人気と噂の高谷池ヒュッテにテント泊して、1日目に火打山、2日目に妙高山に登ってきました。(百名山ダブルゲットです)紅葉のピークが過ぎ去ったのか人は少なく、テント場は私だけで、とても静かな山歩きを楽しむことができました。
綺麗な紅葉、雲海が作る絶景、ライチョウの群れ、山はいつも素晴らしい景色を見せてくれます。
場所:新潟県
日程:2019年10月23-24日(水木)平日
駐車場:笹ヶ峰登山口駐車場(40台)道路反対側すぐ近くのキャンプ場は、120台駐車可能で、そちらにトイレがあります。
出会った自然の造形美
笹ヶ峰登山口から1時間ほど続く大紅葉。視界が黄色に包まれる世界を静かに歩くのは堪らない。
火打山側から見る妙高山と台地。まるで雲海に浮かぶ島のような台地は絶景だ。
初めて見た野生のライチョウの群れ。これでもかと湧いてきて、11匹もいた。
雲海が迫り来る高谷池(こうやいけ)ヒュッテ。雲海に潜ったり浮かび上がったり、景色は目まぐるしく変わる。
高谷池とヒュッテと、小さな私のテント。明かりが灯ったヒュッテと暗いテントが、一つだけのテントの寂しさを強調してくれた。
計画
ルート
笹ヶ峰から入り、高谷池ヒュッテでテント泊。1日目に火打山、2日目に妙高山に行くプランです。台風の影響で崩壊した登山道がありました。
1日目:10:00笹ヶ峰登山口→13:10高谷池ヒュッテ→1時間20分テント設営、昼食→14:30出発→16:30火打山→17:40高谷池ヒュッテ
登山時間:6時間20分(CT6時間50分)0.93
2日目:06:30出発→07:00黒沢池ヒュッテ→09:00妙高山→11:20高谷池ヒュッテ→30分テント収納→11:50出発→14:00笹ヶ峰登山口
登山時間:7時間(CT9時間20分)0.75
装備
- 服装上(インナー、半袖)
- 服装下(機能タイツ、半ズボン)
- 足元(3シーズン靴)
- ストック
- スポドリ3.0L(アクエリアスの粉で1L追加補給し、1日目1.5L、2日目2L使用)
- プラティパス、水はテント場で補給
- コンロセット
- レインウェア上下(使用せず)
- テント泊装備(テント、フライ、マット、寝袋)
- 防寒着(ダウン上下、ゾウ足、バラクラバ)睡眠時に使用
- 防寒着(ハードシェル上下)使用せず
- 着替え(半袖上下)
- 撮影機材(α7II、SEL24105F4、SEL1635F4、三脚、レリーズ、PLフィルター)
- 小物(ヘッドライト、救急セット、タオル、ランタン、モバイルバッテリー、メガネ)
- 1日目:昼(コンビニ)夜(カレー飯、おしるこ、卵焼き、チーズ、ソーセージ)行動食(ナッツ、ゼリー1)
- 2日目:朝(カップ麺、ソーセージ)行動食(ナッツ、バー4、ゼリー2)
合計20kg
1日目(笹ヶ峰→高谷池ヒュッテ⇄火打山)
笹ヶ峰登山口→高谷池ヒュッテ
10:00笹ヶ峰登山口出発。高速を使えば石川県から3時間で到着しました。もう昼間ですが、平日なのと、秋シーズンが終わりつつあるので車は少ないです。
登山道入口から紅葉が見えていて、テンションが高まります。ここに来るまでの道路の景色も最高で、紅葉や、広大な山が見えていました。
登山口から1時間半ぐらいは大紅葉のハイキングで、傾斜も緩く最高です。
お気に入りの紅葉を探しながらのんびり楽しみます。
全然人もいないですし、天気も良いし、静かに一人で紅葉を感じます。
12曲り。ここから傾斜がきつくなり登山モードです。
10月に来た台風19号の影響で数箇所に倒木があったようですが、1週間程で全て切断し処理されていました。感謝。
森を抜けるとだんだんと開けてきました。この時は青空が広がっていますが、だんだんと雲が増えてきました。
今日登る火打山が見えます。広大な景色がちらちらと見えて、たまに開ける瞬間があります。
13:10高谷池(こうやいけ)ヒュッテ到着。ハイシーズンには全然予約がとれない大人気な山小屋のようです。
受付でテント場使用許可を貰います。410円と激安です。
水場はテント場のすぐ近くです。池の水をそのまま流しているので煮沸が必須です。汲んだ水は少し黄色く濁っていました。
誰もいないテント場。テントを設営して少しのんびりします。設営時間25分。今日のテント泊者は私だけでした。
高谷池ヒュッテ⇄火打山
14:30出発。火打山山頂で夕日を見る予定です。ただ、地形的にこの台地は雲が乗っかりやすいので、上に登れば雲の外に出る可能性大です。
天狗の庭。火打山の反射は風もなく綺麗です。池が点々とある風景ってただそれだけで美しいと感じます。
火打山登山のラストは、山頂に向けてひたすら登ります。
ふと後ろを振り返ると、素晴らしい絶景が広がっているではありませんか。台地の先にある妙高山は雲の上に浮かぶ大陸のようです。
絶景の横には、ライチョウが沢山いました。初めてのライチョウにテンションが上がり、さらに群れていて感動です。11匹もいました。
恋人同士かな?
歩いてきた道。左下が天狗の庭、その先に高谷ヒュッテです。
16:30火打山山頂。もう消えてなくなりそうな太陽は、雲の中に吸い込まれそうです。
焼山、白馬岳方向。夕日を見る予定でしたが、今日は無理そうなので帰ります。
登りで見たライチョウは、まだ同じ場所にいました。あなたたち巣に帰らないの?
雲に呑まれそうな高谷池ヒュッテ。
これから通る登山道に滝雲が!凄い勢いで流れています。
どんどん接近します。
滝雲の中はガスの中です。
もう暗くなった高谷池ヒュッテ。温かい光の先にポツンと私のテントがあります。一つだけなので寂しいです。
17:40ただいま。明日までまだまだ時間はありますが、のんびりしてると時間が経つのはあっという間です。
高谷ヒュッテのトイレ。入口で靴を脱ぐ必要ありです。綺麗でウォシュレット付きのトイレでした!(電源は入らず。笑)拭いた紙は持って帰るという情報もありましたが、紙用ゴミ箱がトイレ内にあったので使わせてもらいました。
夜ご飯を食べて、1人の夜を楽しんでおやすみなさい。テント内の気温は10度もあり快適です。ダウン上下にゾウ足、モンベル のダウンハガー#3で快適に寝れました。(未明の気温は0〜5度だったと思われます)
02:30天体観測。00:00に起きた時はガスに包まれていましたが、真夜中に晴れました。月は出ていますが、雲に隠れたり出ていたりです。
03:30高谷池ヒュッテと月と星。月に少し月暈がかかり幻想的な景色です。気温は2度ぐらい。風はないので、ダウン上下で寒くないです。明日に備えて寝ます。
2日目(高谷池ヒュッテ→妙高山→笹ヶ峰登山口)
高谷池ヒュッテ→妙高山
朝日を拝むつもりで起きましたが、高曇りで完全に無理そうです。朝ごはんを食べてモゾモゾと起き出します。
06:30妙高山に向けて出発します。
短距離の登り下りを進むと黒沢池ヒュッテが見えてきました。
思ったより下るので帰りのことを考えてしまいます。
07:00黒沢池ヒュッテ到着。通過します。
妙高山が見えてきました。凄い鋭利な角度してますね。
台風19号の影響で崩落した場所です。丈夫な木、笹を掴みながら通過できますが、危険です。今シーズンは整備されなそうですね。
妙高山が近くなってきました。辛いのぼりが目で見てわかります。
ラスト急登を行きます。
山の神様でしょうか?祀るために作られたような場所です。お参りして山頂に向かいます。
北峰。実はこの先の南峰の方が高いです。
09:00妙高山山頂到着。全体的に曇っていますが、360度開けており景色は良いです。
結構岩だらけの山頂で、火山の雰囲気があります。そういえば火打山の先の焼山は噴火中で立入禁止でした。
下の紅葉はそこだけ色が塗られていて不思議です。
新潟方向。山で雲が止まっているのが分かります。山は街を守ってくれているのですね。
火打山方向。この台地は雲海ができやすいようですね。
妙高山→笹ヶ峰登山口
09:30下山します。必死に登ってきた道も下山は楽です。
台風で崩落した場所を反対側から。落ちると下まで滑り落ちます。
剥げた山の一部だけ真っ赤な木。眺望が良いのでいろいろな景色を楽しめます。
妙高山を振り返り、黒沢池ヒュッテと一緒に。少し太陽が顔を出してきました。
11:20高谷池ヒュッテ到着。さくっとテントを回収して下山します。回収時間30分。
11:50下山開始。楽しいテント泊をありがとう。
下るにつれて見えてくる大紅葉。目を疑うレベルにカラフルです。
何度も足を止めて紅葉を眺めてしまいます。
この日も1人静かに紅葉を楽しみながら歩きます。
14:00笹ヶ峰登山口到着。
下山後の温泉は「苗名の湯」料金は500円と安いですが、内湯のみで汚れを落とすだけの湯でした。次回は他の良い温泉を探したいところです。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
カメラバッグはとても便利。
α7IIは登山にはかかせませんが、寒冷地に弱い点で我慢できず、α7Ⅲに買い替えました。kuromenboo.hatenablog.com
この画角が便利すぎる。SEL24105F4
登山装備
大重量を背負う時は心強い仲間、トレイルプロショックのストック。
足の負荷を減らしてくれている気がします。機能タイツもいざというときの仲間。CW-Xジェネレータ。
その他関連記事