LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

残雪の霞沢岳〜冬限定の西尾根ルートに日帰り登山〜(2025年3月、長野県)

噂通りの急登続きでしたが、核心の岩場で真っ白な雷鳥に癒され、そして、登り切った先はヴィクトリーロード、360度大眺望の最高な領域でした。 穂高連峰乗鞍岳御嶽山、白山。雲一つなく、風もなく、静かな景色を独り占めできました。

場所:長野

日程:2025年3月10日(月)平日

獲得標高:1735m

距離:14.2km

登山時間:7時間40分(標準CT10時間と予想)

登山レベル:上級(初級、中級、上級で分類)冬のバリエーションルートで、滑落危険箇所もあるため、上級と判断。

心踊る自然

初めて見た、真っ白な雷鳥f:id:kuromenboo:20250312213056j:image

やはり美しい穂高連峰
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岩場を越えた先のヴィクトリーロード。
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虫の息の霧氷の輝きも美しい。f:id:kuromenboo:20250312213039j:image

山頂から見る穂高
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遠くに見える白山連峰。
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降りたくない。
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登山計画

ルート

05:10坂巻温泉→06:10登山口→09:40霞沢岳、30分のんびり→10:10下山開始→12:00登山口→12:50坂巻温泉

登山時間: 7時間40分、内30分撮影(標準CT10時間と予想)

駐車場

坂巻温泉駐車場。05:00オープンです。

04:30で3台、05:00で10台ほど。20台ぐらいは駐めれそうでしたし、下山時にも空きはありました。休日は満車もあるようですが、平日は大丈夫そうです。


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登山装備

  • 服装上(冬インナー、長袖)
  • 服装下(冬インナー、ソフトシェル)
  • 足元(冬靴)
  • ゲーター
  • アイゼン
  • 手袋(インナー、ソフトシェル)
  • バラクラバ
  • サングラス
  • ピッケル
  • ヘルメット
  • カメラ(α7Ⅲ、SEL24105F4)
  • 三脚
  • ドリンク(2.0L)1.0使用
  • 行動食(ゼリー3、バー3)
  • 昼ごはん(パン)

登山口まで使用(体が温まると不要になった)

  • ソフトシェル上

予備装備(使用せず)

  • ハードシェル上下
  • ダウン上
  • 冬手袋x2
  • 救急セット
  • ツェルト2
  • ゴーグル

登山

05:10坂巻温泉。駐車場のオープン待ちに並びながら準備を済ませたので、駐車と同時に1番早く出発です。

上高地トンネルまでの道路、果たして通過する車から私は見えているのか?歩道部分が凍っており、道路を歩く必要があるので、中々スリリングです。上高地のトンネルは車が来ないので、不思議な空間でした。


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06:10登山口到着。即直登で中々魅せてくれます。f:id:kuromenboo:20250312195308j:image

開けた場所のない登りがずっと続きます。ただ、木々の隙間から穂高岳乗鞍岳がチラ見でき、期待値は高まります。
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3月とはいえ寒く、持ってきたドリンクは一部凍っていました。
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登ってきた道を振り返る。階段があるのでまだマシですが、厳冬期にラッセルで登るとなると、難易度、登山時間はやばそうです…。
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少しづつ開けてきて、これまでチラ見しかできなかった山が姿を現してきました。
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乗鞍岳
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もう全くないと思っていた霧氷もわずかに残っており、太陽の光で輝いていました。
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08:40 2時間半、あまり景色の見えない道をずっと登り続け、やっとこさ開けました。左側は、噴火警戒で登山規制のかかっている焼岳です。冬の焼岳も登ってみたいものです。
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ここで、カッコ良い姿全貌を見せてくれる穂高岳。冬の姿も素晴らしい。
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難所の岩場が見えてきました。中々の壁感に気持ちが高まります。
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何か鳴き声が聞こえる、と思ったら雷鳥!野生で、真っ白な雷鳥を見るのは初めてです。1番乗りだからこそ見えた幸運です。
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登山道上にいたので、近づくと逃げて行きました。カップルだったようです、驚かせてごめんよ。
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岩場は、雪がついてなかったためか、ピッケルは役に立たず…岩を手で持ち、アイゼンでしっかり踏みしめることで、問題なく通過できました。

岩場を越えると、ヴィクトリーロードです。危険な場所もなく、緩やかな登り、最高の景色。
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他の山も360度見えているのですが、穂高連峰の存在感が大きすぎる。
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ヴィクトリーロード。風もなく、暖かいです。f:id:kuromenboo:20250312195348j:image

虫の息の霧氷。透き通る氷になっているのも美しい。かがみ込んでパシャリ。
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09:40霞沢岳。風がなく暖かいので、下はソフトシェル、上は長袖という薄着です。全然寒くないので不思議なもんです。
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三脚を持って、どこで写真を撮ろうかなーと探してみても、やはり穂高岳の方向に目がいってしまう、カッコ良すぎますよね。
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乗鞍岳御嶽山
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穂高岳
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10:10下山開始。帰ってるようで帰っていない自撮り。f:id:kuromenboo:20250314220554j:image

下山し始めると、後続がやってきました。遠くに見えるはホームマウンテンの白山。f:id:kuromenboo:20250312195239j:image

さらば。上高地は、なんとも素晴らしい場所にあるものですね。
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ここを下るのが非常に名残惜しい。眺望が良い範囲は狭く、降るとすぐに景色が見えなくなってしまうのです…。
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難所の岩場。登る時より下りのほうが慎重に!ロープの信頼性は分かりませんが、複数が、別々の場所に固定されているため、一度に全て切れるということはなさそうに見えます。体重はかけませんが、手がかりとして使わせてもらいました。
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登りは、最高の景色を見るぞという気持ちの高まりがあるためか、2時間半も苦ではなかったのですが、下りの2時間はただただ長く感じました。暑いし、景色見えないし。

12:00登山口。後は、トンネルを抜けて道路を歩くだけ!上高地から帰ってくる人が多くいました。
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12:50坂巻温泉到着。前々から狙っていた霞沢岳。厳冬期のラッセルを味わってみたい気もしますが、どれだけ時間がかかることやら…。景色が最高な範囲は狭いですが、登る価値のある良い山でした。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7Ⅲは寒冷地で十分使用できるので安心です。

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登山の時はいつもSEL24105F4!今回は、星空も撮るためにSEL1635F4が主です。

 
攻める山行の時は軽量化のためにこの三脚を使用。安定感が素晴らしい。

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登山装備

いつも愛用しているファイントラックのナノタオル。よく乾きよく吸う良いタオル。

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サングラスは、E-NOX EIGHTの調光レンズ。縁がなく視界性抜群です。

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値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

ファイントラックのコアノパンツ。雪がつかず、防風性能に優れており、ハードシェルの代わりに度々使ってます。

アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。

インナーはスマートウールのライナーグローブ。それなりに暖かく、スマホを触る感度も良いので愛用しています。

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今回はアイゼンでしたが、チェーンスパイクはとりあえずザックに忍ばせるサイズで便利です。

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何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。

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子供と登る山。

雪山。

沢登り。

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