通行止めが解除されたという情報をGet!したので、町からいつも見えていた白い山、白山へ行きます。
今回は、山頂からのご来光を拝むために、1時に出発して夜間登山。御前峰からではなく、大汝峰からのご来光を狙います。
風は弱く、聞こえるのは自分の息遣いだけの静かな世界で、綺麗な太陽に出会えました。
場所:石川県
日程:2019年5月5日(日曜日)
獲得標高:1662m
歩行距離:14km
駐車場:別当出合。2019年は4/26に通行止めが解除され、別当出合まで車で行けるようになりました。2018年に比べると1ヶ月早い解除です!
出会った造形美
別当出合の登山口。鳥居と天の川のコラボに思わず見惚れて、時間がない中三脚で撮影した一枚。月はおらず、星空はただただ美しかった。
大汝峰からみるご来光。この日は力強い太陽ではなく、とても優しい色合いで暖かさを届けてくれた。風もなく、寒くはない。これを見るために夜登ってきたんだ。
登山計画
ルート
01:00別当出合→04:00室堂→04:50大汝峰(ご来光タイム)→05:50御前峰→08:10別当出合
登山時間:7時間10分(CT8時間35分)0.83
装備
- 服装上(インナー、半袖)
- 服装下(インナー、薄い長ズボン)
- 足元(3シーズン靴)
- カメラ(α7II、SEL1635F4)
- 三脚
- ドリンク(ハイドレーション3.0L)1.5L使用
- 手袋(インナー)
- 緊急用(ツェルト、防寒着上下、冬用手袋)使用せず
- 小物(ヘッドライト、救急セット、バラクラバ)
- 食事(行動食)
- 冬装備(ピッケル、アイゼン)ピッケルは使用せず
登山
別当出合→室堂
01:00別当出合出発。夜中から登る時は気合がいります。
登り出すまでは、車で寝てやろうかと葛藤がありますが、装備を整え歩き出せば、来て良かったと感じます。新月のため、天の川も見える満点の星空です。
時間はありませんが、美しかったので三脚で撮影。
中飯場まで雪はなく夏道。新月のため真っ暗ですが、おばけとか幽霊とかで怖いと感じたことは一度もありません。道迷いで遭難は怖いけどね。
中飯場を越えるとガリガリの雪達が出迎えてくれます。固い。ここでアイゼンを装着。冬道はショートカットルートの直登なので、結構急です。
誰かのトレースを追うものの、足跡が多くメインルートから外れてしまいました。夜間登山では特にルートファインディングが重要です。足元しか見えないと思った方がいいです。登山道には赤いテープがありますが、夜で特に新月の日は全然見えません。
04:00室堂到着。真っ暗で景色に代わり映えがなかったので、一気にここまできました。何人かの方々がご来光目指して準備しています。
室堂→大汝峰
御前峰に向かう人々です。この多勢の人はどこから湧いてきたのだろう?冬はテント泊して良いのかな?私よりもっと早く登り出したのかもしれない。
私は大汝峰からのご来光を狙います。4時になるとほんのり明るくなりヘッドライトはいらない。というか私は、ライトを消して、暗闇に目を慣らして登るのが好きです。
白山の最高峰は御前峰で、北のほうに剣ヶ峰と大汝峰の合わせて3ピークがあります。大汝峰に向かう人は稀です。
大汝峰が見えてきました。もう太陽が顔出しそうな明るさやん!ヤバイ、急がねば。御前峰は室堂から30分で登れますが、大汝峰は1時間かかります。
焼けてきた!やばい早く山頂に行かなば。本当はこの焼けタイムをゆっくりと楽しむ予定だったのだが。。。
04:50大汝峰到着。
大汝峰、御前峰
太陽が顔を出す前にぎりぎり間に合いました。この景色を見るために夜な夜な登ったんだ。風はなく、寒くない。今日は優しい色合いだ。
左が剣ヶ峰、右が御前峰。綺麗に焼けてきました。
太陽おはよう。何でこんなに美しいんでしょうね。
自撮る。大汝峰をバックに、東の方向。
御前峰の方向。左が剣ヶ峰、右が御前峰。ズボンは防風性能皆無な薄手ですが、暑がりの私にはちょうど良かった。風があったら寒いけどね。
あっという間に、ほんの10分でオレンジタイムは終わりました。太陽が登る30分前から、1時間ぐらいが1番好きな時間かな。
反対側には白山の影がいます。太陽にばかり視線が行きがちですが、後ろを見ると、地球影とか、山の影とか意外に面白い景色が見れます。
ぼちぼち御前峰に行きます。やっぱり御前峰まで行かないと、白山に登った気にならないんだよね。
05:50御前峰到着。
個人的には、白山はここから見る景色が1番好きかな。夏山シーズンであれば、ご来光が昇る時に、神主さんのありがたい言葉とバンザイが聞けて、その景色も凄く良いよ。
御前峰→駐車場
06:00発。さくっと帰ります。
室堂の鳥居もそれなりに埋まってます。厳冬期はここも全て埋まるのかな?来てみたい。
夜は全く道がわかりませんでしたが、明るいと優しい目印が点々とありわかりやすい。
50人ぐらいの人とすれ違いました。地面はまだガリガリで、非常に下りにくいです。マジ滑落注意!
下の方はふきのとうがめっちゃ咲いていました。芽の時にだけ食べれるんだっけ?
今日も良い景色をありがとう。
08:10下山完了。早い者勝ちの駐車スペースは埋まってます。少し下に進むと、広い駐車場があるので、満車になることはないんじゃないかな。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIの寒冷地性能は貧弱ですが、暖かい雪山なら問題なしです。kuromenboo.hatenablog.com
SEL1635F4。広角レンズは自分の見える範囲全てが写せて、広い景色が撮れるので楽しい。その分構図作りが難しすぎるけど。
登山装備
今日は暑く汗をかきましたが、アクティブスキンのおかげで汗冷えはありませんでした。マジ雪山の相棒。
過去記事
白山別山テント泊縦走。やっぱり泊まりが1番ですね。
白山から見えるでかい山、別山。厳冬期に行ってやったぜ。
白山の隠しスポット転法輪の窟。白山を開山した泰澄が祈願した場所。環境保全が厳しくなってきた今は、コンプライアンス的に行けないのかな。