前々から狙っていた野谷荘司山。三方岩岳とセットで縦走してきました。
樹林帯を抜けてからの稜線はたまらん美しさで、もっこり可愛い雪庇、雄大な白山の眺望、気持ちの良い尾根歩きで、最高の登山ができました。
場所:岐阜県
日程:2021年3月15日(月)平日
獲得標高:1343m
歩行距離:10.3km
登山時間:5時間20分
出会った自然の造形美
樹林帯を抜けた先にある稜線。これぞ雪山。気持ちの良い尾根歩き。
野谷荘司山から見る白山への縦走路。歩きたくなる景色だ。
三方岩岳への縦走路から見る白山。やはり美しい。
三方岩岳への縦走路は雪庇道。
大規模な雪崩があったようで、白川郷ホワイトロードの入口まで雪崩が来ていた。恐ろしや。
日程と装備
ルート
09:00駐車地→11:50野谷荘司山→13:00三方岩岳→14:20駐車地
登山時間:5時間20分(標準CT:8時間)0.7
駐車場
白山白川郷ホワイトロードの途中まで除雪されており、そこにある駐車地に停めました。ホワイトロードを通って行けます!下道側からアクセスしたら、雪のため行き止まりでした…
装備
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行動着上(インナー、半袖、防風ソフトシェル)ソフトシェルは脱ぎ着した
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行動着下(インナー、ソフトシェル)
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足元(3シーズン靴、ゲーター、ワカンorアイゼン)
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手袋(インナー)
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カメラ(α7IⅢ、SEL24105、バッテリー予備1個は未使用)
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ドリンク(ハイドレーション2.5L)1L使用。
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レインウェア上下(使用せず)
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ダウン上(使用せず)
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小物(ヘッドライト、救急セット)
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ツェルト(使用せず)
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冬用手袋2個(使用せず)
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サングラス
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食事(行動食)
登山
09:00駐車地。平日なので先行者は1人、結局会いませんでしたが、どこのルートから登ったのだろう…
道路は途中で切れて、ステップのある1.5m程の雪壁を登って雪の上へ。歩きにくいので、ここでワカン装着します。
のんびり歩いた先には昔ながらの雪国風景。趣を感じるいい景色です。
ここから登山道へ。踏み跡を辿って行きましたが、途中で分からなくなり、本来の登山道とは違いますが、直登!想像以上に急で歩きにくく、絶対もっといい道があった気がします…
稜線に近づくにつれて、雪が固くなり、ワカンでは登りにくく危険なため、アイゼンに装備変更。
振り返ると視界良好、人形山(にんぎょうざん)がとても綺麗に見えます。
結構登ってきました。雪崩れた跡があります…今日は雪は固まって安定していると思いますが、なるべく早く通過します。
カッコ良い鳥さん。結構接近しても逃げなかったので、やはり弱肉強食の頂点にいるやつは違うな。
気持ちの良い稜線になってきて、進行方向側の山々が見えてきます。ソフトクリームのようなふんわりとした雪だなーと思って見てます。
手前が三方崩山で、奥に奥三方岳。2000mクラスの山だけあって中々の迫力です。
心震える稜線ゾーンに来ました!いい景色!ちょっと尾根は細いので滑ると危ないかも?楽しみながら進みます。
不思議なことに雪庇はないです。
まだ見えませんが、この先に野谷荘司山がいます。
振り返ると、中々の迫力です。登ってる時は知りませんでしたが、料金所まで来た大雪崩の時に崩れた跡です。
遥か遠くに蜃気楼のような北アルプス。デカイ。
野谷荘司山はスキーヤーが多く入っており、こんな広い谷を気持ちよく滑るのでしょう。
登ってきた稜線を振り返る。イイネ!
野谷荘司山が見えてきました。思ったより登り返しがあります。
11:50野谷荘司山。縦走への夢が膨らむ山々の眺望が最高です。笈ヶ岳からの大笠山。
白山へ続く縦走路。夏なら日帰りで行けるかもしれない。
ドーンと白山アップで。北から見る姿は新鮮だ。右側が大汝峰、左側が剣ヶ峰と御前峰。
さて、ちょっと引き返して、三方岩岳を目指します。
野谷荘司山から来た道を戻るところ。
— Ken (@Ken_enjoy) 2021年3月20日
動画だと風強いけど、そんなに寒くなかったな。2021.3.15 pic.twitter.com/dSr4giJapk
この山頂付近にだけ、霧氷の生き残りがいました。
いざ、三方岩岳へ!可愛い雪庇だらけです。
途中でドロップ跡。BCは、雪崩箇所への突撃だから、慎重な判断が必要ですね。
奥の岩場が三方岩岳です。トレースは全くなく少し沈むのでワカンに装備変更。
近づくと雪庇の存在は曖昧になるので、気を抜かずにルートを見極めて行きます。
野谷荘司山を振り返る。
この縦走路からも白山がドーン。ただし脇見運転注意です。
雪庇はそこまで大きくはないですが、なるべく木の近くを歩いていると、急に腰まで落ちた!何だこの空洞は…どこを歩くのが正解かわからなくなりました。
もう少しで山頂!
来た道を振り返る。ちょいちょい木の中も通りながら来ました。
13:00三方岩岳。野谷荘司山からの白山までの縦走路が見え、燕岳から見る槍ヶ岳のような表銀座の雰囲気を感じます。
下山ルートに取り付くのに苦労しました。夏道が完全に雪に埋まり、急斜面をトラバースしないと辿り着けません。
ルートに乗りました。尾根に沿って下るだけかと思いきや、少し台地形状になっておりルートミスるとあらぬ方向に行ってしまいそうです。GPS見ながら慎重に行きました。
野谷荘司山から三方岩岳への縦走路が見えます。雪を纏うと何でも美しく見えるし、天気が良く透き通った青空も最高です。日焼け止め塗ってても焼けました。
三方岩岳を振り返る。
明確な尾根に来れば、後は下るだけですが、雪庇がないからと、ちょっと攻めすぎた気がします。
スキー跡発見!もう道迷いの心配はなさそうです。最後はショートカットで、滑りおりました。登る時は使えないけど、別の登りやすい道があるのだろうか。
この谷に大雪崩が来たようで、川は埋まってます。
料金所まで来たようで、凄まじい被害です。建物は壊れ、電柱は倒れてます。
災害レベルだ…雪崩を削って除雪されてましたが、木混じりの雪壁とは、自然の力か…
14:20駐車地。天気が良く、風もそんなにない、最高に気持ちの良い登山を楽しめました。最後に見た雪崩跡は自然の恐ろしさを感じました…
思ったより早く下山したので、道の駅白川郷でラーメン!あっさりとした素朴な味わいで美味かったです。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。
この画角が便利すぎる。SEL24105F4
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。