観光地にもなっている川浦渓谷(かおれけいこく)にある、川浦谷本流。
見所は50m+70mの大ゴルジュの廊下。目前にすると圧巻の景観であり、そこを泳ぐのが醍醐味である。(今回は水量が少なく、簡単に泳げてしまったが、多いと必死の泳ぎが求められそう)
登攀要素がほとんどないのは残念な点だが、初心者向けのワイワイ楽しめる沢だ。
下山は林道を使えるので楽だが、今回のように往復して下降するのも楽しい。
ラバーとフェルトはどちらでも可。
ウェットスーツでも寒い泳ぎが続くので、厚めの暖かいのが良く、セミドライなら余裕だった。また、ライフジャケットは必須。
レベル:沢2級(個人的なランク付け、水量による)
オススメ度:★★★★☆
日程:2020年8月30日(日)
人数:3人
所要時間:5時間
地図:
圧倒的な自然の造形美
全体的に水は綺麗で、エメラルドグリーンの水は、暑い夏に泳ぎたくなる。
大ゴルジュ70mの廊下。上から見ても圧巻だが、中に入って見える景色は素晴らしい。


綺麗な沢のプールをひたすら泳ぐのがこの本流の醍醐味だ。


総じて楽しかったけど、もう少し水量が多い方が楽しそう。水量が少ない場合は海の溝谷に切り替えるのが正解かも。
計画
ルート
07:30駐車場→07:45入渓→08:20海の溝谷出合い→08:40小難所滝→09:20大ゴルジュの廊下→10:50折り返しポイント→11:30大ゴルジュの廊下→12:30駐車場
登山時間:5時間
駐車場:板取キャンプ場の第二駐車場(左下の空き地で看板あり)
装備
- 服装上(インナー、セミドライスーツ)
- 服装下(セミドライスーツ、半ズボン)
- 足元(沢タビ)
- 防水カメラ
- ヘルメット
- 防水インナー(いつもは問題なかったが、泳ぎが多かったためか、中に水が入っていた)
- 昼ごはん
- 行動食
- ドリンク(1.5L)0.5L使用
- 緊急用(ツェルト、タオル、緊急セット)使用せず
沢道具
沢登り
07:30 仲間と板取キャンプ場第二駐車場で合流。この時点では誰もいませんが、戻ってきたら満車でした。キャンプ場まで行き、朝ごはんで賑わうキャンパーを横目に沢に一直線で向かいます。


07:45 キャンパーが凄い見てくる。これが大人の遊び方や!入渓して、本流の先へ!今日は水量少なめです。
最初から泳ぎの沢ですが、そんなに流れはないので、必死に泳がなくても大丈夫です。水量が多いと、この辺りを通過するのも命がけで難しいよう。そういうのも楽しそうね。
橋の上に観光客が見えました。元気に手を振りましょう。
08:20 海の溝谷(ウノミゾダニ)到着。先週行ったばかりの場所ですが、水量が少ないとどんな感じなのか、少しだけ偵察。
前回はスリングで引き上げた門番の滝も、水線に突っ込めて、普通にすんなり通過。水量の違いでえらい違うな。
今回は本流が目的なので、門番までですぐ本流に戻ります。
08:40 本流唯一のでかい滝。左側から斜め懸垂で行くか、右側から直登かどちらかから突破するらしい。
とりあえず右側から直登を狙うも、ダメでした。水量が少なすぎて、ルートがないのだろうか。それとも実力不足なのか…


諦めて斜め懸垂の崖へ。崖の上までは綺麗な階段を登るだけ。懸垂用に残置があったので、活用させてもらいます。


一応階段になっており難しくはなく、落ちても水だから安心して突っ込めますが、写真の場所で悪い一歩があるので、そこがちょい緊張しました。
滝を越えると、ありました穴!あれ登ってみたかったんだよ。
思ったより簡単で残念でした。降りる時はもちろん高く飛んで飛び込み!
穴から見る景色。仲間たちは登らずにしばしの休憩を楽しんでいます。のんびりしてると後続の4人パーティが来ていました。
09:20 ここからが本流の大ゴルジュの廊下です。まずは50m廊下。んー、何かちょっと淀んでる。やっぱり水量が少ないからか流れがほとんどありません。
ロープで引っ張る必要もなく、みんなで泳ぎます。


50m廊下を越えた先には、70mの廊下。こっちの廊下は圧巻!ゴルジュ祭りですね。
大ゴルジュの廊下を堪能。ライフジャケットなかったらめっちゃしんどいかも。


廊下の先には、さすがに登れない滝。流れが早くて取り付くこともできないので、チャレンジもせず、巻きます。巻道は階段があるので、簡単。


巻いた先の岩から見た大廊下。やはり凄い。
西ヶ洞の出合まで頑張って向かいます。途中で飽きてきて引き返すことになろうとはまだ誰も思ってないです。
大きな滝もなく、ゴルジュはだんだんと小さくなります。流れが強めな箇所を、必死に泳いで突破するのは楽しい。


ゴルジュが終わり、明るい綺麗な沢。これもまた沢登りの醍醐味か。ただ、滝がなくただ歩くだけで平和すぎて飽きてきます。贅沢なもんだ。
吊り橋が見えてきたけど、西ヶ洞出合まではまだ遠いよう。今回は水線を戻るので、先まで行って林道に上がらないので、どこで引き返してもいいんだよね。
10:50 出合はまだですが、引き返すことにします。この先にもゴルジュはあるようですが、滝がないと平和すぎてちょっと…
戻りは流れに身を任せます。もっと水量があればと思うことが多々ですが、平凡だと思っていた沢も、流されれば気持ちよくて楽しいもんだな。
適度な川下りが楽しいを攻める!ただ、ケツが痛くなる。
大廊下に戻ってきた。
11:30 70m廊下。今日は流れがないので、泳がないといけないようだ…
上を見ながらプカプカと泳ぐのがとても良い。
斜め懸垂の滝は飛び込んで突破。難所はないので、林道戻るより沢を降る方がオススメ。
海の溝谷出合。観光客が見下ろしてます。手を振りましょう。
プーカプーカ。ライフジャケットがあるとはいえ、防水リュックも浮きがわりとして使っているのですが、浮きとして長時間使いすぎたのか、さすがに浸水してた…
キャンプ場が見えてきた。
人だらけ!最強装備のおっさんたちが通りますよ。
12:30 駐車場は満車!
圧倒的な大ゴルジュの景色は圧巻で、泳ぎも楽しい。できればもうちょい水量が欲しかったので、水量が多い時にまた来たいです。
活躍した沢登り道具
沢登り装備は色々試してきて、自分に合った装備がわかってきました。 kuromenboo.hatenablog.com
私が使っている防水リュックはこれです。完全防水で水は入ってきませんし、重量が軽いので、沢登り以外にも使い勝手がよく日帰り登山ではよく使ってます。
沢靴はラバーソールのこれです。安いのは良かったですが、ソールが薄いので長時間歩くと足裏が痛くなります。
ハーネスはロッククライミング用がオススメです。強度も高く、カラビナをかける場所も最適化されてるし、重さは気になりません。
ロープで確保しながら登るとき用のマイクロトラクション。滑りが抜群に良く、小さいので買って良かった一つです。ロープに固定し、登る側には動くが、落ちる側では止まり、安全を確保できます。
沢で使っている防水カメラはこれです。大きな不満はなく、マクロ撮影もできて便利です。
過去記事
同じ川浦渓谷の沢の中でも難所のウノミゾダニ。楽しかったし、水量が少ない時はこっちに変更したほうが良さそうだ。