LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

剱岳〜早月尾根から日帰り登山〜(2019年10月)

この翌日には冠雪した剱岳。秋シーズンギリギリ滑り込みです。標高差2200m、北アルプス三大急登の一つ、早月尾根に日帰りで挑戦してきました。ついでにカニのよこばいとたてばいにも行ってきました。

通常は早月小屋で一泊し、2日かけて登るルートですが、体力に自信がある人は日帰り可能です。

場所:立山連峰富山県

日程:2019年10月21日(月)平日

獲得標高:2434m

距離:14.9km

駐車場:馬場島荘前駐車場。時期の問題なのか平日だからか、馬場島荘は閉まっていました。トイレは近くに共用があります。

出会った自然の造形美

初めて見た天体ショー、月の周りに虹ができる現象、月暈(つきがさ)。f:id:kuromenboo:20191023084657j:image

曇りの中に輝く太陽。岩のゴツゴツ感と組み合わさり不気味な不思議な光景です。
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剱岳山頂からは、日本三大霊山が全て見えることを知らなかった。富士山、立山、白山。登った時にはぜひご覧あれ。
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カニのたてばい側の剱岳。針山地獄と云われる所以のような鋭利な岩場。
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計画

ルート

03:50馬場島荘→06:45早月小屋→08:50剱岳山頂→蟹のよこばいたてばい→10:00下山開始→11:40早月小屋→13:40馬場島荘

登山時間:9時間50分(CT14時間20分)0.7f:id:kuromenboo:20200311210329j:plain

装備

  • 服装上(インナー、半袖)
  • 服装下(機能タイツ、半ズボン)
  • 帽子
  • 足元(トレランシューズ)
  • 手袋
  • カメラ(α7II、SEL24105)
  • モバイルバッテリー(使用せず)
  • ドリンク(ハイドレーション3.0L)全て使用
  • 予備の水1L(予備)使用せず
  • 緊急用(ツェルト)使用せず
  • レインコート上下(使用せず)
  • 防寒着ダウン上(使用せず)
  • 小物(ヘッドライト、救急セット)使用せず
  • 食事(行動食、コンビニパン)
  • ヘルメット、早月小屋で装備

登山

馬場島荘→早月小屋

03:50馬場島荘発。前日23:00に馬場島に入りしっかり寝てから出発します。輝く月には月暈が光っており綺麗ですが、今日は晴れない前兆のように感じました。f:id:kuromenboo:20191022220146j:image

試練と憧れ。剱岳登山口にある良い言葉。誰かは知りませんが上手いこと言ったものですね。
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暗闇の中、ヘッドライトの明かりを頼りにひたすら登ります。ふと顔を上げると富山の夜景が煌めいています。f:id:kuromenboo:20191022220446j:image

少しづつ明るくなってきていますが、太陽が顔を出す雰囲気はありません。f:id:kuromenboo:20191022220233j:image

6時を過ぎるとヘッドライトなしで良いほど明るくなりました。晴れてたらもっと明るいのにと思うと残念です。
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06:45早月小屋到着。ここで溜まっていた便意を排除します。小屋はもう閉まっていましたが、トイレは開放されており助かりました。ただ、紙はなかったです。(トイレットペーパーを持っていて本当に良かった)
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早月小屋→剱岳山頂

ここで私の食べながら登る時の便利グッズ紹介です。マイブームは栄養満点のナッツ。カルディに売っていたこれはマカダミアナッツも入っていて美味い。
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カメラバッグに入るので、ザックを下さず、食べながら登っています。
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早月小屋を見下ろす。富山の街が遥か遠く、遠くから来たものですね。
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通常の登山道をひたすら登ります。f:id:kuromenboo:20191022220107j:image

だんだん景色は開けてきて、右手には立山が見えてきました。
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左手には剱岳のゴツゴツとした岩場。断崖絶壁は剱岳の別名「岩と雪の殿堂」を感じます。
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剱岳山頂までもう少しです。
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景色が開けてくると岩場になってくるので、ヘルメットを装着してガシガシ登ります。
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久しぶりの霜柱。先週は岩場が凍っている日もあったようですが、今日は凍結がなく登りやすいです。
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剱岳山頂が見えてきた。こちら側見る剱岳はまん丸としています。
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曇りの中で輝く太陽。岩のゴツゴツ感と混じると不気味な雰囲気です。
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山頂付近は岩しかありません。鎖は要所要所に設置されているので、しっかりと掴みながら登ります。危険な場所ではありますが、カニのたてばい、よこばいに比べると難易度は低いです。
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08:50剱岳山頂。誰もいません。気温は約6度。とても静かで聞こえてくるのは風の音だけです。
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立山独り占め。曇っていて陰影が薄い世界なので、とても不思議な空気感があります。f:id:kuromenboo:20191022220203j:image

ここで凄いことに気付きました。剱岳山頂からは、日本三大霊山が全て見えるのです。ご利益ありまくりですね。
富士山。
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立山
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白山。
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剱岳山頂→カニのよこばいたてばい

09:15時間があるので、カニのよこばいとたてばいにお散歩してきます。ここから立山へのルートは鋭利な稜線でカッコ良いですね。
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カニのよこばい。鎖がなかったら足がすくむレベルです。初めの一歩は、崖側に足を出さないと行けないので、勇気を出していきましょう。
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落ちたら終わりです。
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その先にある梯子。高度感はありますが、慎重に掴んで3点確保で行けば大丈夫です。
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カニのたてばいとよこばい分岐点から見る立山方向。岩場がとてもカッコ良い。
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剱岳方向カニのたてばい。人が登っているのが見えますか?
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カニのたてばい直下。鎖と杭がしっかり配置されているので、3点確保を守れば大丈夫ですが崖を登るので、落ちたらただでは済みません。
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剱岳→馬場島荘

10:00下山開始。標高差2200mを一気に下ります。
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下りの岩場は特に注意が必要です。
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今日は5人ほど会いました。もうシーズンオフなのでしょう。
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立山の美しい景色も見納めです。
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登りでは気付きませんでしたが、下りの岩場は危険に感じます。
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11:40早月小屋。
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登りは暗くて気付きませんでしたが、少し紅葉していました。早月小屋より下は森です。
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根っこの階段を駆け抜けます。
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保安林がいました。どれだけの年月で取り込まれたのでしょうか。
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剱岳への憧れが高まります。
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13:40馬場島荘到着。
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下山後の温泉は湯めごごち。馬場島荘から40分の場所で少し遠いですが、天然温泉で露天風呂もありサウナも立派でした。登山後のサウナは至福の時です。

料金は880円。

湯めごこち|舟橋・立山天然温泉

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今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。ただし、岩場では足元が見辛くなるので注意です。

α7IIは登山にはかかせません。kuromenboo.hatenablog.com

この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

足にフィットして使いやすいアカシャは、軽快な登山の相棒です。

足の負荷を減らしてくれている気がします。機能タイツもいざというときの仲間。CW-Xジェネレータ。