落差50mの琵琶の滝。水量が多いため通常は部分的な氷瀑にしかなりません。しかし!30年ぶりレベルの記録的な大寒波により、全てが凍りついた巨大氷瀑は、スケール感を失う程の圧倒的な存在感でした。
また、全く無名な中の滝は、氷瀑の裏側に人が入れる程の氷の洞窟が造られており、神秘的な景色を楽しませてくれました。
場所:奈良県
日程:2018年2月10日(土)平日
獲得標高:1264m
歩行距離:8.8km
登山時間:6時間10分
出会った自然の美しさ
全く無名な中の滝。大きな空洞の中は…
氷の洞窟。目の前を水が流れる中に入れるとは何とも神秘的。
高さ50mの特大氷瀑、琵琶の滝。
全面凍結することなんてほとんどなく、大きすぎてスケール感を失う。
中腹に登って最接近。氷の中には凄い勢いで水が流れている、そんな場所に立っている不思議な感覚。
日程と装備
ルート
06:30駐車地→07:45滝見台→08:40中の滝、1時間40分滝見→10:20出発→11:00琵琶の滝、40分滝見→11:40出発→12:40駐車地
登山時間:3時間50分+滝見2時間20分
駐車場
林道の先には駐車場がありますが、道路凍結のため、早々に諦めて林道途中の広い場所に駐車しました。
装備
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行動着上(薄手インナー、半袖、ソフトシェル)
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行動着下(インナー、長ズボン)
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足元(3シーズン靴、アイゼン、ゲイター)
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手袋(インナー)
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冬用手袋、使用せず
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カメラ(α7II、SEL2870、SEL55F18)
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三脚
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ヘルメット
- 小物(救急セット、ヘッドライト)使用せず
登山
06:30駐車地。道路は凍結しておりスタックするかもしれないので、下から歩きます。
どんな氷瀑が見れるのかと期待に胸膨らませながら、登山の安全を祈願します。
夏場の駐車場まで来ました。さぁ、琵琶の滝へ向かいましょう。滝見台までは整備された安全な道です。
07:45滝見台到着。落差50mの琵琶の滝。水量はかなり多い滝が、完全凍結している!これは半端ないです…ここから見るだけでもその巨大さに感動します。
楽しみは取っておこうということで、琵琶の滝は置いておいて、まずは中の滝に向かいます。
08:40中の滝到着。正直全然期待していませんでしたが、中々の氷っぷりです。また、サプライズの氷の洞窟により、1時間40分も氷瀑を楽しみました。
あれ?滝の裏側に洞窟のような空洞が見えるぞ…
氷の洞窟だ!
四つん這いになれば人が入れる程の大きさです。
記念撮影。私です。氷の奥では水が流れる音が聞こえる、とても神秘的な空間です。
この奥には普通に滝の水が流れています。
まさしく氷のカーテンです。普通は、水がガンガン流れているのでしょう。
何と神秘的な氷の洞窟でしょう。離れるのが名残惜しいです。
10:20中の滝出発。十二分に楽しんだので、メインの琵琶の滝に向かいます。
ラスボスが見えてきました。デカイな。
落差50mの巨大氷瀑。比較物がないとサイズ感が伝わりません。中腹に登れそうなので、行きます!
道を間違えると水の中かもしれないので、足場を確認しながら接近して行きます。とりあえず直下まで来ました。
右手から登れそうなので、行ってみました。
中腹に立ちました!
デカイ!この時は標準ズームレンズしか持っておらず、足場が限られているため全貌が収まりません…(ここで私は、広角レンズを買うことを決意しました)
スケール感がよくわかりませんね…中腹から見てもとにかく大きいのです。
中腹とはいえ、地面があるわけではなく、下を水が流れる氷の上に立っています。普段は絶対に立てない場所です。
滝見台が遥か遠くに見えます。小さすぎて写真ではわからないかもしれません。
氷が崩れるかもしれないので、長居するのも怖いため戻ります。遠くから見直すと、中心部の氷は薄く水が流れる様が分かりますね。
あそこに接近していたとは凄い体験ができました。
12:40駐車地着。
普段は凍りつくことのない琵琶の滝。大寒波が見せてくれた景色は決して忘れません。
今回の山行で活躍した道具
カメラ装備
カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。
ノースフェイスのカメラバッグ
α7IIは登山の相棒です。kuromenboo.hatenablog.com
α7ⅡのキットでついてきたSEL2870。価格相応で、わざわざ購入するようなレンズではない。
SEL55F18は、いい写りをしてくれて、撮っていて気持ち良い単焦点。
登山装備
値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。
アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。
関西から行くおすすめの山行
氷瀑。