冬の八経ヶ岳、距離が長いため踏み入れる人はほとんどいない場所。寒波が入り、木の幹まで白くなる極寒の世界を独り占めしてきました。
キンキンに冷えた無音の世界は心地よく、晴れ間の青空はとても綺麗でした。
場所:奈良県
日程:2018年1月12日(金)平日
獲得標高:1831m
歩行距離:17.7km
登山時間:9時間40分
出会った自然の美しさ
踏み跡のない場所に、自分で道を作っていく。
木の幹まで白くなった真っ白な世界。
弥山の鳥居も真っ白け。
八経ヶ岳山頂。どこをみても真っ白な世界。
ガスが晴れ、一瞬見えた晴れ間の美しいこと。
下山してると見える太陽。登山あるある。
青空に霧氷は最高だ。
日程と装備
ルート
06:15駐車場→09:50狼平→11:20弥山→12:00八経ヶ岳→15:55駐車場
登山時間:9時間40分(標準CT:10時間30分)
駐車場
道路に積雪はありますが、凍結していないので、スタッドレスの2駆で登山口まで行けました。
装備
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行動着上(インナー、半袖、ソフトシェル)
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行動着下(インナー、長ズボン)
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足元(3シーズン靴、アイゼン、ゲイター)
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手袋(インナー、アウター)
- バラクラバ
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冬用手袋
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カメラ(α7II、SEL2870F3.5-5.6)
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小物(救急セット、ヘッドライト)
登山
06:15月が綺麗な中、登山開始。
先行者は鹿。
月が見えたので晴れかと思ったら曇り。早々に霧氷がお出迎えしてくれました。
20cmぐらいの新雪を、モフモフと踏み遊びながら進みます。
マイトレース。そこまで沈まないのでラッセルと言うほどではなく、程よく楽しいです。
色のない世界で唯一の色。
雪が音を吸収するため、とても静かな山歩き。
遠くの山には光が差してるけどなー。
小さな木にも霧氷がついてて可愛い。
09:50狼平到着。冬でも泊まれる良い場所ですね。
ここから環境が激変しました。寒さが増し、木の幹が見えないほど、全てが真っ白。
吸う息が冷たい。
真っ白のスノーモンスター。
木が少ない場所が道なので、見極めれば登山道は見えます。
一瞬の青空。白と青がとても綺麗な不思議な世界です。
11:20弥山。八経ヶ岳まで向かいます。
エビの尻尾!というより、本体のような丸みです。
極寒の世界は続きます。今日は風がないのでよかったですが、風があったらやばい寒さでしょう。
鹿除けの柵が雪のために開けれない!
12:00八経ヶ岳。近畿地方最高峰を独り占めですが、ガスの中。
太陽が出そうで出ませんでした。薄めのガスの中にずっといるようです。
とりあえずどこをみても白く、天気が変わる兆しもなさいので、帰ります。
さらば八経ヶ岳。
マイトレースを辿って帰ります。ラッセルというほどではなかったです。一応目印はありますし、高いところに向かえば良いので迷うことはありませんでした。
一瞬太陽の光が!真っ白な世界に陰影が生まれて、景色が一変します。
こんな寒い中に鳥が。生き物がまだいるとは驚きです。
狼平で雪を使ってカップ麺と思いましたが、非常に時間がかかりそうだったので、やっぱりやめて下ります。雪から水作る時は、元になる水がないとダメなのですね。
雪が降ってきました。
凍てつく白い世界は続きます。
最後の最後で太陽きた!
霧氷は青空に映えますね。
凍てつく世界から戻ってきました。
クジラ?氷も色々な形をして面白いです。
ただいま。
15:55駐車地到着。ほとんど人が踏み入れない冬の八経ヶ岳。凍てつく寒さが作り出す真っ白な世界に身を置くと、とても不思議な面白さがありました。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIは登山の相棒ですが、3年間使用した後、α7Ⅲに買い替えました。kuromenboo.hatenablog.com
キットレンズのSEL2870F3.5-5.6。イマイチな映りなので早々に手放しました。
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。