LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

大猫山、猫又山縦走登山〜初冬のヤブの極みルート〜(2020年11月)

初冬の剱岳を眺めに、馬場島荘から大猫山と猫又山を縦走して来ました。剱岳西面のカッコ良さを間近に感じられるルートです。この季節の積雪変化は大きいですが、この日は吹き溜まりでも15cmぐらいの沈み込みで歩きやすかったです。

・登山中ずっと見える威厳に満ちた剱岳

・大猫山から猫又山の険しい登山道

・熊の足跡を辿る猫又山の下山路

歩きごたえ抜群の猫の名を持つ山で、とても楽しい登山ができました。

場所:富山県

日程:2020年11月22日(日)3連休中日

獲得標高:1684m

歩行距離:14.8km

登山時間:8時間20分

出会った自然の美しさ

月が沈んだ闇夜に浮かぶ剱岳。大猫山の急登を必死に登り、ふと振り返るといる圧倒的な存在感。f:id:kuromenboo:20201125210615j:image

何か切ない気持ちになるビーナスベルト。静かな美しさに見惚れる。
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太陽が富山の街を照らしていく。山側からしか見えない大きな山の影は、下界にいれば気付かないだろうと思うと面白い。
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大猫山から猫又山へ。そこに待ち受けるのは一般登山道とは名ばかりの不明瞭なヤブの道だ。
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登山中ほとんどの場所で見え、常に存在感を放つ剱岳。カッコ良い姿で心を掴んでくる。
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日程と装備

ルート

04:15馬場島荘→04:45大猫山登山口→08:10大猫山→09:45猫又山→12:30馬場島荘

登山時間:8時間15分

登り:5時間30分(標準CT:5時間30分、1.0)

下り:2時間45分(標準CT:4時間20分、0.6)f:id:kuromenboo:20201126212133j:plain

駐車場

馬場島荘に駐車。(12月1日〜4月1上旬まで伊折ゲートが閉鎖するので、11月30日までしか車が入れない)徒歩5分ぐらいのもう少し先にゲートがあり、そこまでは車で行けたようです。

装備

  • 行動着上(薄手インナー、半袖)

  • 行動着下(長ズボン)

  • 足元(3シーズン靴、チェーンアイゼン)

  • カメラ(α7II、SEL24105F4)

  • 三脚(軽量)
  • ウィンドブレーカー、使用せず
  • レインコート上下、使用せず

  • ハイドレーション2.5L、1.5L使用

  • ヘッドライト

  • 小物(救急セット、携帯トイレ)使用せず

  • ツェルト(緊急用)使用せず

  • ダウン上下(緊急用)使用せず
  • ゲイター、ワカン、使用せず

登山

高速のサービスエリアで車中泊し、朝早くに馬場島荘に入りました。車中泊→トイレ→朝ごはん食べながら登山口へ。が私のスタイルです。

馬場島荘→大猫山

04:15馬場島荘出発。既に10台ほど車が停まっていましたが、早月小屋泊組でしょうか?月明かりはなく、星が煌めく闇の中を歩き出します。(気温4度)f:id:kuromenboo:20201124193344j:image

04:45大猫山登山口。暗闇だと見逃してしまいそうな入口ですが、目印のおかげで助かりました。
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初めはあまり景色は見えないので、黙々と登ります。登山道は刈り込みされていますが、基本根っこの階段などで、踏み跡が登山道になったような道です。急なので手も使いながら登ります。

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木の間から見え出し、途中から後ろからずっと見守ってくれる剱岳。暗闇の中でもその存在感はすごい。f:id:kuromenboo:20201124193453j:image

先週末に降り積もった雪は、溶けてほとんど残っていないと思っていましたが、表面だけ残っていました。落ち葉と雪で滑りますが、チェーンスパイクで歩きやすくなりました。

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太陽は剱岳の方向から登るので、後光が差すように明るくなる剱岳方向。美しい。f:id:kuromenboo:20201124193135j:image

ここの登山道は急登で自然の道なので、歩きにくくペースが上がりません。急な危険箇所にはロープが設置されており、下山でも安心なルート設計ですが、落ち葉があると下山は大変な印象です。それにしてもチェーンスパイクはいい仕事をしてくれます。

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富山の街方向に綺麗なビーナスベルト。f:id:kuromenboo:20201124193522j:image

少し雪は積もっていますが、表面だけなので、チェーンスパイクで問題なくサクサクと進めます。

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富山の街に光が注がれる。影が山の形をしていることに気付き嬉しくなります。これを知っているのは山の上にいる人だけだろう。f:id:kuromenboo:20201124193245j:image

剱岳はあいにくの逆光方向なので、美しい陰影は見れませんが、迫力は凄まじい。ちなみにこの姿は登山中にずっと見えており、この登山道の醍醐味です。
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大猫平まで来て、やっと大猫山が見えてきました。道は少し不明瞭ですが、細かい間隔で赤目印が設置されているので、道を逸れずに進むことができました。

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大猫平には、平な場所が多く、池もいくつかあり、とても素晴らしい場所です。ここでテント泊して、夕日に照らされた剱岳を見ながらのんびりできたらさぞ気持ち良いことでしょう。(うさぎの楽園なのか、足跡はてんこ盛りあった)f:id:kuromenboo:20201124193029j:image

少し登って大猫平を見下ろす。これまでの登りの疲れが吹き飛ぶほど、大猫平から大猫山までの道は楽で、非常に気持ちよく、眺望も最高!
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少しヤブっぽい点はご愛嬌。

猫又山が見えてきました。景色最高な台地を堪能しながら大猫山を経由して、のんびりと猫又山へ向かいます。08:10に大猫山通過。(大猫山山頂にはお地蔵さんがいるようですが、見落としてスルーしてしまった…)f:id:kuromenboo:20201124193553j:image

大猫山→猫又山

いざ猫又山へ!地図上はアップダウンは少なく、気持ちの良い縦走路と思わせておいて、この先に待ち受けるのは、一般登山道とは名ばかりの最上級に不明瞭な道です。
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一般登山道なの?普通にヤブだらけで道とは思えないけど?という場所が登山道です。f:id:kuromenboo:20201124193147j:image

お、明瞭な尾根道じゃんと騙されてはいけません。途中で道がなくなっていることにお気づきになるでしょうか?とにかくこの尾根から離れると迷いかねないので、それだけは注意して進みます。
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途中でコツを掴みました。それは、ヤブがあろうとなかろうと、尾根を突き進むこと。これが正解ルートのパターンが多かったです。
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猫又山が近くなってきました。山の名の由来は、猫又(妖怪)が逃げてきてここに移り住み、沢山の猫の鳴き声が聞こえる怪異現象からだとか。
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険しい道はまだまだ続きます。
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剱岳は常に見えてるよ。
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人工物があると道が正しいことがわかるから安心します。
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猫又山が近づいてきて、何となく登山道が姿を現してくると、尾根沿いではなく踏み跡のような場所を進めばいいのですが、途中でまた見失う。f:id:kuromenboo:20201124193326j:image

この開けた場所からヤブ側に入るところが1番わかりにくかったです。思ったより上からヤブに入れば、登山道が続いていました。

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遮るものは何もないですが、風はほとんどなくポカポカととても快適で景色は素晴らしい。しかも貸切とか最高すぎる。

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登山道の場所はわかりませんでしたが、最後はとにかく直登で山頂へ!ラッセル程でもなく、15cm程の沈み込みです。斜面は急なので、凍っていたら危険ですが、この日は滑っても途中で止まる積雪加減なのでまだ安心です。f:id:kuromenboo:20201124193335j:image

09:45猫又山到着。この稜線だけは爆風で寒い。お地蔵さんこんにちは。

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富山街がこんなに見えるとは意外です。街からも私のことは見えていて、また、この山はいつも見えているということなのですね。f:id:kuromenboo:20201124193512j:image

釜谷山、毛勝山方向。今立っている猫又山を入れて毛勝三山です。
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素晴らしい景色を動画でどうぞ。

猫又山→馬場島荘

この素晴らしい景色を堪能しながら下山路へ。雪原を下り、剱岳に続く尾根を伝ってブナクラ峠へ向かいます。辛かった登りも、下山は楽なもんです。f:id:kuromenboo:20201128090017j:image

いつ見てもカッコ良い剱岳f:id:kuromenboo:20201124193515j:image

後立山連峰も綺麗に見えます。右から鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳(頂上小屋見えた)、旭岳、鉢ヶ岳、雪倉岳朝日岳
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雪原のどこに登山道があるのかはわかりませんが、ケルンが作られており、間違ってないことはわかります。
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ここの下山路は、雪のためか不明瞭ですが、登山道は少しヤブが開けているし、目印もあるのでわかりやすいです。
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熊の足跡を辿ってブナクラ峠を目指します。足跡は、毛勝山方向から、この下山路の半分ぐらいまで続いていました。今日歩いたような足跡なので、熊注意!
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下山路から見える剱岳は、ひたすらにカッコ良い。
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細尾根を下っていきますが、道は明瞭で危険はあまり感じませんでした。熊の足跡が登山道の目印です。
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ここから見える剱岳はカッコ良いですが、ずっと逆光で陰影は弱いので、陰影が強くなる昼過ぎからましてカッコよくなり、夕暮れ時が1番綺麗でしょう。
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急な場所にはロープあり。
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結構急で滑りやすいので、チェーンスパイクがなかったら怖かったかもしれません。この辺りで2名とすれ違いました。良い山だけど登る人は少ないね。
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ブナクラ峠付近まで来ると、剱岳は見えにくくなってきました。さらば。
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10:45ブナクラ峠。
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ここからは何の難所もない、なだらかな道ですが、渡渉箇所はいくつかあるので、落ちないように注意が必要です。

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不明瞭な道を歩いてきたので、まして登山道が恋しく、道がわかりやすいって最高だなと感じます。f:id:kuromenboo:20201124193609j:image

登山道に川が流れており、目を疑いましたが、ここが道のようです。
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林道まで来たら、もう終わりです。
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12:30馬場島荘到着。下からも剱岳は見えたんだね。
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下山後、富山の街から見えた剱岳。やっぱり存在感の大きさを感じます。f:id:kuromenboo:20201124193420j:image

大猫山から猫又山縦走。剱岳の西面を眺める場所としては最高です。

縦走路は不明瞭で、一般登山道と呼べる道ではなかったですが、あまり手が入っていない道を、集中して登る緊張感もまた良いもんです。

夏はヤブが酷そうなので、秋に再訪したいものです。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIは登山の相棒です。kuromenboo.hatenablog.com

SEL24105F4の画角で切り取れば、ズームで大迫力で捉えることができる。登山にちょうど良い画角。

登山装備

チェーンスパイクは、少しの積雪、落ち葉、凍った地面で大活躍。

kuromenboo.hatenablog.com

何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。

kuromenboo.hatenablog.com

馬場島荘から行く山行

 早月尾根から行く剱岳

kuromenboo.hatenablog.com

 

ツェルトでテント泊〜ツェルト2ロング〜

ツェルト2ロングを、2019年5月24日の蝶ヶ岳使用して、テント泊をしてきたので、その感想をまとめます。

結論としては、十分快適に寝れたので、軽量化が必要な場面では率先してツェルト泊を活用できます!また、緊急時のお守りとしても活躍してます。

ツェルト仕様(カタログ値と所感)

ツェルト:ツェルト2ロング(finetrack)

設営寸法:長さ220cm、幅100cm、高さ95cm(快適に寝転がれる寸法です)

重量:340g

使用人数:カタログでは2〜3人(快適に使うなら1人だと感じました)www.finetrack.com

ツェルト泊

設営条件に左右されにくい、ストックを使用した設営でツェルト泊を行いました。f:id:kuromenboo:20201118204817j:image

設営に使用した道具

ツェルト泊をする時は、ツェルト以外にも少し道具が必要になります。必要性などの詳細は次項で説明します。

  • ツェルト(ツェルト2ロング)
  • グランドシート(何でもOK。テントの付属品のシート使用)
  • ストック(トレイルプロショック。長さ調整が出来るものを使用)
  • 張紐(自在付き)

ツェルトと張紐はセットで袋に入れてます。f:id:kuromenboo:20201123210851j:image

設営方法

グランドシート設置

ツェルトの底面は、紐で結んで止まっているだけなので、少し隙間ができます。地面が濡れていたりすると中まで濡れてしまうので、グランドシートを敷くのが良いと思います。テント用のグランドシートを使いましたが、何でも良いと思います。

ツェルトを広げ、底面を結んで連結

ツェルト2ロングの底面は、開いているおり、結んでつなげる構造です。つなげた状態でグランドシートの上に設置します。風で飛ばされないよう、ツェルトの中にザックを突っ込みます。f:id:kuromenboo:20201118204656j:image

ストックを立て、張紐で張ってツェルトを持ち上げる

説明書では、ストックの持ち手側が上になっていましたが、上手く固定できなかったので、持ち手を下にして張りました。長さを微調整できるストックなので、あまり苦労せず張れました。f:id:kuromenboo:20201118204817j:image

張紐を石や楔で固定

テントと同じです。張紐に自在を取り付けており、ループを作って石を通して固定しました。f:id:kuromenboo:20201118204835j:image

張紐不足のため風で潰れる

張紐をあと2つ追加すれば良かったです。最低限の張紐だと風の影響でツェルトが潰れて中が狭くなってしまいました。横側左右2箇所を張ることで、より快適な環境になるでしょう。次回は短めの張紐を2つ追加します。f:id:kuromenboo:20201118204918j:image

移住性能、耐久性能

使用した環境

日付:2019年5月24日

場所:蝶ヶ岳

天候:晴れ、風速8mぐらい

気温:推定5度(夜の気温は未計測ですが、寝た時の装備から予想しました)

サイズ感

設営寸法:長さ220cm、幅100cm、高さ95cmなので、身長175cm、体重65kgの私でも、快適に眠れる空間でした。荷物を適当に配置しても問題なし。2人で泊まろうと思えば可能なレベルだと思います。高さは少し低めで背筋伸ばして座ると頭が擦れます。

寒さ、結露

下記装備で就寝しましたが、寒くなく、とても快適でした。テントと比べて寒さは変わらない印象です。

服装:象足、ダウン上下

寝具:ダウンハガー800#3、サーマレストネオエアーXライト

結露については、今回は湿気はあまりない環境だったので特に問題なしでした。

その他

前室はないため、靴は中に入れました。雨の日とかの場合はビニール袋を敷くなどの対応が必要でしょう。

特に心配だったのが、風で飛ばされないかです。ポールで固定されているテントと比較すると、ストックと張紐だけでは、防風性能は低いと感じました。ストックがずれることはなかったですが、構造上ずれやすく、強風でとばされるリスクはあると感じました。

結論

ツェルト2ロングを購入して良かったです。金額は高めで、買うかどうか悩みましたが、緊急時のお守りとしていつもザックに入れていますし、夏場は軽量テントとして活用できるので、汎用性は高いです。

このツェルト2ロングにした理由は、安心のfinetrack品だからというのが大きいです。金額は高いですが良いものを作っているので、これであればテント代わりにも使えると確信があり、こいつに決めました。よかったです。

使用した時の記録

蝶ヶ岳でのツェルト泊。テントを持って行きましたが、良い機会だったので、ツェルト泊してみました。

kuromenboo.hatenablog.com

 

登山ではこの方法でカメラを携行しておりますが、非常に便利です。

kuromenboo.hatenablog.com

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大笠山〜晩秋の紅葉登山〜(2020年11月)

三百名の一つ、大笠山。美しい紅葉と、白化粧した白山を眺めに行ってきました。

カラッと晴れない天気だからこそ見れた幻日、晩秋ではあるが美しい紅葉の山々、カッコ良い山容の笈ヶ岳と白山。急登で大変な山ですが、満足できる素晴らしい景色に出会えました。

場所:富山県

日程:2020年11月1日(日)

獲得標高:1578m

歩行距離:10.8km

登山時間:5時間50分

出会った自然の美しさ

ハロか幻日か、太陽の周りにできる虹は不思議な光景で面白い。f:id:kuromenboo:20201104195349j:image

ギリギリ三段紅葉の笈ヶ岳。カッコ良い山容が素晴らしい。
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山頂から見える、笈ヶ岳と白山。
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晩秋ではあるが下の方はまだまだ紅葉のピーク。美しい色合いだ。
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日程と装備

ルート

05:30駐車場→07:10前笈ヶ岳→08:45大笠山→15分撮影→09:00下山開始→11:20駐車場

登山時間:5時間35分+15分撮影

登り:3時間15分(標準CT:4時間50分、0.67)

下り:2時間20分(標準CT:4時間5分、0.57)f:id:kuromenboo:20201103210534j:plain

駐車場

登山口の前に駐車スペースあり。目の前は2台だけしか停めれないですが、道路は狭くないので路駐可能です。

装備

  • 行動着上(インナー、半袖)インナー途中で脱いだ

  • 行動着下(インナー、長ズボン)インナー途中で脱いだ

  • 足元(トレランシューズ)

  • カメラ(α7II、SEL1635F4)

  • 三脚
  • ウィンドブレーカー、使用せず
  • レインコート上下、使用せず

  • ハイドレーション3L、2.5L使用

  • ヘッドライト

  • 小物(救急セット、携帯トイレ)使用せず

  • ツェルト(緊急用)使用せず

登山

駐車地→大笠山

最近、熊出没のニュースが多いので、人の少ないこの山に、暗いうちに1人で登ることは、わずかながら恐怖心がありました。

明るくなってから登ろうかなと思っていたら、7人の大グループが来て、準備を始めたではないか!こりゃ安心だと、私も準備し大グループの5分後ぐらいの05:30駐車地スタート。

橋を渡り、急な場所に連なる梯子登りから始まります。異様な登り出しですが、短い梯子が終われば通常の登山道です。

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大グループの人達よ、あなたたちのおかげで暗いうちから登り出すことができました。感謝します。熊鈴を響かせながら先に進みます。f:id:kuromenboo:20201103063840j:image

登り出しは寒く、インナーを上下着ていましたが、早々に暑くなったので、脱ぐことにしました。結局夏と同じ格好になっちゃう。紅葉の道を進むが、結構な急登が続きます。
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太陽おはよう。ピカッと眩しくなく、柔らかい優しい光に照らされ、世界が赤くなる。

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07:10気付いたら前笈ヶ岳。木々が高く眺望が良いとは言えないですが、太陽を見ると、左右に虹があるぞ!これが幻日。カラッと晴れない天気だからこそ見れた面白い天気現象。
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前笈ヶ岳からは登り続きではなくなりますが、下って登っての繰り返しになりそれなりにきつい。

奴の落とし物が…まだ登山中に一度も会ったことないんだよなー。出会わないように熊鈴をさらに響かせます。
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天の又が見えてきましま。急に見えるけど、見えたままに急です。
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ここまで来れば眺望が良くなります。笈ヶ岳の先に白山。三段紅葉と言っても良いのではないでしょうか。
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大門山方向。紅葉のピークは終わったのか晩秋の雰囲気を感じます。f:id:kuromenboo:20201103064319j:image

幻日がハロに変わってきました。
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大笠山が見えてきて、急登は終わり、少しなだらかになってきました。

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2,3日ほど前に積雪のために撤退したレポートがありましたが、まだ雪が残っていました。アイゼンが必要なレベルではないですが、この時期には軽アイゼンをザックに忍ばせとくのが得策でしょう。f:id:kuromenboo:20201103064327j:image

もう眺望は抜群に良く、遠く穂高連峰から立山連峰までくっきりと見えます。
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景色も良いし、道も良い!
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避難小屋。山頂から5分もかからない位置にあり、泊まればさぞ美しい景色が見えることでしょう。中は綺麗で銀マットもいくつかあり、寝袋さえあれば宿泊できそうです。
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08:45大笠山山頂。360度開けており、ベンチもあり、眺望は最高。f:id:kuromenboo:20201104215002j:image

登ってきた方向は晩秋の山々が連なり美しい。
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ここから見る笈ヶ岳と白山も美しい。
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大笠山→駐車地

09:00下山開始。山頂からの眺望は最高なので名残惜しい。大笠山からの景色がここまで美しいとは知らなかった!
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さらば白山。
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気持ちの良い道を下っていこう。
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比較的急登が多いが、危険ポイントにはしっかりとロープが張られているので、不安になることはなかったです。
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少し下ったところから見える笈ヶ岳が1番好き。
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気持ちの良い紅葉の道もありますが、基本は急なので足元を見ることが多くなってしまいます。落ち葉に滑らないよう慎重に。
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下界に近づくほど紅葉は濃くなり、まだまだピーク。
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結構急。
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ラスト、梯子ラッシュを下ればゴール。ここを前向きで降りてしまうところ、恐怖心がない証拠なのでしょう。
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駐車地すぐそばの橋から見た紅葉。
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11:20駐車地。駐車地には観光で紅葉を見にきた人達が多くおり、賑わっていました。キャンプ場も近いので、ふらっとドライブしに来るのでしょう。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIは登山の相棒です。kuromenboo.hatenablog.com 

SEL1635F4は見える範囲全てを収められる良い画角で、逆光耐性強く使いやすい。

登山装備

トレランシューズは、軽くて足運びが楽なので低山で大活躍です。他にも、攻めの登山の時は使っています。ただし、足首の守りは弱く、足を挫きやすいので注意。

何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。

笠ヶ岳〜夜間登山で見たモルゲンロート〜(2020年10月)

朝2時に出発し、何とか間に合った笠ヶ岳のモルゲンロート。徐々に朝焼けに染まる男前な笠ヶ岳の山容は最高に美しい。雲海から飛び出た山頂からは、360度の大展望で、穂高連峰を望むだけでなく全てが最高な山行でした。

場所:長野県

日程:2020年10月11日(日)

獲得標高:2230m

歩行距離:22.4km

登山時間:9時間40分

出会った自然の美しさ

太陽が登る前、穂高連峰から後光が射しているような青白い光はとても幻想的。f:id:kuromenboo:20201024021921j:plain

笠ヶ岳のモルゲンロートとビーナスベルト。だんだんと色づいていく笠ヶ岳に目を奪われた。f:id:kuromenboo:20201024021418j:plain

杓子平カール。大規模な自然の造形美とその先に広がる雲海は最高だ。f:id:kuromenboo:20201024021905j:plain

紅葉と槍ヶ岳f:id:kuromenboo:20201024021815j:plain 

日程と装備

ルート

02:00駐車場→3:00笠新道登山口→06:00杓子平抜けた笠ヶ岳稜線→15分撮影→07:30笠ヶ岳→30分のんびり→09:00抜戸岳→11:10笠新道登山口→11:40駐車場

登山時間:9時間10分+30分撮影

登り:5時間30分(標準CT:8時間30分、0.65)

下り:3時間40分(標準CT:6時間40分、0.55)

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駐車場

新穂高温泉の登山者用駐車場は、ここ市営第三駐車場のみです。250台駐車可能だけあって、02:00時点では空きまくりだったし、下山時にも空きはありました。

装備

  • 行動着上(インナー、半袖)

  • 行動着下(機能タイツ、半ズボン)

  • 足元(トレランシューズ)

  • カメラ(α7II、SEL24105F4)

  • 三脚
  • ウィンドブレーカー、使用せず
  • レインコート上下、使用せず

  • ハイドレーション3L、2.5L使用

  • ヘッドライト

  • 小物(救急セット、携帯トイレ)使用せず

  • ツェルト(緊急用)使用せず

登山

日の出を狙っての登山なので、睡眠時間を確保するため、前日に道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」に移動して車中泊。車には、銀マットと毛布とマイ枕の3点セットで快適に3時間眠れました。

私はここの道の駅でよく車中泊します。なぜなら、トイレにウォシュレットがついているから!登山前の排泄は念入りにする必要があるからね。

01:00に起床し、コンタクトレンズ装着、しっかり用を済ませ、朝ごはん?を食べながら駐車場へ向かいます。

駐車場→笠ヶ岳稜線

駐車場についたら、少しガスっぽい。月がボワッと光っているのが見えます。思ったより寒くないので、上着を羽織る事もなく、登山中はずっと同じ格好の装備に準備を済ませ、02:00にいざ出発。10分程で新穂高センターに着きますが、ここはスルーして、1時間程の林道歩きで笠新道登山口へ向かいます。f:id:kuromenboo:20201024021824j:image

林道は歩きやすいのだけれど、真っ暗な林道はどうもおばけの恐怖を感じてしまいます。いるはずはないのだけど、後ろに人がいるような気がして、振り向くけどもちろん誰もいなくて、何でか知らんけど、闇は怖いね。

03:00笠新道の登山口に到着。ここから本格的に登山開始。
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登山道に入ってしまえば、おばけの恐怖はなくなり登山に集中。眺望はあまり良くない樹林帯を黙々と足元だけ見ながら登ります。まさかこんな時間に人がいると思わなかったですが、1人抜いて行きます。
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ある程度登ると、いつのまにかガスを抜け、満点の星空が見えるではないか!月明かりのおかげで下界の雲海が肉眼で見えます。ただ、目では見えても手持ち撮影では写せなかったので、三脚を出してパシャリ。下界は雲海の中だ。f:id:kuromenboo:20201024021605j:image

また、穂高連峰のシルエットと星空が美しく、三脚を使ってパシャリ。ここまで来るとずっと穂高連峰が見え、気分は上々です。
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5時になると、穂高連峰側が青白く輝いてきました。後光がさすとはこのことか!太陽が登るにつれて、この輝きの色がどう変わって行くのか非常に楽しみな美くしさ。
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05:20杓子平に到着。ここから笠ヶ岳の稜線を目指しますが、想定外だったのが、杓子平の中では穂高連峰の太陽側が見えなくなってしまうこと。ここにとどまって太陽を待つか、ダッシュで登り稜線まで行ってしまうか。太陽が登るまで残り30分…行こう!f:id:kuromenboo:20201024021619j:image

体力温存なんて考えない、必死な登りで稜線を目指します。
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とはいえ、太陽が登る前のゴールデンタイムの景色は美しく、足を止めて何度も振り返ってしまいます。
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やべぇ明るくなってきた。ここにきてもう1人出会いました。「めちゃくちゃ天気が良くて、今ここにいることが最高だね」と、最高な気分を共有し、この人と一緒にモルゲンロートを見ることになります。
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地球影とビーナスベルトが綺麗に見えてきた。稜線まであと少し頑張ろう!
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これは、もう生まれる…。f:id:kuromenboo:20201024221926j:image

笠ヶ岳稜線→笠ヶ岳

06:00笠ヶ岳が見える稜線に到着。笠ヶ岳モルゲンロートに何とか間に合いました。笠新道からここまで3時間で来れたのは、いい意味で想定外。一部だけ照らされる笠ヶ岳と、後ろのビーナスベルトが何ともたまらん。
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太陽さんおはよう!今日もいい天気だね!
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笠ヶ岳の頭にも日が射し、刻々と美しい景色は続いています。
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男前な山容。朝早起きして、ここまで来て本当に良かった。
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ビーナスベルトが美しく見れた時間は20分。眺めていたら、撮影していたら、そんな時間が経つのはあっという間。風はなく、太陽の光が暖かく、稜線に来てもとても快適です。
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ここは雲の上の世界。どの方向を見ても街は雲の中で、山たちだけが顔を出しています。絶景のゴールデンタイムが終わったので、そろそろ、山頂を目指して登り出します。
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杓子平。景色は十分過ぎる美しさなので、全然足が進まない。
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太陽眩しいな。日焼け止めをつけ忘れたことに気付き、こりゃ焼けるなと思いつつどうしようもないです。

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景色に酔いしれながら登っていたら、いつの間にか山頂が近づいて来ました。
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新穂高ロープウェイだ。乗り口は雲海の中なので、ロープウェイに乗った人は、雲海から飛び出た時に現れる絶景に感動することでしょう。
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地味に登りがしんどい。日の出を見るためにダッシュして、体力を使ってしまった分がきてます。f:id:kuromenboo:20201024021614j:image

笠ヶ岳山荘。コロナの影響で、今年は営業していません。笠ヶ岳はコースタイム15時間なので、ここが営業していないと、日帰りで行くしかないので、健脚しか来れない状況です。
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ブロッケン現象。こんなに最高な天気なのに、さらにサービス景色をもらえるなんて、最高だ。
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ラスト一踏ん張り登るぞー。
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07:30笠ヶ岳山頂到着。山頂は、360度の展望台が待っていました。f:id:kuromenboo:20201024021758j:image

笠ヶ岳山頂

山頂からの大展望を楽しみます。全方向に雲海が広がり、街は曇り空なのでしょう。山の上は雲上の世界で、景色が最高だぞー。30分ものんびり堪能しました。

南側。
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東側。
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杓子平と穂高連峰
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登って来た道と、その先に槍ヶ岳
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笠ヶ岳→抜戸岳

08:00名残惜しいがそろそろ下山。
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槍ヶ岳に続いているかのような道。穂高連峰がずっと美しく見えており、最高な稜線。
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登って来た時は暗くて気付かなかったですが、杓子平の草紅葉が美しい。
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さらば笠ヶ岳。この道めっちゃ良い。
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下山しようかと思いましたが、近くに抜戸岳のピークがあったので寄り道することに。09:00 抜戸岳。ここには、寄り道して良かったと思える景色が待っていました。
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これまで見えなかった槍ヶ岳の西側が全て見えるのだ。
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山にかかる雲が面白いし、槍ヶ岳に続く稜線が丸見えだ。

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抜戸岳→駐車場

本当にこれが最後の笠ヶ岳の景色。何度見ても美しい。
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まずは杓子平へ下ります。こんな急な道をダッシュで登ったのかと驚愕です。10組程のグループとすれ違いましたが、日帰りでくる健脚がこんなにいるとは思わなかったし、12歳ぐらいの子供を連れた家族もおり、驚き。
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杓子平を上から見て、その先の山並みまで見える景色も美しい。
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既に笠ヶ岳が見えていたのか。登りでは暗かったし、急いでいたから景色が見えていなかったです。
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下って来た道を振り返る。とても急だし、どこに登山道があるのかよくわからないな。
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杓子平を過ぎると、だんだん樹林帯に入って来ました。ここからは真っ暗で全然見えなかった景色だ。
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真っ暗でもシルエットは見えていた、穂高連峰が丸見えです。紅葉と、緑と、岩で3段紅葉…ではないか。
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結構急。最近、下りで右足だけ良く挫くようになって捻挫しがち。集中してると大丈夫ですが、ゆっくり下っていて気が抜けていると挫きやすい。非常に困る。この下山で3回ぐらい挫きました。
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紅葉と槍ヶ岳が美しい。登りでは真っ暗だったので、紅葉していることにも気付かなかったです。
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樹林帯に入ると眺望はなくなり、黙々と下るのみです。
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11:10笠新道登山口。ここに水場があるのはありがたい。汗をざばっと流し、スッキリした状態で林道を帰ります。
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真っ暗な時は怖く感じた林道。明るいととても爽やかな道やないか!登山道には入らず林道を歩いて森林浴を楽しむ人達が何組かいました。無理せずそういう楽しみも良いね。
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ない体力を振り絞り、ワープを使います。
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11:40下山完了!ゆっくり温泉に入って帰りたいのは山々だが、家庭の事情で即帰宅。
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標準コースタイム15時間の厳しいルートですが、開けた杓子平カールは気持ちよく、笠ヶ岳に続く稜線も良いし、笠ヶ岳のモルゲンロートは最高に綺麗。素晴らしい景色をありがとう。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIは登山の相棒です。kuromenboo.hatenablog.com 

SEL24105F4はSONYユーザー必携の扱いやすいレンズです。

登山装備

トレランシューズは、軽くて足運びが楽なので低山で大活躍です。他にも、攻めの登山の時は使っています。ただし、足首の守りは弱く、足を挫きやすいので注意。

何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。

新穂高からの山行

紅葉の涸沢カール日帰り。

kuromenboo.hatenablog.com

冬の西穂高岳

kuromenboo.hatenablog.com

小蓮華山、白馬岳〜蓮華温泉から日帰り登山〜(2020年9月)

当初予定していた大雪渓が数日前に通行止めになり、ルート変更して蓮華温泉から日帰りで白馬岳に行って来ました。

天気予報は曇り時々雨でしたが、山は雲上の絶景世界。もう天気予報は信じない!

新潟県最高峰の小蓮華山、百名山の白馬岳、どの山も美しい。

場所:新潟県、長野県、富山県

日程:2020年9月21日(月)4連休の中日

獲得標高:1868m

歩行距離:20.9km

登山時間:7時間50分

出会った自然の美しさ

白馬岳から見える、杓子岳と、白馬鑓ヶ岳。圧倒的な存在感に目を奪われた。f:id:kuromenboo:20200930024726j:image

白馬岳方向から見た小蓮華山。米粒サイズの人との対比に、山の雄大さを感じる。
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雲の裂け目から現れた太陽。一部だけ照らされた雲の陰影は美しい。
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白馬岳とその先に重なる山々。帰り道に何度振り返ったかわからないたまらん景色。
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北側から見た白馬岳。
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雲上の散歩。雲より高い場所を歩くのはとてつもなく気持ちが良い。
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雲から顔を出す山々。その先には槍ヶ岳まで見える。
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白馬大池。雲の上にある存在感が凄い。
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日程と装備

ルート

02:30駐車他→2:40蓮華温泉駐車場→04:30白馬大池山荘→05:40小蓮華山→07:00白馬岳→08:00小蓮華山→08:50白馬岳大池山荘→10:20駐車他

登山時間:7時間50分。

登り:4時間30分(標準CT:5時間30分、0.8)

下り:3時間20分(標準CT:4時間10分、0.8)f:id:kuromenboo:20200930212754j:plain

駐車場

登山口に一番近い場所は、蓮華温泉駐車場ですが、2:00の時点でまさかの満車。4連休の中日だし、雪が少なかったために雪渓ルートが通行止めなのも影響してそうです。

1kmほど戻った駐車スペースに駐車。

装備

  • 行動着上(インナー、半袖)小蓮華山付近でレインウェア着用

  • 行動着下(機能タイツ、半ズボン)小蓮華山付近でウィンドブレーカー、レインウェア着用

  • 足元(トレランシューズ)

  • カメラ(α7II、SEL24105F4)

  • ウィンドブレーカー
  • レインコート上下(小蓮華山付近で着用)

  • ハイドレーション3L、1.5L使用
  • ヘッドライト
  • 小物(救急セット、携帯トイレ)使用せず

  • ツェルト(緊急用)使用せず

登山

駐車地→小蓮華山

高速のサービスエリアで車中泊し、02:15に駐車地着。すぐに準備して02:30駐車地出発です。10分程で蓮華温泉駐車場到着。満車と知らずにさまよう車がいます。こんな時間から登る人少ないだろうし、駐車してる人は宿泊の人かな?f:id:kuromenboo:20200927203832j:image

トイレは綺麗なのがありました。(さすがにウォシュレットはなし)

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何の景色も見えない中、登ります!

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04:30白馬大池山荘到着。テントの明かりが綺麗です。こんな時間から小屋は準備中のようです。お疲れ様です。

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やっとライトがいらない明るさになってきた。日の出は05:26ですが、今日は見えなそうです…。天気予報は曇り時々雨で、逆に爆焼けを期待したんだけどな。f:id:kuromenboo:20200927203909j:image

05:40小蓮華山。明るくなってきたけど、太陽のたの字もない。今日はずっとこんな天気かなー?標高2766mで新潟県最高峰みたい。
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小蓮華山→白馬岳

今は雲の中の白馬岳に向かいます。風が強くなり寒くなってきたので、ウィンドブレーカーと、レインウェア上下を装備します。手持ちの温度計では6度で、体感的には0度ぐらいかな。
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風が強く、目まぐるしく変わる雲の動きがカッコよくて、1人テンションが上がっています。
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太陽は出てないけど、こういう景色もカッコ良くて好き。
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大勢の人が白馬岳方向からやってきて、小蓮華山方向に向かって行ったけど、みんなどこから湧いてきたんだ?泊まりで縦走かな?
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だんだんと雲がとれてきて、顔を出しました、太陽!おはよう!雲海とのコラボはもう幸せ。
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ただ、雲は厚いので太陽は顔を出したり出さなかったり。まぁ、好転するのに期待です!白馬岳山頂が見えてきて、少し紅葉もしてますね。
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07:00白馬岳、24座目の百名山です。
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ておい!ここから見る白馬山荘方向めっちゃカッコ良いやないか!左側の杓子岳と、右側の白馬鑓ヶ岳(やりがたけ)の存在感がヤバい。
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目の前を雲が流れていく景色。完全な晴れよりこういう景色の方が好きだ。後になって思うと、白馬山荘まで行ってそこからの白馬岳の姿を見ておけば良かったけど、またの楽しみにしときます。
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白馬岳→小蓮華山

名残惜しいですが帰ります。小蓮華山方向は、ガスはなくなり、雲海だけが残り、即ち絶景。こんな絶景を登ってきてたのか!
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小蓮華山。人が写ってるんだけど、小さすぎてわからない。
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100人ぐらいすれ違ったけど、みんな白馬山荘から湧いてきたのか?確かにここに泊まりてぇな。
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太陽が良い仕事してくれてます。
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小蓮華山への気持ちの良い縦走路。たまらん。
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さらば、白馬岳。
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雲の上の縦走路。景色が綺麗すぎて足が進まない。気温は10度で風は弱まり、暖かくなってきたので、インナー+半袖半ズボン装備に変更。
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振り返ると、白馬岳とその先に見える山々。美しい。何度振り返ったかわかりません。
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振り返りすぎて、写真撮りすぎて全然前に進んでない!これが最後!さらば白馬岳。登りではガスで見えなかった全貌を拝めて幸せだ。
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そろそろ小蓮華山に向かいます。
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雲海を見ると、お、あれは!槍ヶ岳か!一際目立つお姿が見えました。
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08:00小蓮華山。のんびりと白馬岳から小蓮華山の縦走を楽しみました。
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小蓮華山→駐車地

雲の上の景色はまだまだ続く。天気予報では曇り時々雨。予報はもう信じません。f:id:kuromenboo:20200927203802j:image

あの雲の中に下って行くよー。
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やっぱり振り返っちゃう。雲海からちょこんと飛び出てる山がカッコ良いんだよな。
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これはもう飛行機から見える景色やん?
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サクッと下山!
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船越の頭への登り返しが意外にあってしんどいけど、今日は荷物軽いから余裕。
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振り返り、さらば、小蓮華山。
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朝は暗闇で全く存在がわからなかった、白馬大池。山荘の隣にあるのね。夜はリフレクションでいい写真が撮れそう。
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08:50白馬大池山荘。泊まりてぇ。
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サクッと下山します!もう眺望はなくなるので無心で下ります。下界は雲の中です。

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蓮華温泉駐車場。足洗い場があるのは嬉しいね。あまり汚れなかったけど、軽く流しました。駐車場まだ満車だったけど、これから下山してくるのかな?

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10:20駐車他。蓮華温泉駐車場から遠く感じた。f:id:kuromenboo:20200927203703j:image

 

天気予報では曇り時々雨だったので、ガスの中で眺望なしかもと思っていましたが、実際は雲海で晴れ!最高の景色を見ることができました。ありがとう。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIは登山の相棒です。kuromenboo.hatenablog.com 

SEL24105F4はSONYユーザー必携の扱いやすいレンズです。

登山装備

トレランシューズは、軽くて足運びが楽なので低山で大活躍です。他にも、攻めの登山の時は使っています。ただし、足首の守りは弱く、足を挫きやすいので注意。

何かあった時のお守りツェルト2ロング。テント代わりにもなるので、買っといて損なし。