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登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

百四丈滝の氷壺へ雪山登山〜ラッセルにより撤退〜(2019年3月)

落差90mの百四丈の滝(ひゃくよじょうのたき)。冬には滝壺に氷の壺ができ、面白い光景を見ることができます。2週間ほど積雪がない状況だったので、そろそろ行けると思い行ってきましたが、予定外に前日に40cmほど積もったため、ラッセル時間切れで撤退した記録です。

何と翌日にリベンジしました。kuromenboo.hatenablog.com

※雪庇の真横を通る危険ルートであり、冬は一般登山者がほとんど入らない山です。

場所:石川県白山市

日程:2019年3月8日、2人(YAMAPで知り合った人と初登山です♪)

獲得標高:1715m

歩行距離:15.2km

地図:詳細はYAMAPリンクをどうぞ(https://yamap.com/activities/3222648f:id:kuromenboo:20200716222759j:plain

駐車場:一里の温泉スキー場の少し先のスペースに駐車しました。8台ほどは停めれそうです。

登山計画

ルート

03:00駐車地→06:40導水管経由で加賀新道を通り分岐地点→09:10奥長倉避難小屋→10:50美女坂途中で撤退→11:20奥長倉避難小屋→15:10駐車地

登山時間:12時間10分(夏道コースタイム9時間25分)1.3

装備

  • 服装上(インナー、長袖、ソフトシェル)
  • 服装下(インナー、厚手防風ズボン)
  • 足元(冬靴、ゲーター、ワカン)
  • カメラ(α7II、SEL24105、SEL1635)SEL1635使用せず
  • ドリンク(サーモス0.75L、予備0.5L)0.75L使用
  • 手袋(インナー、テムレス)
  • 緊急用(ツェルト、ハードシェル上下、防寒着上下、冬用手袋)使用せず
  • 小物(ヘッドライト、救急セット、タオル)使用せず
  • 食事(パン、行動食)
  • 滝壺接近用(ピッケル、ヘルメット、アイゼン)使用せず

登山

駐車地→奥長倉避難小屋

03:00駐車地出発。導水管ルートから行きます。まさか積雪しているとは思わなかったのですが、下の方でも15cmぐらいの積雪です。この段階で滝までは無理な気はしていました。f:id:kuromenboo:20190312165308j:image

パウダーなので、ワカンでもスノーシューでも普通に沈みます。
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予報では雪でしたが青空がちらちらと見えます。
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まさかの霧氷祭り。
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分岐手前ぐらいから40cmほどの積雪です。今年は雪が少ないはずが、こんなところで本気を出してきた。
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雪庇が立派なルートです。一箇所だけ、間違えて雪庇の上を歩いてしまった。気を付けねば。
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何とか滝を遠くから見える場所まで行こうと必死に頑張ります。先に見えるピークは口長倉。
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まさか前日に積雪があるとは予想外すぎる。
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雪庇ちゃん立派じゃねぇか。
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スノーモンスターもいました。
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09:10避難小屋到着。4時間のはずが6時間かかりました。ここで朝ごはんか昼ごはんかわからないご飯を食べます。
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2階から入る入口があり、中は綺麗で1階もあるので10人ぐらい泊まれそうです。
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避難小屋→撤退場所

ほとんどが白い世界の山行ですが、一瞬のサービスタイムはあります。
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いつもは嬉しいパウダーラッセルも、ロングルートでは困りもんです。
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ほんの10秒ほどのサービスタイム。霧氷と太陽と青空は美しいです。
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美女坂の急登は膝ラッセルです。
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トレースがあってもしんどいです。
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前は真っ白。距離は短く、100mぐらいでしょうか。もうすぐで登り切れるのですが、ラッセルでは全然進みません。
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10:50時間切れで撤退します。あと2時間ぐらい攻めることもできましたが、ラッセルが深く全然進まないので、諦めました。
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下山

必死にラッセルしたルートも、下るのは一瞬です。
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ちょちょいある登り返しはしんどい。
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何とこんな日に登ってくる人がいるではないですか。何か見たことある人だと思ったらYAMAPでこの場所によく登っている方でした。避難小屋泊からの翌日百四丈滝を狙うそうです。

そして、この人たちに出会い色々とお話ししたことで、翌日もこの山に登る決意をしたのです。笑f:id:kuromenboo:20190312214405j:image

下りだすと晴れてくるお決まりパターンですね。
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霧氷と青空は素晴らしい。
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導水管ルートまで来ました。後はこれに沿って行けば駐車地です。
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15:10駐車地到着。悔しいですが、ラッセルでは日帰りで滝まで行くのは不可能でした。しかし!自分のトレースができた明日なら行ける!そう決意して私は明日も登るのです。

この山行中、相方のα7RⅢがエラーを出しシャッターが切れない状態になりました。メモリーカードの読み込みエラーで書き込みができなくなったようです。下山して確認すると治ったようですが、せっかく持って行ったカメラが使えないと悲しすぎますね。

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIの寒冷地性能は貧弱なので、氷壺付近の爆風地点では、5分に一回温めたバッテリー交換が必要でした。

kuromenboo.hatenablog.com 

この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、雪山でよく使っていますが、今回はミドルレイヤーポジションでした。

アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。

安定のストックです。

kuromenboo.hatenablog.com

関連山行

翌日のリベンジ登山。体力に限界なんてない。行ってよかったと胸を張って言える素晴らしい山行でした。

kuromenboo.hatenablog.com

夏に沢登りで滝壺に行ってきました。滝壺とはいえ、落差が高すぎて滝壺はありません。

kuromenboo.hatenablog.com