寒気の入った今だからこそ、関西最大級の氷瀑、シェイクスピア氷柱群へ!
シェイクスピア劇場といわれる巨大な氷瀑は、ただただ凄くて、自然の素晴らしさ、美しさを感じられました。外から見ても、中から見ても下から見ても、綺麗です。
※ルートは不明確で、凍った岩をロープを掴んで登ったり、落ちたら20mぐらい滑りそうなトラバース多数あり、危険なバリエーションルートです。
場所:奈良県
日程:2017年1月25日(水)
獲得標高:904m
歩行距離:5.5km
登山時間:6時間
出会った自然の美しさ
シェイクスピア氷柱群。圧巻です。
正面リア王。美しい造形美。
氷瀑を下から見る。
裏側から見ると氷柱のカーテンのよう。シェイクスピア劇場と云われる所以を感じます。
日程と装備
ルート
07:30駐車地→11:10シェイクスピア氷柱群、50分鑑賞→12:00出発→13:30駐車地
登山時間:6時間(標準CT:?)
駐車場
通行止めの空きスペースに駐車。ここまでに道路凍結箇所があったので、スタッドレスタイヤ必要です。


装備
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行動着上(長袖、ソフトシェル)
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行動着下(長ズボン、ハードシェル)
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足元(3シーズン靴、ゲーター、アイゼン)
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手袋(インナー、アウター)
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ヘルメット(氷柱対策)
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カメラ(α6000、SEL1650F3.5-5.6)
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スノボーウェア上、使用せず
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ドリンク(ペットボトル)帰る頃には少し凍ってた
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小物(救急セット、ヘッドライト)
登山
実の所、雪山登山初めての私。無知とは怖いもので、行きたいがためにこの氷瀑を選択しました。
07:30駐車地出発。30〜50cm程の新雪により、昨日以前のトレースはない状態です。先行者がいて本当に良かったと思いながら、トレースを辿ります。
先行者のトレースが間違えており、林道に道なりに進んで行き止まりまで行っちゃいました。
途中で山の斜面側に登るルートが正解です。トレースがなかったらわからないかもしれません…


トレースがとてもありがたい。
登りとなると膝まで埋まり、中々のラッセルですが、楽しい!
普通に進めてしまったため、タイミングを逃していましたが、今更アイゼンを装着します。また、先頭を抜いてしまい、トレースなき道を進むことになりました。道間違えたらごめんなさい、私の跡は追わないでという気持ちでいっぱいです。
新雪は多いですが軽いパウダーで、ラッセルを楽しみながら進みます。


正直道はわかりませんが、何とか目印を追って進みます。
目印のサルノコシカケです。ここまでは目印があった為迷うことなく進めましたが、問題はその先です。
雪が深すぎて道は完全にわかりません。さらに、パウダーは少し重くなり、、直登のラッセルは身長ぐらい積もってると感じるレベルで、もう笑うしかない状況。


何とかGPSを頼りに進み、氷瀑が見えた!これをシェイクスピアと信じて突き進むも違うという…途中でGPSを確認すべきでしたが、雪が深すぎて携帯を取り出すのも大変だったので、怠ってしまいました。
シェイクスピアから見て右側にある氷瀑に到着。近づくにつれて、何か違うなと思ってましたが、ここまできたからには最接近します。
十分凄い、カチンコチンに凍った氷瀑です。
遠くにシェイクスピアらしき氷瀑が見えます。道は間違えていますが、何とかトラバースで行けそうです。いざ、シェイクスピア氷瀑群目指して雪の中へ!
雪は重くなり、進みづらい…
気合いで突き進み、何とか氷柱群に辿りつくことができました。
左側ハムレット。
右側マクベス。アイスクライマーの方々は、好きな氷瀑を登れます。
リア王の中へ!これがシェイクスピア劇場の開幕と言われる所以なのでしょうか。カーテンのような氷瀑が美しい。
私が一番乗りだったので静かにこの空間を楽しみます。
滝の中に氷のお地蔵さんがいました。
少し水は流れており、その水が垂れた下には丸い氷の粒。天然のビー玉?面白い自然現象です。


滝の外へ。氷瀑を真下から見ると中々の迫力!くずれないでよー。
ボチボチ人がやってきました。リア王が1番美しいですね。
全体収めたつもりがハムレットが木に隠れちゃいました。
12:00名残惜しくも帰ります。
安全を考えると、登ってきた人のトレースを辿るのですが、雪がてんこ盛り積もっているため行けるだろうと直線下山!パウダーを突き進みます。
雪山の下山って気持ちいいよね。


掘ってみると1mぐらい積もってました。
帰りはトレースがあるので楽々です。さくっと下山です。


13:30駐車地。
今思うと危険だからやめろと言いたいのですが、この当時、私は雪山登山の経験はなく、初陣がこのシェイクスピア氷柱群でした。初っ端一般登山道ではない、道も不明瞭な場所に行けたのはただ運が良かってだけですね。
ただ、圧倒的に美しく、危険度はそこまで高くないのでおすすめです。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α6000(APS-C)小さい分登山では使いやすいけど、フルサイズの方が良いですね。
EPZ1650F3.5-5.6標準ズームレンズ。小型なのはいいですが、写りはイマイチです。
α6000の次は、フルサイズが良かったのでα7Ⅱに買い替え、その後α7Ⅲにしています。
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
関西から行くおすすめの山行
雪山登山のおすすめの場所。kuromenboo.hatenablog.com
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