LIFE LOG(自然と遊ぶ)

自然と遊ぶ

登山の楽しさ、美しさを伝えたい。登山、写真。

α7Ⅱから買い換えるならα7Cとα7Ⅲのどちらが良いのか(2020年12月)

2020年12月22日に、α7Ⅲを購入しました!

α7Ⅱを使っていた私は、α7Cかα7Ⅲのどちらを購入するか非常に悩み、α7Ⅲに乗り換えました。この記事では、その理由を記載していますので、カメラ選びに悩んでいる方は参考にして頂ければ幸いです。f:id:kuromenboo:20201226083539j:image

私のカメラの使い方

カメラ選びに関して、「何を撮りたいか」が重要であり、それによって必要なカメラのスペックが決まってくるので、まず、私のカメラの使い方を説明します。

主に、私がカメラを使用するのは、登山、家族、旅行です。

登山:山登りの景色。夏山だけでなく、厳冬期の雪山でも使用するので、厚手のグローブをしていても扱えるカメラが理想です。f:id:kuromenboo:20201225215000j:image

家族:日常の家族写真で、特に動き回る子供がメインです。妻もカメラを使うので、妻が気軽に扱えるカメラが理想です。f:id:kuromenboo:20201225215013j:image

旅行:景色など。軽い方が良く、出来れば自撮りできるカメラが理想です。f:id:kuromenboo:20201225215026j:image

α7Ⅱの不満点

私の使い方での不満点のメインは寒冷地でのバッテリー性能です。カメラが使えないとどうしようもないですからね。

  • 寒冷地のバッテリー性能が低い!
  • 瞳AFは動き物に使えない!
  • 自撮りしたくても背面ディスプレイは前に向けれない!

登山:1番の不満は、寒冷地性能が低すぎること。雪山ではバッテリーが即切れして使えたものではありませんでした。

家族:そんなに不満はないですが、ピント合わせにテクニックが必要で、子供の目にピントを合わせるのは難しいです。

旅行:許容の重さですが、自撮りするとなると画面が見えないので、構図は感になるのがイマイチでした。バリアングルが欲しいところです。

カメラ候補

購入候補は、α7Ⅲとα7Cのどちらかです。(α7RⅣは画素数がそこまでは不要なので却下、α7SⅢは画素数が低いため却下)

α7Ⅲ:185000円、EVF0.78倍、チルト可動

α7C:198500円、EVF0.59倍、バリアングル、リアルタイムトラッキングAF搭載 

α7Ⅲとα7Cの機能別比較と所感

大きさ、重さ

α7Cの大きさは、α6100相当かと勘違いしていましたが、α6600とα6100で重さが結構違うようです。バッテリー込みの重さで比較しています。(大きさは重さに比例して大きくなっているイメージです)

α6100 (APS-C下位モデル)、396g

α6400 (APS-C中位モデル)、403g

α6600 (APS-C上位モデル)、503g

α7C(フルサイズ )、509g

α7Ⅱ(フルサイズ )、599g

α7Ⅲ(フルサイズ)、650g

α7Cは、α7Ⅱより少し小さいですが、ファインダーの突起部が無くなっただけのサイズ感のようです。ただ、α7Ⅲと比べると、確かに小さいので良いですね。

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画像はSONY公式ページより引用

バッテリー

α7Ⅲ、α7CともにNP-FZ100で、α7ⅡのNP-FW50より、容量が2.2倍です。α7Ⅲが雪山(寒冷地)でも使えることは調査済みですが、α7Cもバッテリーが同じなのを考えると雪山でも使えそうです。

AF性能

α7Ⅱ:顔にピントが合い続ける。ほとんどの写真で、目にピントが合うのは運。

α7Ⅲ:測距点が多く、AF性能向上。瞳にピントが合い続ける。youtu.be

α7C:α7Ⅲより高度なリアルタイムトラッキング搭載。AI技術により、色や模様、被写体距離などを総合して、狙いたい被写体を自動追従してくれる。youtu.be

リアルタイムトラッキングは確かに良さそうですが、動画を見る限りはα7Ⅲの瞳AF性能でも十分そうに感じます。

α7Ⅲを少し使ってみた感想としては、正面だと瞳にピントが合いますが、横顔や下を向いた状態などはピントが迷いました。リアルタイムトラッキングはこの点が改善されてるなら良いですね。

EVF(ファインダー)

α7Ⅱ:0.71倍、正面

α7Ⅲ:0.78倍、正面(α7Ⅱ同等)

α7C:0.59倍、左端

α7Cの残念な点は、ファインダー位置が左端にある点と、倍率が低い点です。背面モニターをメインで使う前提なのでしょうか?ファインダーが使いづらく感じる可能性がありイマイチです。

カスタムボタン

α7Ⅱとα7Ⅲで配置は微妙に変わっているものの同等です。

α7Cは小型化している分、カスタムボタンは少なく、ダイアルも一つ少ないです。子供を撮るだけなら十分ですが、雪山で使うなら厚手のグローブでの操作性が重要ですし、いざという時に設定切替に時間がかかる可能性がありイマイチです。


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画像はSONY公式ページより引用

背面モニタ

α7Ⅱとα7Ⅲは同じで、チルト可動式で上下のみ。

α7Cは、バリアングルであらゆる方向に可動可能で、特に自撮りに使えるのがとても良いと思う点です。ただし欠点もあり、可動に2段階の操作が必要です。

このサイトの説明がわかりやすいです。
kakakumag.com

まとめ

α7Ⅲにしました。

性能だけを見ると、α7Cは小型で、AF性能もリアルタイムトラッキングを搭載しており、バリアングルモニタで自撮りも可能で、とても良いです。

しかし!下記2つの観点でα7Ⅲを買うことにしました。

  • EVFで撮りたい!
  • カスタムボタン少ないと、いざというときに手間取るし、雪山では撮影自体が困難になる!

α7Cの良いと思う点で、自分を納得させた内容は下記です。

  • α7Ⅱと比較してAF性能は向上しており、瞳オートフォーカスで十分だと思うので、リアルタイムトラッキングはあったほうが良いけどいらないと予想しました。
  • バリアングルでの自撮りが捨て難いですが、iPhone12のインカメラが十分綺麗なので、そこはスマホに頼ることにします。
  • 重さは、レンズは同じなので150gは誤差かなと思いました。むしろ登山で軽量化させたいなら、APS-Cのα6600で揃えた方が軽さ的には良さそうです。やはりレンズの重さが違いすぎる印象です。

合わせて購入した物 

バッテリー(NP-FZ100)

バッテリーチャージャー(BC-QZ1)何かあっても嫌なので純正にしました。

背面フィルム

登山関係のリンクもどうぞ

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東天狗岳へ夜間雪山登山〜唐沢鉱泉より〜(2020年12月)

天狗岳からの日の出を狙って、唐沢鉱泉から夜間登山。そう簡単に太陽は拝ませてくれませんでしたが、ガスだからこそ見れる景色は美しく、下山中に見えた八ヶ岳の景色は絶景でした。

場所:長野県(八ヶ岳

日程:2020年12月23日(水)

獲得標高:1001m

歩行距離:9.5km

登山時間:6時間20分

出会った自然の造形美

朝焼けがガスを照らし、ピンク色の世界になった。刻々と変わる色の変化は面白い。
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ガスの間だけを照らす太陽。劇場を照らすスポットライトのようだった。
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ガスの中に差し込む強い光。ガスに乱反射して周り全体はボワッと明るい不思議な世界。
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ブロッケン現象と白い虹。人生2度目のレア現象に心躍る。
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西天狗岳から見る東天狗岳。ガスの中からやっと拝めた姿はカッコ良かった。
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展望台から見る八ヶ岳最高峰赤岳。白い衣を纏った木々が、山を引き立てており、美しい。
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日程と装備

ルート

【登り】04:40唐沢鉱泉発→06:20黒百合ヒュッテ→07:40東天狗岳

【のんびり】07:40東天狗岳→08:00根石岳→08:35東天狗岳→25分のんびり

【下山】09:00発→09:15西天狗岳→11:00唐沢鉱泉

登山時間:登り3時間、1時間20分横道、下り2時間f:id:kuromenboo:20201227214149j:plain

駐車場

唐沢鉱泉に駐車しました。そこまでの道は凍結しており四駆が必要という情報がありましたが、私の車は二駆…何とか行けましたが、一度止まるとスタックするので注意です。f:id:kuromenboo:20201227212322j:image

装備

  • 行動着上(インナー、長袖、フリース、ソフトシェル)下山は、フリースとソフトシェル脱ぎました。

  • 行動着下(インナーx2、防風ソフトシェル)インナー1枚で良かったかな。

  • バラクラバ

  • 足元(冬靴、ゲーター、アイゼン)
  • 手袋(インナー、マトンソフトグローブ)雪がパウダーのためか、ソフトグローブでも濡れなく行けました。
  • カメラ(α7IⅢ、SEL24105、バッテリー予備1個は未使用)
  • 三脚
  • ドリンク(水筒0.8L+予備1.0L)0.8L使用。
  • バードシェル上下(使用せず)
  • ダウン上下(使用せず)
  • 小物(ヘッドライト、救急セット)
  • ツェルト(使用せず)
  • 冬用手袋2個(使用せず)
  • ゴーグル(使用せず)
  • サングラス
  • 食事(行動食)

料金

  • 石川からの高速代往復:7060円
  • 唐沢鉱泉:700円

登山

唐沢鉱泉→黒百合ヒュッテ

04:40出発。こんな時間に登る人はいません。赤岳側の展望台からの景色は明るい状態で見たいので、黒百合ヒュッテ側の時計回りで登ります。f:id:kuromenboo:20201227212810j:image

こっちのルートは眺望が良くないので、こちらから登って正解でした。初めからアイゼンを装着して木々の間を進みます。

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だんだん白いてんこ盛りに進化する木々。優しい傾斜の登山道をのんびりと登ります。

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ちょっとだけ空が見えてきたら、黒百合ヒュッテはもうすぐです。f:id:kuromenboo:20201227212411j:image

06:20黒百合ヒュッテ到着。温度計は-12度。思ったよりは寒くない印象です。もう太陽の光で明るくなってきても良い時間ですが、ガスに包まれています…

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黒百合ヒュッテ→東天狗岳

山頂まで行けばガスがとれることに期待して、先に進みます。ここのクリスマスツリーが1番良かったです。f:id:kuromenboo:20201227212641j:image

木についた氷が結晶の形に固まっています。気温が低いからこそでしょう、初めて見ましたが面白いですね。f:id:kuromenboo:20201227212530j:image

中山峠を抜けると稜線で、日の出が見える位置ですが、ガスってやがる…
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ただ、ガスの先に美しいピンク色の淡い光が!不思議な世界。
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色はピンク色から橙色に刻々と変化しており、ガスでも楽しいです。
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ガスの切れ間に光が差しています!太陽は見えませんが、劇場を照らすスポットライトのようで凄く良い。f:id:kuromenboo:20201227212806j:image

このままガスが晴れるのではないかと期待!
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稜線上は、難易度の低い岩と雪のミックスで、道は一本道で間違えようがないと思います。

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橙色から黄色に変わる世界。背景全体の色が変わるので、これはこれでガスも良いです。
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もうガスはとれるでしょう!と思いながら登りますが、焦らし上手なお山です。

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07:40東天狗岳。ガスは晴れないまま山頂に着いちゃいました。f:id:kuromenboo:20201227212436j:image

天狗岳根石岳散策

待っていてもガスが晴れる気配はないので、散歩がてら根石岳に向かってみます。
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踏み跡はあるので道はわかりますが、明るいホワイトアウト。周りが白いと必死に道を探すので、それ以外の事は考えられず無心になれます。太陽は顔を出しそうで出さない…

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08:00根石岳山頂。景色はもちろんガスの中です。東天狗岳に戻ります。f:id:kuromenboo:20201227212421j:image

基本ガスの中ですが、強い光が差し陰影が生まれると面白い景色で、好きですよ。
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強い光は一瞬で、基本はガスの中。景色は見れなくて、黙々と進みますが、この雰囲気はこれはこれで楽しいのが登山です。

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終始ソフトグローブ+インナーです。雪はつきますが払えばとれますし、乾いているので濡れることはありません。撮影しやすいから便利。f:id:kuromenboo:20201227212527j:image

08:35東天狗岳に戻ってきました。チラホラと人はいますが、ガスの中です。

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時間が経つにつれてガスは薄くなり、太陽が見える時が増えてきて、ブロッケン現象+白い虹という面白い現象を見せてくれました。出現は一瞬!綺麗だ。(この写真だけiPhone12)f:id:kuromenboo:20201227212555j:image

ガスの切れ間から見える眺望に息を呑みます。切れるのは一瞬ですが、だからこそより美しく見えるのでしょう。
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天狗岳→唐沢鉱泉

09:00下山開始。完全に晴れるのには時間がかかりそうなので、西天狗岳に移動することにします。
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山頂が見えそうで見えないガス加減、嫌いじゃないよ!
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09:15西天狗岳
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やっとガスが晴れて来ました!東天狗岳のお姿をゲット!イケメンじゃん!
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赤岳方向はまだ雲海の中ですが、時間の問題でしょう。ここで待機して、景色を見たい気持ちもありますが、あまり時間もないので、下山します。
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北アルプスもバッチリ。真ん中に槍さん。
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綺麗な景色だなー。下山は左側の木の中に入っていくので、眺望は減りますが、2つある展望台からは絶景が見えます。
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第二展望台。この稜線では赤岳方向が美しすぎるんですよ。まだガスの中ですが。
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西天狗岳もカッコ良い。
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木の中を青空の元気持ちよく下山します。
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霧氷がありすぎて有り難みは薄いですが、撮っときましょう!
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第一展望台。ガスが晴れて、美しい景色が見えます。素晴らしい。
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天狗岳ももう完全にガスがとれました。この山は朝方はガスって、昼間は晴れる傾向にあるのかしら?
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暑くなって来たので、上はインナー+長袖の薄手になりサクッと帰ります。
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11:00唐沢鉱泉。ここから、温泉に行くために登ろうとしてスタックしました。前後進して何とか登れましたが、やはり二駆だと苦しいので、四駆かチェーンがいりますね。
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今回下調べを念入りに行い、どこから日の出を見るのが1番美しいか考えて登りましたが、結局日の出は見れず…ただ、ガスの中で見える景色もまたすごく良かった!次は、夕日に照らされる赤岳の姿を拝みたいものです。

登山後の温泉

駐車場に使った、涸沢鉱泉。秘湯の一つに選ばれているようですね。700円。

誰もいなかったので、パシャリ。内湯2つ(熱めとぬるめ)と、奥に小さな滝があります。滝はまさかの冷たい!ですが、浴びました。

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帰りに見えた八ヶ岳。カッコ良いね。f:id:kuromenboo:20201227212226j:image

今回の山行で活躍した道具

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7Ⅲ初導入!-12度環境でもバッテリー切れなし!α7IIの寒冷地性能は貧弱だったので、変えて良かったです。

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この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、雪山でよく使っています。

アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。

終始このグローブで行けてしまいました。もちろん防水の雪山グローブは必須ですが、カメラ撮影がしやすく最高です。

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冬の雪山登山のオススメ〜北陸(石川、福井、富山)〜

2016年から雪山登山を本格的に始め、今に至るまでのめり込んできました。

雪山は、凛と冷え、生物の気配はなく、色のない真っ白な世界で、時には過酷な環境だからこそ、山の恐ろしくも美しい部分を見ることができて、とにかくめちゃくちゃ良い!

西穂高岳独標:上級者向け】f:id:kuromenboo:20201218095512j:image

雪山登山と言っても、残雪期や厳冬期で環境が大きく変わりますが、この記事では、厳冬期(主に12月〜2月)でも登れて、私が実際に登った山をまとめています。また、ビーコン等が必要だったり、技術を伴うバリエーションルートは記載していません。

【銀杏峰:初級者向け】f:id:kuromenboo:20201218095115j:image

2023年12月時点の私の拠点は、石川県なので、北陸地方(福井、石川、富山)をメインに、石川県から日帰り可能な山を記載しています。

厳冬期の雪山登山は、非常に危険です。積雪量により難易度は大きく変わり、天候の変化も早く、雪崩のリスクも伴います。自分の力量と山の難易度を見極めて、楽しく登りましょう。

乗鞍岳:中級者向け】f:id:kuromenboo:20201218100007j:image

※難易度は、危険度、体力度、ルートの明確さ、登山者数から個人的に判断しており、あくまで目安です。自分自身が登れるかは、詳細記事を読んで判断して下さい。

※山の場所は複数の県にまたがっていることが多いので、登山口を代表県にしています。

石川県の山

百四丈滝の氷壺、★★★★★

登山した日:2019年3月9日

難易度:上級者向け(道が不明瞭)

登山者数:とても少ない

オススメ度:★★★★★ 

ここは氷壺がしっかり育ってから行く方が良いので、残雪期向けです。

滝壺にできる氷壺は一見の価値あり!そこまでの道は非常に険しく、雪庇の横を進んで行くので、ルートファインディング技術が必要ですが、稜線に出てからの景色は最高で、大満足なルートです。日帰りは体力に自信がないと難しく、避難小屋泊が一般的です。

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別山、★★★★☆

登山した日:2019年2月24日

難易度:上級者向け(距離の長さ)

登山者数:ほぼいない

オススメ度:★★★★☆

林道は冬季通行止めのため、市ノ瀬まで歩くのが非常に辛かったです。ただ、人がほとんど入らない山だからこそ魅力的で、間近から見る真っ白な白山は美しく、自分だけがこの山頂にいるという感覚も忘れられません。

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ブナオ山、★★☆☆☆

登山した日:2019年1月12日

難易度:中級者向け(道が不明瞭)

登山者数:とても少ない

オススメ度:★★☆☆☆

ヤブ多めで眺望はイマイチですが、ただ、山頂付近から見える白山は美しかったです。積雪量が多ければ、ヤブもなく気持ちよく登れるらしいです。f:id:kuromenboo:20190117214108j:plain

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富士写ヶ岳、★★☆☆☆

登山した日:2019年1月11日

難易度:初級者向け

登山者数:普通

オススメ度:★★☆☆☆

山頂付近に霧氷あり。人は多く入っており、気軽に行ける雪山です。

奥獅子吼山、★★☆☆☆

登山した日:2018年12月16日

難易度:初心者向け

登山者数:少ない

オススメ度:★★☆☆☆

山頂の景色は良いですが、そこまではあまり景色は良くなく、木々の間を進むルートです。f:id:kuromenboo:20181225071130j:plain

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福井県の山

立山、★★★★☆

登山した日:2020年3月6日、2019年2月18日、2018年12月29日

難易度:初級者向け

登山者数:多い

オススメ度:★★★★☆

とにかく人気なので、人は多く、安心して登れます。ただ、ドカ雪が降った直後に登って途中敗退した経験もあるので、油断は禁物です。f:id:kuromenboo:20190219204919j:plain

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荒島岳、★★★★★

登山した日:2021年1月31日、2020年2月24日、2019年11月29日、2月2日

難易度:中級者向け(ホワイトアウトあり)

登山者数:とても多い

オススメ度:★★★★★

気軽に登れる百名山で、霧氷も見られて、山頂からの景色も最高。山頂付近はホワイトアウトすることもあるので、引き返す勇気も必要です。

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銀杏峰、★★★★★

登山した日:2019年2月5日

難易度:初級者向け

登山者数:とても多い

オススメ度:★★★★★

霧氷は多くあり、山頂付近の白い台地も美しい。人は多く入っているので、安心して登れます。

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富山県の山

金剛堂山、★★★★☆

登山した日:2019年4月28日

難易度:初級者向け(人は少ないので注意)

登山者数:少ない

オススメ度:★★★★☆ 

山頂付近の稜線が美しい。人の少なさから中級者向けにしましたが、初心者でも登れると思います。

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牛岳、★★★☆☆

登山した日:2021年1月3日

難易度: 初級者向け

登山者数:多い

オススメ度:★★★☆☆ 

適度な距離感で、トレースは多いので初級者向けの良い山です。山頂付近は眺望が良く、牛岳大明神の鳥居があるのも珍しくて良いです。

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北陸外の石川県から日帰り可能な山

野谷荘司山(岐阜県)、★★★★★

登山した日:2021年3月15日

難易度:中級者向け

登山者数:少ない

オススメ度:★★★★★

稜線歩きは気持ちよく、野谷荘司山から見える白山はとても美しい。


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大日ヶ岳岐阜県)、★★★★☆

登山した日:2019年1月4日

難易度:初級者向け

登山者数:多い

オススメ度:★★★★☆ 

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乗鞍岳(長野県)、★★★★★

登山した日:2020年2月2日

難易度:中級者向け

登山者数:とても多い

オススメ度:★★★★★

初めて見たサンピラーは幻想的な美しさでした。爆風の雪山は痺れます。

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唐松岳(長野県)、★★★★★

登山した日:2019年12月15日

難易度:中級者向け

登山者数:とても多い

オススメ度:★★★★★

ずっと見える五竜岳がとにかくカッコ良い。

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西穂高岳岐阜県)、★★★★★

登山した日:2019年4月13日(残雪期)

難易度:上級者向け(危険)

登山者数:とても多い

オススメ度:★★★★★

残雪期に登ったので難易度は低めでしたが、岩と雪のミックスは面白く、景色も最高。f:id:kuromenboo:20201218095512j:plain

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その他の山

石鎚山愛媛県)、★★★★★

登山した日:2020年1月1日

難易度:初級者向け

登山者数:とても多い

オススメ度:★★★★★

天狗岳の美しさよ。f:id:kuromenboo:20201230055456j:plain

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伊予富士(愛媛県)、★★★★☆

登山した日:2019年12月31日

難易度:初級者向け

登山者数:普通

オススメ度:★★★★☆

天狗岳八ヶ岳(長野県)、★★★★★

登山した日:2020年12月23日

難易度:初級者向け

登山者数:多い

オススメ度:★★★★★

冬でも大人気の八ヶ岳。人気なだけはあり、登りやすく景色も最高です。

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狙っている石川県近隣の山

石川県から日帰り可能で狙っている山です。

  • 大倉岳(石川県)★☆☆☆☆
  • 鍬崎山(富山県)★★★★☆
  • 高落場山(富山県)★★★☆☆
  • 大辻山(富山県)★★★★☆
  • 立山からの大長山(福井県)★★★★☆
  • 銀杏峰からの部子山(福井県)★★★★☆
  • 天蓋山(岐阜県)★★★★☆
  • 焼岳(長野県)★★★★☆
  • 十石山(長野県)★★★☆☆
  • 高妻山(長野県)★★★★★
  • 鹿島槍ヶ岳(長野県)★★★★★
  • 放山(新潟県)★★★★☆

道路が冬季通行止めのため残雪期向け。

オススメの登山装備

カメラ装備

カメラバッグは自力で編み出した方法で使っていますが、本当に便利です。

ノースフェイスのカメラバッグ

α7IIの寒冷地性能は貧弱で、-10度とかだと、バッテリー抜き差しして1枚しか撮れない状況もあり、一度冷え切るとダメな様です。何とか撮影はできるので、相棒ではありますが、雪山には全く向きません。

2020年12月にα7Ⅲに買い替えし、雪山でもバッテリーを気にせず安心して使えるようになりました。

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この画角が便利すぎる。SEL24105F4

登山装備

値段は高いが、それに見合う素晴らしいソフトシェル。防水ではないですが、防風性能は高く、よっぽどの爆風でない限り雪山でも活躍しています。4年使っても新品同様の丈夫さ。

さすがファイントラックの優秀なソフトシェル。防水ではないですが、雪はつかないし、防風性能は高いので、基本的にはこれがアウター代わりです。

アクティブスキン上下は雪山必須装備です。汗冷えを感じません。

乾いた雪だと、終始このグローブで行くときもあります。防水でも撥水でもないので、湿雪の場合はもちろん防水の雪山グローブは必須ですが、カメラ撮影がしやすく最高です。

安定のストックです。

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その他山行

過去の心が震えた登山まとめです。

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道の駅のウォシュレットトイレ情報〜北陸付近〜

登山する時、家でしっかりう○こをしても、長時間運転して登山口に着く頃には、う○こがしたくなるものです。登山中にそうなるとやっかいです。

そこでいつも、登山口に着く前にコンビニか道の駅でしっかり出して行っています。コンビニは多くあり便利ではあるのですが、少し気が引けるので、個人的には道の駅が理想です。

ただ、調べても、道の駅のトイレにウォシュレットが付いているかどうかの情報は出てこない!漏れなく出すためにも、私としては重要なことです。

そこで、道の駅のウォシュレットトイレ情報をまとめます。

石川県から出発し、登山前に実際に使用し、確認した情報をメモ代わりに載せます。情報は随時更新していきます。

個人的なメモかもしれませんが、同じように困っている人はいると思うので、参考にして下さい。

ウォシュレットあり

道の駅 清流の里しろとり(2020年8月時点)

2箇所ウォシュレットあり。綺麗。

 

道の駅白馬(2021年8月時点)

2箇所ウォシュレットあり。

 

道の駅 奥飛騨温泉郷上宝(2020年10月時点)

3箇所ウォシュレットあり。綺麗。

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ウォシュレットなし

道の駅 九頭竜(2020年8月時点)

和式のみ。

 

道の駅 上平(2020年10月時点)

和式1つ、洋式1つ。綺麗。

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登山で見た絶景

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 オススメの登山道具

 登山でもα7IIを使っているが、雪山以外では十分。

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カメラバッグはこの方式がマジでオススメ。

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ツェルトは緊急用にいると思う。

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モンベル チェーンスパイク〜靴のサイズ感と使用レビュー〜

モンベルのチェーンスパイク(軽アイゼン)を購入し、初冬の雪山で使用したので感想を綴ります。落ち葉あり、積雪ありの山行経験で、どの積雪具合なら使用できるのか、また使用できないのか実感することができました。

また、Lサイズの商品をサイズ26.5cmの「トレランシューズ」と「3シーズン登山靴」の両方に装着した感想も綴ります。

結論として、チェーンスパイクはとても有用で、もっと早く購入すればよかったです。(これまでアイゼンのみの所有で、他のチェーンスパイクを使用したことはありません。)

商品仕様

靴のサイズが26.5cmなので、Lサイズを購入しました。(カタログ表記の寸法は、足のサイズなのか、ソールの長さなのか悩みましたが、足のサイズでした)

品番:#1129490

収納サイズ:7 x 10.5 x 9cm

重量:360g(Lサイズ)

サイズ:25.5cm〜28.5cm(Lサイズ)

爪の数:10本

最適な用途:冬の低山や夏の雪渓歩行f:id:kuromenboo:20201125222541j:image

webshop.montbell.jp

装着した靴とサイズ感

私の靴のサイズは26.5cmで、「トレランシューズ」と「3シーズン登山靴」の両方に使いたいと思い購入しました。

今回はLサイズを購入して正解だったので、それぞれの靴の外寸と、装着感についてまとめます。

3シーズン登山靴

靴のサイズは26.5cmで、靴のソールの長さは29.5cm。装着感はピッタリで、爪部分が遊ぶ感じはありません。f:id:kuromenboo:20201125223010j:image

トレランシューズ

靴のサイズは26.5cmで、靴のソールの長さは29.5cm。3シーズン靴とソールの長さは変わらないので、装着感はピッタリで、爪部分が遊ぶ感じはありません。f:id:kuromenboo:20201126201504j:image

使用した感想

3シーズン靴で使用した感想です。

装着方法と装着感

前側に被せ、取手のような部分を掴んで伸ばしながら後側にはめます。力はそんなに必要ではないので、女性の方でも何なく装着できると思います。簡単ですし、両方で2分もかからず装着できました。

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装着状態で5時間ほど歩行しましたが、ズレることなく、再調整は不要でした。また、特に付けてるような重さも感じず足運びに影響もなく良いです。f:id:kuromenboo:20201125222642j:image

グリップ力

よく滑る落ち葉や、表面だけ積もった雪は、チェーンスパイクがあれば、滑りません!落ち葉でも効果があったので、色々な状況で使えると感じました。

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地面に届かないような雪の場合は、ほとんどグリップが効きません。ツボ足よりはマシなレベルですが、この状況ではチェーンスパイクのグリップは期待できませんでした。

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不満点

前爪がない点です。足の裏面に10本の爪が並んでおり、面で接地すれば、グリップ力は得られます。

しかし、前爪がないので、つま先で蹴り込んだ時にグリップが効かないのです。チェーンスパイクでは仕方ないのかもしれませんが、蹴り込んだ時のグリップは弱めで、面で接地が必要だと感じました。

実のところ、安かったのでモンベルのにしましたが、個人的に1番欲しかったのは、「ブラックダイアモンドのアクセススパイク」です。モンベルより値段が少しだけ高いのがネックです。こちらだと1番前に爪があるので、蹴り込んだ時の食い付きはいいかもしれません。

所感

モンベルのチェーンスパイクはコスパが高くとても有用で、初冬の時期、冬の低山、残雪期、落ち葉で滑りやすい晩秋と、多くの機会で活躍できるので、一つは持っておいた方が良い商品です。

その他おすすめ装備

登山ではα7Ⅱを長年使用し、α7Ⅲに変更しました。kuromenboo.hatenablog.com

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α7Ⅲの携行にはこのカメラバッグが非常に重宝しています。

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ツェルトは、緊急用でも使えるし、テント泊にも使えます。

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少し値段は高いですが、耐久性が高く安心して使えるストックです。

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ファイントラックのナノタオルは、汗拭くのにもよし、温泉に持っていって体を拭くのにも使えます。

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オススメの山行

雪山登山のオススメ、関西編。

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北陸編。

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心が震えた登山、素晴らしい景色たち。

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