まず歓迎してくれる、一枚岩を流れる白滝。自然の造形美に感動するが、今回は、その滝を越えた先にある沢を遡行してきた。登りは桧谷(東側)、下りはよろぐろ谷(西側)。長いナメ床は歩いていて楽しく、小さめな滝が多くあり越えていくのも楽しい。よろぐろ谷の方が滝が多く、そちらから登った方がおすすめだ。
ロープ必携であり、懸垂下降も必要。レベルは高くないが、ちゃんとした装備、技術がなければ危険。時期的にまだ寒く、ウェットスーツがあればシャワーをもっと楽しめた。
ラバーとフェルトどちらでも可。
レベル:沢2級(個人的なランク付け)
おすすめ度:★★★★☆
日程:2019年7月5日(土)
人数:2人
所要時間:7時間40分
地図:
計画
ルート
06:50駐車場→07:20白滝→桧谷へ→10:10杉峠で昼ごはん→11:00登山道からよろぐろ谷へ→14:30駐車場
登山時間:7時間40分
駐車場:刈込池駐車場。紅葉シーズンは満車となるここも、この時期は登山者しか来ないため、がら空きだ。この先の上小池駐車場は三ノ峰への登山口のため車は多く、そこにはトイレあり。
装備
- 服装上(アクティブスキン、ラッシュガード)
- 服装下(アクティブスキン、タイツ、半ズボン)
- 足元(沢タビ)
- ハーネス
- ザイル、30m,8mm
- カラビナ(4個)
- エイト環
- マイクラトラクションプーリー
- スリング(2m,2個)
- 防水カメラ
- 手袋
- ヘルメット
- 昼ごはん
- ドリンク(1L)
- 緊急用(ツェルト、タオル、緊急セット)
沢登り
駐車場→白滝
06:50刈込池駐車場からスタート。ボットン便所あり。ここから車で3分ぐらいの場所に登山者用駐車場があり、そこには水洗トイレあり。
道路脇にある白滝の看板ポイントから登山道に入る。
とても平和な道。
20分程で白滝が見えてきた。登山道はこの左側の木の中にあるようで、登山靴でも白滝に接近可能だ。
10m程あるだろうか?近くで見るとすごい迫力。右側が私。
梅雨時なので増水を懸念していたが、特に影響はなさそうだ。
左岸から直登する。途中まではホールドが多く登りやすいが、最後の一歩が少しやらしい。ノーロープで登り、後続のために一度降りてきた。
長いナメ床。沢登りならではの景色だ。
桧谷
よろぐろ谷から登る予定だったが、分岐を間違えて桧谷にきてしまった。昔は水量が多く、横の壁を削ったのだろうか?
大きな滝はなく、小さな滝がわずかにあるだけのあまり面白くはない沢だ。
ホタルがいた。昼間に見たのは初めてかもしれない。
沢を詰めていくと、地図上は川の表記はなくなるが、ここにきて少し滝が出てきた。
2人ともウェットスーツを着ていないので非常に寒いが、あえて攻める。
白滝に似た大きな岩の滝が出てきた。岩の成り立ちとか勉強すると面白そうだ。
さすがに沢も虫の息。このままルンゼを詰めて登山道に合流した。
10:10杉峠。ここで少し早い昼食。
よろぐろ谷
登山道を少し進むと、見失いやすいルンゼがある。11:00そこからよろぐろ谷に入っていく。
よろぐろ谷は滝が多く、積極的に懸垂下降した。支点をとりにくい場所もあるが、30mロープで問題なく行けた。
高度感のある滝での懸垂下降が面白い。
この滝が一番大きかっただろうか。去年は、右側の少し突き出た岩から直登していた。
シャワーダウン!懸垂下降中はアドレナリンが出るのか寒くない。
所々にナメ床あり。よろぐろ谷は落ち着く暇もなく次の滝が出てくるので楽しい。
懸垂下降祭り。同行者は沢初心者だが、今回の遡行で懸垂下降は覚えてくれたかな。
下から見る場合と、上からいる場合では、高さの感覚が異なるのが面白い。上から見ると恐ろしく高く感じる。
ナメ床は平和で美しい。
行きに間違えた分岐点。右が桧谷、左がよろぐろ谷。
この切れ落ちは、白滝。
高度感を伝えられないが、崖だ。
右岸から懸垂下降。新しいロープの目印があり、何人かは入渓しているようだ。木の位置が少し遠いので、30mでぎりぎり。
お疲れ様でした。
時期がまだ早く、寒かった。ウェットスーツがあったほうがいいでしょう。
今回は桧谷から登り、よろぐろ谷から下ったが、おすすめは逆周りだ。滝ラッシュのよろぐろ谷は登りに使うべきだ。
活躍した沢登り道具
試行錯誤の末、沢登りに必要な装備がまとまってきた。
私が使っている防水リュックはこれです。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく日帰り登山ではよく使ってます。
沢靴はラバーソールのこれです。安いですが信頼できる相棒で、大満足です。
インナーはこれに決まりです。もうやみつき。濡れ冷え防止に最適で、冬山でも重宝します。
沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。
これまでの沢登記録まとめ
抜けている記事が多いけど、参考にどうぞ。