝の手前に前衛がいました。20mぐらい。
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釜が恐ろしく暗い。とりあえず潜ったところ、手づかみ出来そうな距離を魚がたくさん泳いでいて楽しいです。
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左岸から。本気出したら登れるかもしれないです。

ここで、駐車場で出会った2人組と合流!私のペースと同じぐらいとは早い!ぜひお供させて下さいとお願いして、同行させてもらいました。まさか沢で友達が出来るとは!f:id:kuromenboo:20190823215323j:image

林道に出て巻きます。話しながら進むとあっという間です!
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大滝の落ち口。距離感が伝わりませんがとても高いです。2段の滝になっており、懸垂下降で降りたら楽しそうです。
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沢上谷メイン部分

09:10 本来の入渓地点に到着。平和な沢歩きの始まりです。ナメの多い沢で、長いナメポイントが何回かありました。f:id:kuromenboo:20190823220333j:image

唯一の登攀ポイント。団体さんが上からロープが来るのを待っていました。そこをかき分けてフリーで直登。ロープが来る前だったから邪魔になってないと思いますが、すみません。ちなみに右岸の巻道にロープがあり、簡単に巻けます。f:id:kuromenboo:20190823000506j:image

お、デカイ滝が見えてきた。
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09:40 五郎七郎滝。ナメの小ボスといったところか。確かにナメがデカイが感動は薄いです。多分感覚がバグってます。引き返してメインルートに戻ります。
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釜が深く、適度な飛び込み台がある滝。普通に崖から飛び込んだら、「あの木にぶら下がって飛び込んだら楽しそうじゃない!?」の悪ノリの結果がこれ。地味に怖かったですが、ぶら下がって飛び込むのは楽しかったなー。(写真は同行者です)
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ナメ床を進み、難所は全くなく、平和です。
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10:40 岩洞滝。40mぐらいあるだろうか?オーバーハングした崖から流れ落ちる水は下から見ると面白いです。f:id:kuromenboo:20190823000430j:image

この崖はどのように出来たのか?岩を観察するのも楽しい。滝裏は不思議なほど静かで風もない。
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白山にある百四丈滝の子供みたいな滝です。真下で修行しようと思いましたが、足場が悪くそこまでは行けませんでした、残念。この滝も行き止まりなので、引き返してメインルートに戻ります。
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平和な道を進むと、最後のボスキャラが見えてきました。
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11:20 蓑谷大滝。ナメの大ボス。人工物のような滑らかな斜面を滑り落ちる滝は圧巻。何がどうなったら一枚岩に水が流れる川になるんだろうか。
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左岸から巻きます。注意を払えばわかる場所にテープがあり、踏み跡もしっかりしているので間違えることはないと思います。人口的に作ったかのような巻き道もあり、初心者でも安心な巻き道です。
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ロープに沿って巻道を下ると、
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蓑谷大滝の落ち口。覗き込むのが怖くて、控えめな写真になっちゃった。最恐のウォータースライダーです。
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最後のナメ滝。ロープがありますし、グリップも効くので登るのに苦労しません。
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平和なナメ床を進めば林道に到着。
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2時間弱かけて林道を歩きます。山を本気でやっている人たちとの会話は楽しいです。仕事職場では山の話ができる人ほぼいないですからね。
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14:20 あっという間に駐車場に到着。
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活躍した沢登り道具

沢登り装備は、色々試してきて自分に合った装備がわかってきました。 

防水リュック

今回は通常の登山ザックを代用していますが、後日この防水リュックを購入して使っています。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく、日帰り登山でよく使ってます。

沢靴

今回の沢靴はサワーシューズでしたが、登攀能力の点でラバーソールのサワタビの方がオススメです。ただ、フェルトに比べてソールが薄いので長時間歩くと足裏が痛くなります。 

 

ハーネス

今回のハーネスはモンベルの、サワークライムシットハーネスを使用していましたが、ロッククライミング用がオススメです。強度も高く、カラビナをかける場所も最適化されてるし、重さは気になりません。

確保用

ロープで確保しながら登るとき用のマイクロトラクション。滑りが抜群に良く、小さいので買って良かった一つです。ロープに固定し、登る側には動くが、落ちる側では止まり、安全を確保できます。

防水カメラ

沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。

インナー

アクティブスキン上下。通常の登山であれば保温性を感じますが、泳ぎメインの沢で完全に濡れて乾く暇もなければ保温性はほとんどなく、お守りみたいな感じですが、着てます。ウェットスーツ必須です。

おすすめのカメラ装備

カメラバッグ

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

カメラ

α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。

レンズ

楽しい単焦点SEL55F18。

登山の時はいつもはSEL24105F4が多いです。

沢登りスポットまとめ

これまで実際に行った沢登りのおすすめ度などのまとめです。

関西編。

中部編。

初心者向け登山スポットまとめ

初心者向けの登山スポットまとめです。

特に心に残った登山レポート

これまでの登山で見た絶景たちです。