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野谷荘司山と三方岩岳縦走〜美しい雪の稜線へ雪山登山〜(2021年3月)

前々から狙っていた野谷荘司山。三方岩岳とセットで縦走してきました。

樹林帯を抜けてからの稜線はたまらん美しさで、もっこり可愛い雪庇、雄大な白山の眺望、気持ちの良い尾根歩きで、最高の登山ができました。

場所:岐阜県

日程:2021年3月15日(月)平日

獲得標高:1343m

歩行距離:10.3km

登山時間:5時間20分

出会った自然の造形美

樹林帯を抜けた先にある稜線。これぞ雪山。気持ちの良い尾根歩き。

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野谷荘司山から見る白山への縦走路。歩きたくなる景色だ。f:id:kuromenboo:20210322080025j:image

三方岩岳への縦走路から見る白山。やはり美しい。
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三方岩岳への縦走路は雪庇道。f:id:kuromenboo:20210322080036j:image

大規模な雪崩があったようで、白川郷ホワイトロードの入口まで雪崩が来ていた。恐ろしや。

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snow.nadare.jp

日程と装備

ルート

09:00駐車地→11:50野谷荘司山→13:00三方岩岳→14:20駐車地

登山時間:5時間20分(標準CT:8時間)0.7f:id:kuromenboo:20210318214211j:plain

駐車場

白山白川郷ホワイトロードの途中まで除雪されており、そこにある駐車地に停めました。ホワイトロードを通って行けます!下道側からアクセスしたら、雪のため行き止まりでした…

装備

  • 行動着上(インナー、半袖、防風ソフトシェル)ソフトシェルは脱ぎ着した

  • 行動着下(インナー、ソフトシェル)

  • 足元(3シーズン靴、ゲーター、ワカンorアイゼン)

  • 手袋(インナー)

  • カメラ(α7IⅢ、SEL24105、バッテリー予備1個は未使用)

  • ドリンク(ハイドレーション2.5L)1L使用。

  • レインウェア上下(使用せず)

  • ダウン上(使用せず)

  • 小物(ヘッドライト、救急セット)

  • ツェルト(使用せず)

  • 冬用手袋2個(使用せず)

  • サングラス

  • 食事(行動食)

登山

09:00駐車地。平日なので先行者は1人、結局会いませんでしたが、どこのルートから登ったのだろう…f:id:kuromenboo:20210321071335j:image

道路は途中で切れて、ステップのある1.5m程の雪壁を登って雪の上へ。歩きにくいので、ここでワカン装着します。

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のんびり歩いた先には昔ながらの雪国風景。趣を感じるいい景色です。f:id:kuromenboo:20210321071527j:image

ここから登山道へ。踏み跡を辿って行きましたが、途中で分からなくなり、本来の登山道とは違いますが、直登!想像以上に急で歩きにくく、絶対もっといい道があった気がします…

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稜線に近づくにつれて、雪が固くなり、ワカンでは登りにくく危険なため、アイゼンに装備変更。

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振り返ると視界良好、人形山(にんぎょうざん)がとても綺麗に見えます。f:id:kuromenboo:20210321071426j:image

結構登ってきました。雪崩れた跡があります…今日は雪は固まって安定していると思いますが、なるべく早く通過します。

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カッコ良い鳥さん。結構接近しても逃げなかったので、やはり弱肉強食の頂点にいるやつは違うな。f:id:kuromenboo:20210321071254j:image

気持ちの良い稜線になってきて、進行方向側の山々が見えてきます。ソフトクリームのようなふんわりとした雪だなーと思って見てます。

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手前が三方崩山で、奥に奥三方岳。2000mクラスの山だけあって中々の迫力です。
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心震える稜線ゾーンに来ました!いい景色!ちょっと尾根は細いので滑ると危ないかも?楽しみながら進みます。
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不思議なことに雪庇はないです。f:id:kuromenboo:20210321071505j:image

まだ見えませんが、この先に野谷荘司山がいます。
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振り返ると、中々の迫力です。登ってる時は知りませんでしたが、料金所まで来た大雪崩の時に崩れた跡です。
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遥か遠くに蜃気楼のような北アルプス。デカイ。
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野谷荘司山はスキーヤーが多く入っており、こんな広い谷を気持ちよく滑るのでしょう。
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登ってきた稜線を振り返る。イイネ!
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野谷荘司山が見えてきました。思ったより登り返しがあります。

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11:50野谷荘司山。縦走への夢が膨らむ山々の眺望が最高です。笈ヶ岳からの大笠山f:id:kuromenboo:20210321071419j:image

白山へ続く縦走路。夏なら日帰りで行けるかもしれない。f:id:kuromenboo:20210321071457j:image

ドーンと白山アップで。北から見る姿は新鮮だ。右側が大汝峰、左側が剣ヶ峰と御前峰。
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さて、ちょっと引き返して、三方岩岳を目指します。
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この山頂付近にだけ、霧氷の生き残りがいました。
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いざ、三方岩岳へ!可愛い雪庇だらけです。
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途中でドロップ跡。BCは、雪崩箇所への突撃だから、慎重な判断が必要ですね。
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奥の岩場が三方岩岳です。トレースは全くなく少し沈むのでワカンに装備変更。
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近づくと雪庇の存在は曖昧になるので、気を抜かずにルートを見極めて行きます。
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野谷荘司山を振り返る。
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この縦走路からも白山がドーン。ただし脇見運転注意です。
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雪庇はそこまで大きくはないですが、なるべく木の近くを歩いていると、急に腰まで落ちた!何だこの空洞は…どこを歩くのが正解かわからなくなりました。

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もう少しで山頂!f:id:kuromenboo:20210321071623j:image

来た道を振り返る。ちょいちょい木の中も通りながら来ました。
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13:00三方岩岳。野谷荘司山からの白山までの縦走路が見え、燕岳から見る槍ヶ岳のような表銀座の雰囲気を感じます。
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下山ルートに取り付くのに苦労しました。夏道が完全に雪に埋まり、急斜面をトラバースしないと辿り着けません。
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ルートに乗りました。尾根に沿って下るだけかと思いきや、少し台地形状になっておりルートミスるとあらぬ方向に行ってしまいそうです。GPS見ながら慎重に行きました。
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野谷荘司山から三方岩岳への縦走路が見えます。雪を纏うと何でも美しく見えるし、天気が良く透き通った青空も最高です。日焼け止め塗ってても焼けました。

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三方岩岳を振り返る。f:id:kuromenboo:20210321071411j:image

明確な尾根に来れば、後は下るだけですが、雪庇がないからと、ちょっと攻めすぎた気がします。

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スキー跡発見!もう道迷いの心配はなさそうです。最後はショートカットで、滑りおりました。登る時は使えないけど、別の登りやすい道があるのだろうか。

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この谷に大雪崩が来たようで、川は埋まってます。f:id:kuromenboo:20210321071602j:image

料金所まで来たようで、凄まじい被害です。建物は壊れ、電柱は倒れてます。

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災害レベルだ…雪崩を削って除雪されてましたが、木混じりの雪壁とは、自然の力か…

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14:20駐車地。天気が良く、風もそんなにない、最高に気持ちの良い登山を楽しめました。最後に見た雪崩跡は自然の恐ろしさを感じました…

思ったより早く下山したので、道の駅白川郷でラーメン!あっさりとした素朴な味わいで美味かったです。


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今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。

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この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。

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