噂通りの急登続きでしたが、核心の岩場で真っ白な雷鳥に癒され、そして、登り切った先はヴィクトリーロード、360度大眺望の最高な領域でした。 穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山、白山。雲一つなく、風もなく、静かな景色を独り占めできました。
場所:長野
日程:2025年3月10日(月)平日
獲得標高:1735m
距離:14.2km
登山時間:7時間40分(標準CT10時間と予想)
登山レベル:上級(初級、中級、上級で分類)冬のバリエーションルートで、滑落危険箇所もあるため、上級と判断。
心踊る自然
初めて見た、真っ白な雷鳥。
やはり美しい穂高連峰。
岩場を越えた先のヴィクトリーロード。
虫の息の霧氷の輝きも美しい。
山頂から見る穂高。
遠くに見える白山連峰。
降りたくない。
登山計画
ルート
05:10坂巻温泉→06:10登山口→09:40霞沢岳、30分のんびり→10:10下山開始→12:00登山口→12:50坂巻温泉
登山時間: 7時間40分、内30分撮影(標準CT10時間と予想)
駐車場
坂巻温泉駐車場。05:00オープンです。
04:30で3台、05:00で10台ほど。20台ぐらいは駐めれそうでしたし、下山時にも空きはありました。休日は満車もあるようですが、平日は大丈夫そうです。


登山装備
- 服装上(冬インナー、長袖)
- 服装下(冬インナー、ソフトシェル)
- 足元(冬靴)
- ゲーター
- アイゼン
- 手袋(インナー、ソフトシェル)
- バラクラバ
- サングラス
- ピッケル
- ヘルメット
- カメラ(α7Ⅲ、SEL24105F4)
- 三脚
- ドリンク(2.0L)1.0使用
- 行動食(ゼリー3、バー3)
- 昼ごはん(パン)
登山口まで使用(体が温まると不要になった)
- ソフトシェル上
予備装備(使用せず)
- ハードシェル上下
- ダウン上
- 冬手袋x2
- 救急セット
- ツェルト2
- ゴーグル
登山
05:10坂巻温泉。駐車場のオープン待ちに並びながら準備を済ませたので、駐車と同時に1番早く出発です。
上高地トンネルまでの道路、果たして通過する車から私は見えているのか?歩道部分が凍っており、道路を歩く必要があるので、中々スリリングです。上高地のトンネルは車が来ないので、不思議な空間でした。


06:10登山口到着。即直登で中々魅せてくれます。
開けた場所のない登りがずっと続きます。ただ、木々の隙間から穂高岳や乗鞍岳がチラ見でき、期待値は高まります。
3月とはいえ寒く、持ってきたドリンクは一部凍っていました。
登ってきた道を振り返る。階段があるのでまだマシですが、厳冬期にラッセルで登るとなると、難易度、登山時間はやばそうです…。
少しづつ開けてきて、これまでチラ見しかできなかった山が姿を現してきました。
乗鞍岳。
もう全くないと思っていた霧氷もわずかに残っており、太陽の光で輝いていました。
08:40 2時間半、あまり景色の見えない道をずっと登り続け、やっとこさ開けました。左側は、噴火警戒で登山規制のかかっている焼岳です。冬の焼岳も登ってみたいものです。
ここで、カッコ良い姿全貌を見せてくれる穂高岳。冬の姿も素晴らしい。
難所の岩場が見えてきました。中々の壁感に気持ちが高まります。
何か鳴き声が聞こえる、と思ったら雷鳥!野生で、真っ白な雷鳥を見るのは初めてです。1番乗りだからこそ見えた幸運です。
登山道上にいたので、近づくと逃げて行きました。カップルだったようです、驚かせてごめんよ。
岩場は、雪がついてなかったためか、ピッケルは役に立たず…岩を手で持ち、アイゼンでしっかり踏みしめることで、問題なく通過できました。
岩場を越えると、ヴィクトリーロードです。危険な場所もなく、緩やかな登り、最高の景色。
他の山も360度見えているのですが、穂高連峰の存在感が大きすぎる。
ヴィクトリーロード。風もなく、暖かいです。
虫の息の霧氷。透き通る氷になっているのも美しい。かがみ込んでパシャリ。
09:40霞沢岳。風がなく暖かいので、下はソフトシェル、上は長袖という薄着です。全然寒くないので不思議なもんです。
三脚を持って、どこで写真を撮ろうかなーと探してみても、やはり穂高岳の方向に目がいってしまう、カッコ良すぎますよね。
穂高岳。
10:10下山開始。帰ってるようで帰っていない自撮り。
下山し始めると、後続がやってきました。遠くに見えるはホームマウンテンの白山。
さらば。上高地は、なんとも素晴らしい場所にあるものですね。
ここを下るのが非常に名残惜しい。眺望が良い範囲は狭く、降るとすぐに景色が見えなくなってしまうのです…。
難所の岩場。登る時より下りのほうが慎重に!ロープの信頼性は分かりませんが、複数が、別々の場所に固定されているため、一度に全て切れるということはなさそうに見えます。体重はかけませんが、手がかりとして使わせてもらいました。
登りは、最高の景色を見るぞという気持ちの高まりがあるためか、2時間半も苦ではなかったのですが、下りの2時間はただただ長く感じました。暑いし、景色見えないし。
12:00登山口。後は、トンネルを抜けて道路を歩くだけ!上高地から帰ってくる人が多くいました。
12:50坂巻温泉到着。前々から狙っていた霞沢岳。厳冬期のラッセルを味わってみたい気もしますが、どれだけ時間がかかることやら…。景色が最高な範囲は狭いですが、登る価値のある良い山でした。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。
登山の時はいつもSEL24105F4!今回は、星空も撮るためにSEL1635F4が主です。
登山装備
いつも愛用しているファイントラックのナノタオル。よく乾きよく吸う良いタオル。
サングラスは、E-NOX EIGHTの調光レンズ。縁がなく視界性抜群です。
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
ファイントラックのコアノパンツ。雪がつかず、防風性能に優れており、ハードシェルの代わりに度々使ってます。
アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。
インナーはスマートウールのライナーグローブ。それなりに暖かく、スマホを触る感度も良いので愛用しています。
今回はアイゼンでしたが、チェーンスパイクはとりあえずザックに忍ばせるサイズで便利です。
何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。
おすすめの登山まとめ
子供と登る山。
雪山。
沢登り。
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