石川県に、縄文時代の洞窟遺跡がそのままの状態で残っているらしい。2000年以上前に人が使っていた洞窟!そんなロマン溢れる場所に早速行ってきました。
日程:2019年6月9日
情報源のブログの作者に感謝です。ブログの方同様に、小松市埋蔵文化財センターで勉強し、その後でマセ山洞窟遺跡に向かいました。https://kanasys.com/mt/762
小松市埋蔵文化財センター
洞窟探検に行く前に、モチベーションを高めるための予備知識を入れに埋文センターに行きました。まず、行って良かったです。自分が住む街の歴史を知ることはとても面白いです。
正規の展示室は1つだけですが、他にも出土品の集合場所や復元作業場も見学可能です。
さらに!入館は100円で、何と職員さんがずっとついて説明してくれるという待遇でした。出土された物の分別方法や復元方法などつきっきりで教えてくれました。
集まった破片を繋ぎ合わせる作業は、ゴールのないパズルゲームのように感じますが、考古学の一部を垣間見たようで、面白かったです。
ここで入手した情報によると、マセ洞窟遺跡の存在は昭和36年に地元の中学生が縄文時代の土器を発見したところから始まり、土器だけでなく獣骨も発見され、そのままの状態で保存されている場所のようです。
ただの洞窟探検という気持ちから、歴史的な場所である遺跡洞窟に行くのだと、気持ちの高まりがありました。
洞窟探検準備、計画
洞窟は道路から30分登った場所にあります。踏み跡とロープがあり迷うことはないと思いますが、地面は滑りやすいので登山靴で行くことをお勧めします。
登山の延長の気持ちで準備しましたが、洞窟に入って初めて準備不足だったことを実感しました。そのことは文章の最後に後述します。
場所
石川県小松市大杉上町、マセ山山頂付近
駐車場:道路脇に広い場所があるので、そこに駐車しました。
探検時間
10:25駐車場→10:55洞窟入口→30分洞窟探検→11:25下山開始→11:50駐車場
時間:1時間25分
装備
登山ベースの装備であり、洞窟探検の視点では抜けがありました。次行くならばの装備は後述します。
- 服装上(インナー、半袖)
- 服装下(インナー、半ズボン)
- 足元(登山靴)
- ヘッドライト
- 手持ちライト
- カメラ(α7II、SEL1635)
- 三脚
- ドリンク(サーモス0.75L)
- 小物(救急セット、タオル)
- 予備(レインウェア)
マセ洞窟遺跡探検
埋蔵文化センターから30分程で、登山口に到着し、道路脇のスペースに駐車しました。
登りと下りは別のルートで行こうと、西側の登山口から入ります。一応赤いテープはあり、見落とすことはないと思います。ただし、南側の方がわかりやすい看板があり道もわかりやすいです。
かろうじての踏み跡を辿って登ります。所々不明瞭な道もありますが、大きな山ではないので、上を目指せば正規ルートにつながります。
何箇所もロープが設置してあります。登りでは頼る必要はありませんが、下山時には使わないと滑り放題な地形です。
駐車場から30分で洞窟の入口に到着しました。道なりに進めばここに辿り着きます。何とも不気味な感じです。
「洞窟へ入る人は、ハシゴの昇降りに注意して下さい」コケに侵食されそうな看板がまた味がありす。
ここから降りるのか。
覗き込むと、明らかにコウモリが飛んでいるのがわかります。かなりの深さがあり底がどうなっているかは見えません。満を持して突入します。踏み外せばタダでは済まない高さなので慎重に降りました。
中に入り、後続を待ちます。1人では不安だから早く降りてきておくれー。降り立ってまず思ったこと、何か変な匂いがする。泥のようなう○このような。地面は泥でぐちゅっとしています。もしかして…コウモリのう○こが溜まってる⁉︎考えたくない。
早速いましたコウモリちゃん。細ーい足で岩にぶら下がっています。可愛いもんだけど、急に飛んだりしないでね?常に飛んでいるヤツもいて、時折コウモリの声が響きます。
ハシゴを降りて正面。大きな岩を越えるともう少し奥に進めそうです。ここで、あ、軍手を持ってきていない。大きなミスです。素手で岩を触ればいいのですが、何かヌメっていて気持ち悪い。
手を汚す覚悟で奥に進みました。奥はさらに細くなっておりコウモリの巣です。
奥に入ったところからハシゴ側を見ます。10mぐらいの広さはあるでしょうか?汚れた手でカメラを触ることは気が萎えます。
大きな岩が重なり合ってこの洞窟を形成しているようです。不思議なことに、何分かいるとこの空間に慣れてきて、不気味な感覚はなくなってきていました。
試しにライトを消してみます。案の定真っ暗。入口だけが光を取込みます。コウモリの羽ばたきだけが元気に聞こえます。
帰ろうかと思ったら、ハシゴに向かって右側に細い空間があるではないですか⁉︎
天井は細くすぼまっています。光を当てると白く輝いていました。
リュックを持っている私では通るのは狭くて、身軽な相棒に突撃してもらいました。大きな空間は広がっておらず、細い空間が続き、最後は閉じているようです。
汚れてもいい格好で来ていれば、狭い場所もゴリゴリ入っていけるので、もっと楽しめたかなとちょっと後悔です。
結局洞窟内に30分もいました。土器でも落ちていないかと探しましたがそう簡単には見つかりません。昔のスコップとかは転がっていました。帰ります。
地上に出て、美味しい空気を吸います。何て綺麗な空間でしょう!展望岩に登ります。
いい景色だ。
帰りは安全な南側の道を辿ります。こちら側には看板があり道も明確です。
滑りやすいのでロープを頼りに下ります。
あっと言う間に登山口。
下山後は車の側の川で登山靴、手を綺麗に洗いましたが、服とリュックには変な匂いが残った気がします。
持っていけば良かった装備
持って行かなくて後悔した装備で、次行くならこの装備で行きます。洞窟に入る前に使い捨てのツナギでもあればなお攻めれます。
- 服装上(汚れてもいい服)
- 服装下(汚れてもいい服)
- 足元(登山靴)
- ヘッドライト
- 手持ちライト
- カメラ(丸洗いできるやつ)
- 軍手
感想
人生初の洞窟遺跡探検。縄文人は本当に住んでいたのか?その当時はもっと綺麗に保たれて大勢で寝ていたのか?昔のままで洞窟が残っている場所はそう多くはないと思いますし、面白い経験ができました。ただ、潔癖症の人は無理でしょう。笑
この一件で、埋蔵文化財センターに訪れたことで、小松市にはまだまだ知らない面白いスポットがあることを知りました。地元の面白スポットを巡ってみようと思います。(気になった場所:鵜川遊泉寺石切場、尾小屋マインロード、遊泉寺銅山跡)
https://www.city.komatsu.lg.jp/material/files/group/13/komatsu_stone_book.pdf
使用した道具
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。ただし、岩場では足元が見辛くなるので注意です。
α7IIは登山にはかかせません。kuromenboo.hatenablog.com
広角レンズだからこそ洞窟内部を撮影できました。標準ズームだと広さを撮るのは困難です。
懐中電灯としても使えるこいつはあらゆる場面で活躍できます。