山頂を往復するだけであれば初級の山ですが、ちょっとレベル高めの、大滝を巡るコースに行ってきました。今年は暖冬で雪は少なく、ほぼ夏道ですが、前日に30cmほど積もっており、予想外のラッセルを楽しめました。
登山の記録写真としては撮りづらいが、撮ってて楽しい135mm単焦点一本で行きました。
※大滝ルートは危険箇所があるので、安易には行かないよう注意下さい。
場所:福井県
日程:2020年3月6日(金)平日
獲得標高:790m
歩行距離:10.4km
出会った造形美
取立山山頂から見る白山。前日に雪が降ったためかまして白く、美しい。
大滝にかかる虹。水飛沫と太陽が作り出す虹は常に出ており、常虹の滝を命名しましょう。
川が作り出す氷の造形。水飛沫が凍りついた造形は、同じ形はなく、見ていて飽きない。
日程と装備
ルート
09:00駐車場→09:45登山口→11:30取立山→10分のんびり→11:40取立山→12:10こつぶり山→13:10大滝→13:40登山口→14:00駐車場
5時間(登山口からのCT 3時間)
駐車場
取立山駐車場。道路の横に広い駐車スペースがあります。天気はいいですが平日だったので、5台ほどしかいませんでした。
装備
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行動着上(インナー、半袖、薄手のアウターシェル)
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行動着下(インナー、長ズボン)
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バラクラバ(使用せず)
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足元(3シーズン靴、ゲーター、ワカン )
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手袋(インナー)
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ツバ付き帽子
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カメラ(α7II、SEL135F18、バッテリー予備1個)
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ドリンク(ハイドレーション1.5L)1.5L使用。
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サングラス
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レインウェア上下(使用せず)
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食事(行動食)
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小物(ヘッドライト、救急セット)使用せず
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ツェルト(使用せず)
- アイゼン(使用せず)
登山
駐車場→取立山山頂
09:00駐車場出発。気温は1℃。先行者は4人。取立山は人気のある山なので、踏み跡はつきまくりかと思いきや、前日に30cmほど積もったようで、先行者はラッセルのようです。ノートレースを羨ましいと思うのは変?ここはまだツボ足です。
登山口までは単調な道路ですが、クネクネ道のショートカットルートを探しながら行くのが面白く、何個か新たな道を攻めました。
取立山が見えてきました。山頂付近は白くなっており霧氷がついてます!
09:45登山口。夏場はここが大きな駐車場になってます。もっと雪が積もると登山口の右手から登れるのですが、今年は夏道です。
ここでワカンを装着。
標高を上げるにつれて、福井の町が見えてきます。あのドームは恐竜博物館かしら?
右手に見えるカッコ良い山、経ヶ岳。一応取立山から稜線沿いに繋がっていますが、遠いです。
ちょっと雪が深くなってきました。ワカンがなかったら辛かったでしょう。踏み跡ありまくりだしいらないかと思っていましたが、持ってきて良かったです。深いところで膝まであります。
やっと霧氷が見えてきました。ただ思っていたよりは成長していなくてまだ赤ちゃんみたいなサイズ感でした。
雪庇が出てきたら山頂はもう少しです。踏み抜いても死ぬような崖ではないですが、注意です。
お、白山見えてきた。急にドカンと見える白山がたまらんのですよ。
11:30取立山到着。休日は多くの人で賑わう場所ですが、今日はほぼ貸切です。
白山かっけぇ。この時期に手前の別山に登ったのは本当にいい思い出です。よくあんな遠くまで登ったなと自分を褒めてあげたい。
取立山山頂→大滝ルート→駐車場
取立山登る前は、同じ道を往復でもいいかなと思っていましたが、道が私を呼んでいました。夏道を行くだけだし、体力有り余ってるし、ということで勢いで、大滝ルートへ。途中で取立山を振り返った写真。
全部ノートレースなので、分かりづらかった場所が2つ。1つは避難小屋までの道で、尾根沿いに行くかと思いきや、他の尾根に切り替える場所があって、YAMAP見ながら方向修正しながら行きました。
避難小屋を越えれば、いったんは道なりです。うっすらと見える夏道をラッセルで楽しみます。
振り返る。自分だけの足跡が続くのは気持ちが良いです。
12:10こつぶり山。
ここからも白山がドカンと美しい。ここから先は白山は見えなくなります。
このまっさらな稜線がルートです。
結構雪溜まりになっており、ラッセルも一苦労です。ストックがないとちょい辛いですが、まだまだ元気です。
崩した雪玉が転がって大きくなるアニメたまにあるけど、あんなことになるの見たことない。
これから進む道。気持ち良いの良いノートレースです。低山でも十分にラッセルを楽しめますね。
こつぶり山を振り返ります。結構下ってきました。ノートレースでここ登れと言われたら苦行ですね。下りだからまだ楽です。
尾根沿いかと思いきや、途中で左に入っていくルートでしたが、そこは尾根側の道がなくなるのがわかりやすく、問題なしでした。
川に近くなると、水が流れて夏道がチラ見せしています。ワカンだと歩きにくい。
まだ道はわかりやすく、木の影が美しい道を進みます。
川を渡る部分があるのですが、夏道がどこか全く分からず、木の枝をつかみながら下り、強行突破しました。
川には氷の造形がひしめき合っており楽しいですよ。
13:10大滝。写真はないですが、分かりづらい道2つ目は大滝付近。大滝を横目に下る道は分からなかったので強行突破。もしかしたら冬は雪で道がなくなっているかもしれません。
大滝には常に虹が光っておりいい感じです。滝壺までの道はなく、ワカンでの岩場移動は難しいので、スルーしていきます。
大滝から先の道もわかりにくく、ぱっと見は道が分かりませんが、ちゃんと夏道がありました。雪崩て斜面になってましたけどね。ここから、危険地帯です。雪崩終わっているので上からの追加はなさそうですが、なるべく早く通過していきます。
氷柱の造形。壁際には氷瀑の赤ちゃんみたいな氷柱群がいくつかあり、楽しませてくれます。
久しぶりに見た氷柱群にテンションが上がります。一本氷の剣を持って、他のを崩したのは内緒です。誰も来ない場所だから遊んでもいいよね。
道はわかりやすいですが、横は川で軽く崖なので注意です。雪崩て斜面になった登山道は、バランスを崩しそうでちょい怖いです。
登山口を通過して、安全地帯まで来ました。森でスポットライトを狙い撮るのも楽しい。
14:00駐車場。登山口からの林道はほぼ走って駆け抜けましたが、雪がクッションになって気持ちが良かったです。
低山ですが、人が入らないルートに行くとノートレースで難易度は上がり、十分に楽しめました。大滝の虹、氷柱群は予想外で良い出会いに恵まれました。
登山後の温泉
白峰温泉総湯。
670円ですが、モンベル会員証提示で100円引きです。
適度なヌルヌルが気持ちよく、サウナも熱めでお勧めの温泉です。水風呂は凍え死ぬかと思うほど冷たくて驚きました。露天風呂が普通に外から見えるのは気のせいだろうか。
過去の山行
2019年2月24日。厳冬期、白山の横にある別山に日帰り弾丸登山。
2019年2月18日。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIの寒冷地性能は貧弱ですが、暖かい雪山なら問題なしです。kuromenboo.hatenablog.com
登山向きの画角ではないが、撮っていて楽しい優秀なレンズSEL135F18。(その分お高い)
登山装備
今日は暑く汗をかきましたが、アクティブスキンのおかげで汗冷えはありませんでした。