白山を開山した泰澄(たいちょう)が祈念加持した場所「転法輪の窟(てんぽうりんのいわや)」。白山を何度か登った私もこの存在を知ったのはつい最近でした。そんな隠れスポット、泰澄の軌跡をめぐる山旅へ行ってきました。
場所:石川県
日程:2018年10月13日
獲得標高:1602m
歩行距離:13km
所要時間:5時間20分
地図:YAMAPリンクをどうぞ(https://yamap.co.jp/activity/2508089)
出会った自然の造形美
転法輪の窟。登山道から離れた崖に位置し、そこからの眺望は美しい。泰澄はここで何を考えていたのだろう。普段から白山はよく登っているので、途中の写真は少ないです。それでは転法輪の窟へ!
登山計画
ルート
マイカー規制が解除されたので、別当出会いに車を駐車しました。
06:00別当出会い→砂防新道→08:00黒ボコ岩→08:15室堂→09:00転法輪の窟(30分休憩)→09:45御前ヶ峰→11:20同じルートで別当出会い
登山時間:5時間20分(標準タイム7時間(転法輪の窟なし))0.75
装備
- 服装上(インナー、半袖)
- 服装下(インナー、半ズボン)
- 足元(トレランシューズ)
- 帽子
- カメラ(α7II、SEL1635F4)
- 三脚
- ドリンク1.2L(0.7L使用)
- レインウェア上下、使用せず
- 小物類(ヘッドライト、救急セット)使用せず
登山
別当出会い→室堂
06:00別当出会いの鳥居。空が明るくなってからスタートです。(あわよくば山頂でご来光見ようかとも思っていましたが、眠くて無理でした。)
紅葉がピークかと思って楽しみにしていましたが、紅葉はまだ少し先のようです。
霜がおりうっすら白くなった植物がちらほら見られます。
08:00黒ボコ岩からの景色はよいです。別山に滝雲がかかっています。
一気に登りますが、登山道の岩に凍っている箇所があり、注意しながら進みます。下山時には溶けていました。
弥陀ヶ原の登山道。影の部分のみ白くなっていて面白い景色です。
もう御前ヶ峰は目の前ですよー。
草紅葉というのかな?足元の植物たちは黄色く染まってきています。
08:15に室堂を通過し、ここから転法輪の窟を目指します。
室堂→転法輪の窟
このあたりから転法輪の窟を目指しましたが、山頂からの方が道がわかりやすそうです。
少し迷いましたが目印発見。目印があるとは知らなかったので、GPSを頼りに間違った場所を進んでしまっていました。目印を一つ見つけてしまえば、後は窟まで連れて行ってくれます。
目印の先には次の目印があります。見落として進むと崖ですので、しっかり黄色点を見落とさないように注意です。
誰がマークしたんでしょうか?ありがたいですが、目印がないほうが隠れスポット感が高まっていいかもしれません。
バランスを崩して転倒すると、崖の下まで落ちてしまう程度には傾斜があります。
09:00転法輪の窟に到着。こんな隠しスポットがあるなんて聞いてない!
泰澄はここで雨風をしのぎ、祈りをささげていたのでしょうか。
雲海も加わり、見える景色は格別です。
夜は寒いのかつららが少しあり、もう溶けようとしていました。
泰澄はここで何を思っていたのでしょうか。雲海の上、はるか遠くまで見えるこの場所は素晴らしいです。
09:30名残惜しいですが、そろそろ帰ります。
山頂→下山
09:45御前ヶ峰山頂に到着。多くの人でにぎわっており、人気があります。御池めぐりもしたい気持ちはありますが、今日のところはこれにて下山です。
登山客が多いのは良い山の証拠でしょう。
ここの紅葉が一番でしたが、写真だとうまく伝えられません。
11:20下山。霊峰白山。開山から1300年がたちました。その1300年前に泰澄は転法輪の窟にいたのです。泰澄の軌跡に触れた登山でした。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIは登山の良い相棒。kuromenboo.hatenablog.com
逆光耐性が強い、SEL1635F4。見える景色全てを写せる強い味方。
登山装備
トレランシューズは軽快で最高。試し履きして一番フィットしたスポルティバのアカシャを愛用しています。
その他山行
白山の育んだ百四丈滝。
白山から見える別山。
夜間登山。
テント泊。